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『ナイフと海と月』

作者:零那
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『裏社会』



ギャルの歯が飛んだ時点で周りに止められた。

話が違うし売られたとか知らんかったしチンピラ呼んで話。
顔に泥塗ったとかで借用書書かされたり色々あった。

同時に、友達関係でも色々複雑な問題があった。

夜の世界は素人。
友達は皆、自分より遙かに夜の世界は長い。
其れでも、当たり前のようにそれぞれ悩みはあったりする。

其れが深刻化して、命に関わってくる問題だと気付いた頃には総てが手遅れになってる。

借用書もあったしデリヘルをはじめた。
友達の事も考えたりしながら。

でも友達が居なくなった。
行方不明。
失踪。
違う、此は事件。
裏組織の汚い仕業。
皆が解ってた。
どう動くべきか。
助かる方法は。
見つけだす方法は。

仲間内で一番冷静で賢い子すら、冷静さを保つのは困難な状態だった。

ヤクザ対、一般人。
其れでも、プライドもなくて何でもアリなアイツ等クズ団体は、子供を殺す事なんか躊躇せず簡単にするやろう。

皆で出来る限りを尽くした。

昔関わってた組や、そこらのチンピラ、父親代わりの組長からも情報貰ったりした。
大事な友達の命がかかってる。
コレ以上、大事な友達の命を奪わんといて...

毎日が怖かった。


 
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