ロックマンX~5つの希望~
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Another8 後継者
前書き
シルバー・ホーンド撃破。
見張りを倒したエックス達はナナの元に集まる。
エックス「システムオペレータのナナだね?俺はエックス。君を助けに来た」
アイリス「大丈夫ですか?今は拘束を外しますから」
アイリスがパネルを操作してナナの拘束を解除した。
ナナ「あなた達が侵入してきたのが分かったので、警備システムに細工して、警報が鳴らないようにしてたんです。」
アリア「ああ、成る程。通りで警備が杜撰過ぎるなと思ったよ。ありがとうねナナちゃん。」
ナナ「いえ…拘束されていた私にはこれくらいのことしか出来ませんでした…私…捕まって…従わないと捕虜の人達を殺すって…それで…」
ゼロ「イレギュラーめ…」
吐き捨てるように言うゼロに全員も不愉快そうに顔を顰めていた。
エックス「ナナ、もう大丈夫だ。安心してくれ、俺達がみんなを助ける」
アリア「女の敵を成敗してやらないとね。」
スパイダー「よし、それじゃあ行くとしようかい」
ナナ「私はここに残って、皆さんのサポートをします」
ゼロ「何?」
予想外の言葉に全員が目を見開いた。
ナナ「…許せないんです…私に皆さんのお手伝いをさせて下さい!!」
彼女の瞳に宿る深い怒り。
その気持ちは分かるため、アリアはエックスを見遣る。
アリア「誰か護衛を残さないといけないね。エックス君、私とアイリスちゃんと一緒に残って。ナナちゃんを守ってくれない?」
エックス「え?俺がですか?」
アリアとアイリス、そしてこの中でも最強の一角であるエックスがナナの護衛に抜粋された。
アリア「うん、エックス君ならもしものことがあっても直ぐに対応出来るし、サードアーマーのフィールドレーダーなら、ダークルームに誰が来るか分かるでしょ?もしもの時はナナちゃん連れてゼロ君達と合流」
サードアーマーのフィールドレーダーならここに誰がいつ来るのかが分かる。
それにもし、エックス達が倒せそうにない相手でもサードアーマーのフィールドレーダーを使えば合流は容易。
そう考えてのことだ。
エックス「成る程、分かりました。任せて下さい」
スパイダー「おお~、いいねえエックス。こんな美人達と一緒とは」
エックス「スパイダー、ふざけるのもいい加減にしろ」
茶化してくるスパイダーを睨み据えるエックス。
同時にここにルインとエイリアがいなくて良かったと思っていたり。
ゼロ「エックス、Dr.アリア、アイリス。ナナを任せたぞ。無理だけはするなよ」
エックス「分かっている」
マッシモ「あ…そうだ。ナナさん…ここにマッシモが…俺が捕まってるって記録はないかい?」
ソニア[マッシモ?]
ナナ「マッシモ…鋼鉄のマッシモね。確かに、10日前にマッシモが捕らえられて、最下層の独房に入れられたって記録があるわ。でも、リベリオンへの協力を拒み続けて、その5日後に処刑されたって記録されています」
マッシモ「死んだ…?」
愕然となるマッシモにスパイダーが不愉快そうに口を開いた。
スパイダー「はあ?誰だか知らねえが、人違いで殺されたってことか。奴ら酷えことしやがる。」
ナナ「私はここでリベリオンの情報を集めてみます。皆さんはシルバー・ホーンドの撃破をお願いします」
ゼロ「分かった。何かを発見したら通信する。」
ゼロ達がダークルームから去った直後、サードアーマーの出力を限界まで抑えて、フィールドレーダーで警戒をしていた時である。
ナナ「すみません、我が儘を言ってしまって…」
エックス「…何がだい?」
フィールドレーダーで辺りの警戒をしつつ、ナナの声に耳を傾けた。
ナナ「私、本当に許せなかったんです。私の目の前で、仲間を殺したシルバー・ホーンドのことが…」
アイリス「ナナさん…」
ナナ「囚われてから、あなた達に救われるまでのことを…私は決してあの日々を忘れられない…許せない。」
アリア「うんうん、シルバー・ホーンドは私達女の敵だってことだよ。エックス君。シルバー・ホーンドと戦うことになったらクロスチャージショットをお見舞いしてやりなよ」
エックス「勿論です。俺も許せないですから…罪のないレプリロイドを自分達の欲を満足させるために殺すシルバー・ホーンドを…ナナ、安心してくれ。何があっても君は俺達が守る。守ってみせる。君はゼロ達のサポートを頼む。」
ナナ「はい!!」
端末を操作し、ナナは最下層を目指しているゼロ達のサポートをする。
エックス「……ん?」
アイリス「どうしたの?」
エックス「最下層の…多分、ナナの言っていた最下層の独房だろう。そこから微弱な反応がある…死にかけだな……」
痛ましげに表情を歪ませるエックスとアイリス。
この2人は特に心優しい性格のために、自分のことのように感じてしまう。
アリア「もしかしてそれって、マッシモ君と勘違いされたレプリロイドじゃないの?」
エックス「恐らくは」
ナナ「あの…マッシモさんのことなんですけど…」
スパイダーからの通信を受けて、扉のロックを解除するために端末を操作していたナナが口を開く。
エックス「え?」
アイリス「どういうことなんですか?」
ナナ「あの方、本物の鋼鉄のマッシモではないかもしれません。データベースにあった。マッシモさんの記録とはちょっと違うのです。何か事情があるのだと思って黙っていましたけど…」
エックス「そう言えば、あの時、ベルセルクチャージを放った後、“師匠直伝の技”と言っていたな。もしかしたら…後継機か何かだろうか?」
アリア「まあまあ、今言えることはマッシモ君は私達の仲間ってことだよ。マッシモ君の正体が何であれ…ね」
エックス「そうですね」
一方、エックス達の話題となっていたマッシモは扉のロックが開くまでの間、最下層の独房にいる彼の元に来ていたのだが…。
マッシモ「あ…ああ…」
目の前に映る現実を直視出来ず、思わず後退するマッシモ。
「お前か…」
マッシモ「マッシモ師匠!!何てことだ…何て…」
あの強く気高い師が四肢をもがれ、死にかけの状態で磔にされていた。
「奴らの協力を拒み続けていたら…このザマだ。アーマーをお前に託しておいてよかった…」
マッシモ「違う!!俺はあなたみたいに強くない!!このアーマーを身に纏う資格があるのは…“鋼鉄のマッシモ”を名乗る資格があるのは…あなただけだ!!俺は…“マッシモ”にはなれない…っ!!」
「お前は…充分に…強い…それに気付いていないだけだ…お前は…マッシモに…それ以上になれる…だから…今は…その…アー、マーを…」
そしてダークルームにてエックスが異変に気付いた。
エックス「最下層の独房にあった反応が消滅した…」
アイリス「………」
アリア「どうか安らかに…だね……」
ナナ「………」
沈痛そうな表情を浮かべるエックス達だが、エックスはサードアーマーの出力を高め、バスターのチャージを開始した。
アイリス「エックス?」
エックス「凄まじいエネルギー反応が近づいてくる…もしかしたら……」
アリア「シルバー・ホーンドのご登場だね」
全員が身構えた直後、ダークルームに大型レプリロイドの巨体が現れた。
ナナ「……っ」
シルバー・ホーンドの姿を見たナナが思わず身体を震わせた。
ホーンド「お前達か…人の庭で好き勝手しているのは…」
エックスは即座にホーンドの情報を引き出す。
あのジャンゴーと同じ、ラグラノ廃墟でカスタマイズされた1体だろう。
エックス「シルバー・ホーンド…あいつもリベリオン幹部か…」
ホーンド「言ったはずだ。余計な真似をしたら捕虜を殺すとな。しかし、捕虜は逃がされたからお前を痛めつけてやるとするか」
エックス「ふざけるな!!」
アリア「この腐れ外道!!」
ナナをアイリスに任せて、エックスとアリアが同時にダブルチャージショットを放った。
2人分のダブルチャージショット…名前を付けるならテトラチャージショットがホーンドに炸裂したが、ホーンドのボディには傷1つ付かない。
エックス「なっ!!?」
アリア「嘘!!?チャージショット4発だよ4発!!?威力なら間違いなく強烈の一言だよ!!?」
ホーンド「この程度の威力なら何度受けても痛くも痒くもないぞ?」
テトラチャージショットを受けても平然としているホーンドにエックスはナナを庇いつつ、思考を巡らせる。
エックス「(ダブルチャージショットが駄目ならクロスチャージショットかスパイラルクラッシュバスターで…いや、まずは…)」
フィールドレーダーを使い、ゼロ達の位置を探る。
最下層のアクアコロシアムと呼ばれる場所にゼロ達がいた。
フィールドレーダーでアクアコロシアムまでの道を把握すると、ナナを抱き上げ、アイリスとアリアに向かって叫ぶ。
エックス「アクアコロシアムという場所にいるゼロ達と合流する!!走るんだ!!」
アクアコロシアムに向けて走り出すエックス達。
ホーンド「逃がすか!!」
エックス「ハイパーモード・ファーストアーマー!!全エネルギー解放!!スパイラルクラッシュバスター!!!!」
陸での機動力に優れているファーストアーマーに換装すると、最大出力チャージショットのスパイラルクラッシュバスターを叩き込む。
攻撃範囲はクロスチャージショットには劣るが、使い勝手はクロスチャージショットよりも良く、単発の威力はダブルチャージショットよりもこちらの方が遥かに高い。
ホーンド「ぐおっ!!?」
スパイラルクラッシュバスターの直撃を受けたホーンドがたたらを踏んだ。
アリア「喰らえ!!クライオジェニック!!」
液体窒素の爆弾を放り投げるとホーンドの足が凍結した。
アイリス「クライオジェニックってああいう使い方も出来るのね…」
感心しながらもアイリスもゼロ達と合流すべく駆け抜ける。
ホーンド「逃がさん!!」
氷を砕くと、ホーンドもエックス達を追い掛ける。
エックス達から通信を受けたゼロ達はアクアコロシアムと呼ばれる場所にいた。
ゼロ「エックス達からの通信によるともう間もなく来るだろう。」
スパイダー「ああ…マッシモ、行けるか?」
どこか調子が悪そうなマッシモを見遣りながら尋ねるスパイダー。
マッシモ「あ、ああ…」
師匠の死を目の当たりにし、少々不安定な状態だが、ランサーを握り締めるマッシモ。
徐々に近づいてくるエネルギー反応に全員が気を引き締めた。
ソニア[みんな!!来るよ!!]
ソニアが叫んだのと同時にエックス達とホーンドがアクアコロシアムに入ってきた。
スパイダー「へえ、こいつがシルバー・ホーンド…思っていたよりでかいな」
ゼロ「ふん、図体がでかい分斬り応えがある」
ホーンド「貴様ら…ここの捕虜共を出した挙げ句随分と好き勝手してくれたな…全員スクラップにしてくれる!!」
スパイダー「好き勝手ねえ、てめえが言えることかよ!!」
エックス「喰らえ!!」
ショットを数発喰らわせるが、ホーンドの重装甲には碌な傷が付かない。
ホーンド「そらっ!!」
巨大な拳を床に叩きつけると、極低温の衝撃波がエックスを襲う。
エックス「!!?」
咄嗟に有効範囲から逃れたエックスだが、アーマーの一部が凍結した。
ゼロ「エックス!!あいつはどうやら氷属性のようだな…」
アリア「なら簡単だよ。メガサンダーを喰らいな!!」
雷属性のエレメントボムをホーンドに投擲して炸裂させる。
ホーンド「ぐおおっ!!?このガキ!!」
エックス「させるか!!スパイラルチャージショット!!!!」
雷のエレメントチップで雷属性を持ったスパイラルチャージショットがホーンドの背中に炸裂した。
ゼロ「行くぞマッシモ!!」
マッシモ「お、おう!!」
ゼロとマッシモがセイバーとランサーを構えながらホーンドに接近する。
ゼロ「零式烈斬!!!!」
マッシモ「そらあああっ!!!!」
セイバーとランサーの斬撃がホーンドの身体を斬り裂く。
アイリス「サンダーミサイル!!発射!!」
小型ミサイルポッドから雷属性のミサイルがホーンドに炸裂。
スパイダー「フォーチュンカード…トライカード!!」
カードスリットから3属性のカードを放つ。
氷属性のカードは効かないが、炎属性と雷属性のカードがホーンドにダメージを与える。
ホーンド「このガキ共め!!タイダルウェーブ!!!!」
跳躍し、振動を起こしながら着地するとアクアコロシアムの水が大津波を起こす。
アリア「げっ!!?」
全員が大津波に飲まれる。
壁に叩きつけられるが、全身や武器、部屋全体が水浸しの状態になり、これでは雷のエレメント系武器が使えない。
ホーンド「まずはお前からだ!!踏みつぶしてやる!!」
ホーンドは倒れているナナを踏み潰そうとする。
エックス「止めろ!!」
ホーンド「どけ!!」
阻止しようとするエックスを弾き飛ばして、ホーンドがナナに迫るが…。
ゼロ「チェーンロッド!!」
ホーンド「!!?」
ゼロが繰り出したチェーンロッドの鎖が、ホーンドの身体を拘束した。
ゼロ「ダブルチャージショット!!」
バスターショットから放たれたダブルチャージショットがホーンドに炸裂するが、スパイラルクラッシュバスターでようやくダメージを与えられたホーンドの装甲にダメージは与えられない。
ホーンドはゼロを嘲笑うと、構わずナナの元に向かおうとするが。
ゼロが更に力を込めると、ホーンドの動きが更に鈍くなる。
ホーンド「ん…?馬鹿な、あんな小さい身体にどこにあんな力が…」
ゼロ「俺はイレギュラーハンターだ…俺の目の前で好き勝手にはさせんぞイレギュラー!!」
少しずつ少しずつ、ゼロの方に引っ張られていくホーンド。
ホーンド「ぐっ!!?」
ゼロ「フォームチェンジ…どんな条件で覚醒するのか知らんが…あの馬鹿神に好き勝手に身体を弄らせた分は働きやがれ!!!!」
叫んだ後、ゼロのアーマーが紫基調に変化していく。
ゼロのフォームチェンジの中でもパワーを重視した形態だ。
ホーンド「チィッ!!ドメガブリザード!!」
自分を容易く引きずり始めたゼロに危機感を感じたホーンドはエレメントボム・ドメガブリザードを使い、ゼロにダメージを与える。
ゼロ「ちっ!!」
ダメージを受け、思わずチェーンロッドを離してしまうが、構わずリコイルロッドを抜き、リコイルロッドのチャージアタックを喰らわせる。
ホーンド「があああ!!?」
パワーフォームのパワーを上乗せしたリコイルロッドはホーンドの巨体を大きく後退させた。
スパイダー「よし、ハイパーモード・トリックスター!!フォーチュンカード…ストレート!!!!」
ハイパーモードで攻撃力を底上げし、カードボムの連射を喰らわせる。
ホーンド「舐めるな!!アビスプレッシャー!!!!」
頭部の砲門から放たれた砲撃にサードアーマーに換装し、ディフェンスシールドを発生させたエックスとシールドブーメランを構えたゼロが盾になる。
エックス「ぐっ!!」
ゼロ「ぐあああああっ!!」
サードアーマーのディフェンスシールドもゼロのシールドブーメランもアビスプレッシャーの砲撃の威力をある程度緩和したが、エックスとゼロは吹き飛ばされてしまう。
スパイダー「今だマッシモ!!」
ホーンド「!!?」
マッシモ「うおおおお!!」
ランサーでホーンドの身体を切り裂き、深い裂傷を刻む。
マッシモ「はあ…はあ…」
ホーンド「くっ…ん?お前はマッシモ?いや、違うか。あの弱っちいマッシモならこの俺が処刑してやったからな」
マッシモ「…今、何て言った?マッシモが弱い?マッシモが弱いだとお!!?」
ホーンド「弱い弱い。話にならんよ。リベリオンへの協力を拒み続けるからこの俺が引き裂いてやったよプチプチとな…フハハハハハハハハハハ…ぐおっ!!?」
勢いよくホーンドの巨体が壁に叩きつけられた。
マッシモがホーンドを殴り飛ばしたのだ。
マッシモ「マッシモが弱い…?マッシモが弱いだと!!?ふざけるなぁっ!!!!」
激昂したマッシモがホーンドへと迫る。
マッシモ「鋼鉄のマッシモはお前のような、弱い者を力でねじ伏せるような奴に絶対に負けはしない!!」
ホーンド「面白い。まずはお前からバラバラにしてやる!!」
ホーンドの拳がマッシモに迫るが、咄嗟に屈んでかわし、逆にホーンドの胴体に拳を叩き込んだ。
ホーンド「がっ!!?」
マッシモ「どりゃああああ!!!!」
今までの臆病さが嘘のようにランサーを巧みに扱い、ホーンドを圧倒していく。
エックス「凄い…あれがマッシモの実力なのか…」
アリア「マッシモ君は勇者だよ。立派な」
元女神である彼女から見ても、マッシモは偽物ではない真の勇者だ。
マッシモ「ハイパーモード・ダイモニオン!!」
黄金のアーマーを身に纏うマッシモがハイパーモード・ダイモニオンを発動したことで、よりホーンドを追い詰めていく。
ホーンド「ば、馬鹿な。俺は選ばれたレプリロイドだ!!こんな…こんな奴に!!」
距離を取り、アビスプレッシャーを放とうとするホーンドだが。
マッシモ「その攻撃の弱点は!!」
放たれる直前で勢いよく跳躍し、がら空きになった背中にランサーの一閃を見舞う。
ホーンド「があああ!!?」
マッシモ「放つ際に、頭部を前方に向けなければならない。しかも威力故に反動が大きいために、身体を固定しなければならないために咄嗟の行動が出来ない。
ホーンド「ぐ、うう…」
マッシモ「お前はもう終わりだ…地獄で…お前が殺した師匠とレジスタンス達に詫びてこい!!エネルギーチャージ開始!!」
背部の翼に通常時とは比較にならないエネルギーが収束していく。
ホーンド「チャージなどさせるか!!」
ベルセルクチャージのエネルギーチャージを妨害しようとするホーンドだが。
アリア「残念、君とは違ってマッシモ君には援護してくれる仲間がいるんだよ!!ダブルチャージショット!!!!」
アイリス「チャージセイバー!!!!」
スパイダー「フォーチュンカード…ストレートフラッシュ!!!!」
ゼロ「零式…兜割!!!!」
エックス「クロスチャージショット!!!!」
マッシモを援護すべく、エックス達がホーンドにそれぞれの攻撃を叩き込む。
パワーフォームのゼロの零式兜割とサードアーマーのクロスチャージショットがホーンドを大きく後退、全身に裂傷を刻ませた。
マッシモ「パワー全開!!ベルセルクチャージ!!!!」
仲間の援護を受け、最大出力の高出力レーザーがホーンドを粉砕した。
ナナ「…………」
それを見ていたナナは思わず熱い物が込み上げてくるのを抑えられなかった。
ホーンドによって虐げられていた地獄のような日々。
それがようやく終わりを告げた。
アリア「やったねマッシモ君♪やっぱり君は勇者だよ…」
マッシモ「違うんだ…お嬢さん…俺は違う……昔、ある男がいた。」
ゼロ「マッシモ…?」
セイバーをバックパックに収めたゼロがマッシモに振り返る。
マッシモ「男は、戦闘型として生まれたにも関わらず、臆病で弱い自分が嫌で強くなりたいと…有名な戦士…マッシモの元を訪れた…マッシモはその力で弱い者の為に戦う英雄だった…俺は…俺は師匠に…あの人みたいになりたかった!!マッシモ師匠みたいに強くなりたかったんだ!!!!だが、師匠は死んでしまった……俺はどうすれば…」
スパイダー「まあ、あれだ。リベリオンみたいな連中がいる限り、勇者マッシモの弟子である鋼鉄のマッシモはその意志を継いで戦い続ける。そういうことだろうマッシモ?」
ゼロ「まだまだリベリオンの力は強大だ。リベリオンがその力で弱き者達を蹂躙し続けるのなら、お前は勇者マッシモの意志を継いでいかなければならない。」
エックス「鋼鉄のマッシモ。俺達と共に戦ってくれるか?」
シルバー・ホーンドを撃破したエックス達。
勇者マッシモの弟子、鋼鉄のマッシモが仲間になった。
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