ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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修学旅行はパンデモニウム
京都出発前後の情報提供
駒王学園の二年生の修学旅行と同じ日に出発した。駒王学園の方は新幹線で行くとか言ってたから会わないだろうと思ったが、本来ならもう少し早めて行きたかった。女性陣の準備が、余りにも手間取ってしまった。
俺達野郎共は、既にトランクに入れていて何時でも行ける状態となっていた。駒王学園の奴らは今頃東京駅から出発したんじゃないかと思うが、イリナは教会トリオとして窓から外を眺めて談笑している。それとゼノヴィアが丸腰状態なのを知ったのは、イリナからの念話情報だった。
『一誠君、今大丈夫?』
『イリナか。大丈夫だが何かあったのか』
『今の内に教えとこうと思ってね、ゼノヴィアは今丸腰状態なのよ』
『そうなのか?デュランダルが無いとすると、天界にでも送ったのか。修理か?』
『これはミカエル様から教えてくれたのだけど、正教会に属している錬金術師がデュランダルの攻撃的なオーラを抑える術を発見したそうなの。天界経由で送ったそうだから、詳細はメールを見てくれると助かるよ』
『了解した。メールを見たら返事を出すからな』
今は羽田空港にいるが、俺を先頭にぞろぞろと空港にやってきた俺達。突然の集団に野次馬が飛んできたが、警備員がガードしてくれたお陰で自家用ジェットに到着した。皆、席に座ってしばらくすると離陸する。ちなみにパイロットは国連空軍の人達で、俺は国連軍大佐なのでな。離陸から高度一万ぐらいになる所で、シートベルトを外してから機内を見渡した。
「皆、特にソーナ、シーグヴァイラ、レイヴェルにはこれを渡しておく」
「一誠、これは例の『フリーパス券』ですか?ですが、去年私が見たのとは違うデザインのようですが」
「当たり前だ。これは俺が創らせた物で、京都の裏事情を牛耳る存在が発行した物ではなく俺が発行させた『年間フリーパス券』だ。黒神眷属は事前に黒の駒を更新させたので、他種族でも神社やら入れない場所にも行けるようにした」
京都の名所は寺が多いが、更に言えば京都にはパワースポットが多い。通常の悪魔が徘徊するだけで、目立つし寺に近付くとダメージが起きる。きちんとした形式のある悪魔なら、このパスを渡すだろうな。グレモリー眷属、シトリー眷属、天界関係者の後ろ盾があるから幸せ者とも言える。
「黒の駒を更新させたと言ったが、何の事だ?」
「それについては私が答えるわ。黒の駒は、一誠と技術班であるイアン達が開発した駒だと言う事は知っているわよね?一誠の魔力が込められているから、色が黒くなるんだけどマニュアルにはこう書いてあるわ。全てのステータスの底上げ・リミッター解除・ソフトをある時期になると最新更新すると書いてあったわ」
「アスモデウスの言う通り、パソコンのソフトウェアを更新させる機能を付けてある。なので黒神眷属は例え他種族であっても、人間同様に寺や神社やパワースポットに行けるからこのアイテムを渡すのは『悪魔の駒』を入れている三人に渡すのさ」
「なるほど、俺達は黒神眷属だから出来る技術を持っているからか。それで更新させたから、半分悪魔や前四大魔王である従姉さんでも行けるのか」
「そう言う事だ。だがアザゼルとかだとバレる可能性があるので、男性化も追加させたからな。と言う事で、これについての説明は終わりとする。今は機内サービスがある高度だから、トイレ行くなり飲み物サービスがあるからな。俺は少し寝る」
関西国際空港に着くまで1時間半程掛かるので俺は久々に神器の中に潜った。暗い場所を抜けるとそこには白い空間が出現し、何故か祭り気分になっていた歴代残留思念達。
『おっ来たな。おーい皆、一誠が来たぞ』
『おいおい何なんだ?この騒ぎは』
『そいつは歴代の中でお前と同い年くらいの赤龍帝で、才能に恵まれていたが力に溺れて油断した所に他の神滅具所有者に屠られた』
『そうか。で、この騒ぎは一体何なんだ?』
『今日は皆で祭りをするんだ。赤龍帝と白龍皇の和解をしてから、神器に繋がると俺らの所に来てから結構時が経過してるからな。覇龍を逸脱した会議もいいが、たまには俺達も楽しみたいのさ。だからお祭り騒ぎなのさ』
よく見ると白龍皇の歴代残留思念が来てるから、俺が寝ると必然的にヴァーリも神器の中に潜ったのだろう。そんで赤龍帝と白龍皇の残留思念は、黒の駒同士なら神器を通じなくとも互いを仲間だと思って交流しているのさ。居酒屋やらグラスを持っている者も多くいるが、ここで歴代最強のが来た。
『楽しんでる?』
『今代は実に楽しそうだな』
『エルシャとベルザードか。お前らも最近は常にここにいるよな』
『まあね~♪今まで歴代残留思念が、マイナスからプラスにして互いを憎む事なく交流会を始めているからね』
『ま、こんなにどんぱち騒いでたら奥にいる俺らでも来るさ』
エルシャ、歴代赤龍帝で一、二を争うほど強かった赤龍帝で女性最強の赤龍帝って聞いた。歴代最強の男はベルザードと言うが、今まで奥に引っ込んで二度と出てくるかと言ったそうだが今代である俺とヴァーリだからなのかよく来るようになっていた。で、しばらくお祭り騒ぎだったがイリナからのメールをまだ見てなかったので起きた。そんでタブレットを開くとこう書いてあった。
『一誠君、デュランダル関係だけど正教会はキリスト教会の派閥の一つだと言う事は知っているよね?例のエクスカリバー強奪事件の時に、協力してくれなかったんだけどミカエル様を始めとしたセラフの方々の口添えがあったと思うの。錬金術師に鍛え直す事で、デュランダルを強化してくれるみたいだわ。内容としては、聖剣の能力を下げずに攻撃的オーラを抑える術。持ち主であるゼノヴィアが未だに抑えられないらしいけど、私が常に近くにいるから何かあれば量産型聖魔剣を擬態させて持たせているから安心してね』
と書かれていたので、俺は一言『了解』とだけ告げるとそろそろ着陸態勢に入ったのか。ヴァーリを見ると仮眠から起きていたので、歴代最強の白龍皇であるレノックスとアリアにでも話していたのだろう。
着陸後、関空に到着してそこから俺達専用のバスに乗った。バスはスナイプ・ゼロである金属生命体なので俺が運転したが、免許書を持っているからだ。京都に入ってから、皆はワクワクとドキドキで一杯だったが、とあるホテルを通過しようとしたら俺は急ブレーキを踏んでしまった。
皆を代表して愛紗が聞いて来たら、指を差したら納得したがその名も『京都サーゼクスホテル』と発進して少し離れたら今度は『京都セラフォルーホテル』と。あのバカ共は、ホテル名を現魔王の名とかおかしいだろ。
確か裏でグレモリーが運営してるとか聞いたな。そこを通過してある旅館に着いたが、バスから降りて全員が降りた所で俺も降りた。中に入ると高級旅館という感じだったが、実は俺がオーナーをやっているのだ。だから女将さんも知り合いで従業員も全員知っている。
『お帰りなさいませオーナー。そして家族の皆様、ようこそいらっしゃいました』
「うむ、皆それぞれの部屋の案内を頼む。俺はオーナ室に行ってるから、何かあれば来てくれ」
皆はそれぞれ返事をして俺は久々に行くオーナー専用部屋に行った。そこは豪華な設備が整っていて、部屋には温泉もついているしパソコンも置いてある。畳の部屋だったが、結構広い。荷物を置くとイリナからメールが来ていたので、少々念話として話していた。
それとエロバカ二人組は、機材とエロDVDである『桃色爆乳景色・金閣寺』と『肌色巨乳模様・銀閣寺』のタレコミにより先生から全て没収されたようだ。
『イリナ、そちらは京都に着いたか?』
『うん着いたよ、アーシアさんとゼノヴィアが京都駅を見て凄く興奮していたわ。桐生さんを中心にして動いているけど、私達が泊まるホテル見た?』
『ああ見たさ。「京都サーゼクスホテル」に少し離れた所に「京都セラフォルーホテル」があるな。アレを見た瞬間、ルシファー達は呆れていたが俺は文句を言いたい。まあグレモリーが裏で経営しているそうだから、格安で部屋が用意出来たと聞いている』
『私達からすれば、一誠君の家やグレモリー家の城を見ているから反応が薄いわよ。他の人にとっては、高級ホテルに泊まるからテンションが高いわ』
『ロビーから少し進んだ所にホールがあって、そこに駒王学園の生徒が集まっているけど各クラスと班ごとの点呼で今床に座って先生達の注意事項を聞いた後よ。そして私の隣にはアザゼル先生がいるから、今からケータイで会話しましょうよ』
と言う事だったのか、すぐに俺のケータイから電話が掛かってきたので俺は出るとスピーカーモードとして俺、イリナ、アザゼルが聞いてる状態となった。ロスヴァイセは就任してすぐに人気者となったが、美人で真面目だからか男女共にクリーンヒットした。生徒と年齢も近いからか、『ロスヴァイセちゃん』と親しみを込めて呼ばれていたが俺的にはそれでいいのか?と思った程だ。
『一ちゃん聞こえるか?』
「おう聞こえるぞ。さっきまでイリナと念話していたから、ゼノヴィアの件については承知済みだ」
『念話は便利だよなー。ま、俺らが持つ端末も念話モードとスピーカーモードに出来るからとても便利だ。こちらは全ての生徒に注意事項を言ったが、午後五時まで自由行動となっている遠出は控える事だが、一ちゃんらはいいよな~遠出が出来るからさ』
『私もホントなら一誠君と一緒に行動したいけど、私まで休んだら怪しまれるからね。今日はとりあえず京都駅周辺だから、もしかしたら会えるかなと思ってね』
「なるほどな。俺らは京都になるとある高級旅館にいるが、何かあったらメールやら電話をしてくれると助かる。俺は運転手もやるからな」
駒王学園の生徒が泊まる部屋は、広い洋室の二人部屋とされている。大きなベッドに京都駅周辺を窓から見れる風景とされているが、男子が泊まる階から二つ上がった所に一部屋ある。そこを悪魔などが話し合うようなスペースを用意したとリアスが用意したんだとよ。要するに何かあれば、話し合いが出来る部屋を確保したとの事だ。
『と言う訳で俺らの話し合いはそこでするんでな、一ちゃんからの連絡があればグレモリー眷属とシトリー眷属が集まれるようになった。俺は本来だとホールでの確認事を終えたら、姿を晦ます予定だったがイリナから念話をしていて今連絡するなら今だと言われてな』
「お前らしいと言うが、ちゃんと教員とした仕事をしておけ。舞妓やら京料理を食うのもいいが、ちゃんと仕事してなかったらハリセン千叩きだからな」
『分かってるよ。と言う事で、一ちゃんとの連絡は今後もイリナがやる事なんでな。何かあればイリナに言ってくれ』
との事で電話を切ってから、これから行く場所を考えていた。まあ行きたい場所は俺よりヴァーリ達だろうなと思い、外に出るとヴァーリ達がいた。どうやら俺を待っていたらしい。
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