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ドリトル先生の水族館

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第七幕その四

「身体の外もね」
「しっかりと見てなんだ」
「寄生虫を取っているんだ」
「そうしたことも気をつけて」
「寄生虫の心配も取り除いてるのね」
「あれで結構怖いからね」
 寄生虫はというのです。
「栄養を吸い取っていくから」
「そういえば結構」
 最初に気付いたのはジップでした。
「水槽の中に小さなお魚が多いね」
「それで大きな身体の生きもののあちこちをついばんでたね」
「あれがそうなんだよ」
「寄生虫を食べてたんだね」
「ホンソメワケベラとかね」
 先生はこのお魚の名前を出しました。
「そうしたお魚を使ってるんだ」
「寄生虫を食べるお魚を入れてるんだね」
 ホワイティも気付きました。
「つまりは」
「そして寄生虫をいなくしているんだ」
「身体をチェックして」
「そしてそうしたお魚や生きものの力も借りてね」
「寄生虫も退治しているんだね」
「中には小さな虫もいるからね」
 寄生虫の中にはというのです。
「だからなんだ」
「ああしたことをしてるんだ」
「そうなんだよ」
 先生はホワイティにも穏やかにかつわかりやすくお話しました。
「動物園とはそこがまた違うね」
「動物園だとね」 
 ダブダブが言うには。
「身体を洗えばいいけれど」
「つまりお風呂だね」
「私達も入ってるけれどね」
「お風呂も凄くいいんだよ」
「清潔になるから」
「そう、垢や汚れを落とすだけでなく」
 お風呂で身体を洗って、です。
「寄生虫も落としてまた寄せ付けない様にしてくれるからね」
「お風呂もいいのね」
「そうだよ」
「だから僕達には蚤とか虱がいないんだね」 
 チーチーは自分達のことからお話しました、皆で水族館の中を歩いてそうしてその途中のお魚達も見ながら。
「よくお風呂に入ってるから」
「その通りだよ」
「先生もいつもお風呂に入ってるしね」
「うん、お風呂大好きだよ」
「そうだよね」
「むしろ」
 ポリネシアが言うには。
「先生は日本に来てからさらにね」
「お風呂が好きになったっていうんだね」
「だってイギリスだと毎日お風呂に入っていたけれど」
 それでもというのです。
「シャワーだったじゃない」
「湯舟には浸かっていなかったね」
「身体洗って終わりだったわね」
「うん、泡をタオルで拭いてね」 
 タオルをシャワーで洗い落とさずにです。
「それで終わりだったね」
「そうだったわね」
「イギリスのお水は硬水だからね」
 ここでもイギリスのお水のことを皆にお話します。
「あまり浴びているとね」
「お肌にもよくない」
「そういうことね」
 チープサイドの家族も言います。
「それでイギリスでは皆シャワーで」
「泡もタオルで拭くだけ」
「そうなってたんだね」
「先生もそうしてて」
「そうだよ、それにイギリスのお風呂はトイレと同じお部屋にあってね」
 所謂ユニットバスです、欧州では日本の様にお風呂場とおトイレが別々になっていたりはしないのです。 
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