詩集｢棘｣

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夢を見るよ…

静かに…微かに…
僕は今夢を見るよ…
遠くへいる君に
この想い届かなくても…

他愛ない話で笑いあう
そんなささやかなひととき
もうあり得ないって知ってるけど…

この痛みに耐えながら
僕は…どこへ行こう…?
君のいない明日は…何も見えず…

淋しい…儚い…
僕はきっと夢を見るよ…
振り向けばどこまでも
伸びてく影おどけていた…

君のいない毎日に抗って
勝ち目なんてないこの勝負(ｶｹ)
祈っているだけじゃ変えられい…

季節は廻り遠ざかる
君は…どこへ行くの…?
僕のいない未来へ…はばたいて…

切なく…愛しい…
僕はまた夢を見るよ…
君のその温もりを
どこまでも追い求めて…

静かに…微かに…
僕は今夢を見るよ…
遠くへいる君に
密やかに…恋してるよ…

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