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その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
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第三章 過去と未来
  第五話 思い出2

「お前ら、何してくれてんだよ!!
彼女の未来を・・・彼女に関わる全ての人の未来を壊すつもりか!?
好奇心でやる話じゃねぇ!!
ふざけるな!!確実に彼女は・・・
もういい。僕が・・・俺が彼女のそばにいる。
お前らの都合よくはさせないさ」

夢。
懐かしい夢を見ていた気がする。
なんだったかな。

「ぐっ・・・土の味がする」

「あれ、おっかしいな~」

「だ、大丈夫です。た、食べれない・・・ことはないはず」

「お前の料理は近界民を追い払えそうだな」

キッチンにいくと、異質なものが待ち構えていた。
いらないし、見たくないし・・・

「菊地原、遅いぞ」

「きくっちーおはよー」

「やっと起きたか」

「菊地原くん、朝からだけどこれ、食べてみる?」

・・・食べたら永遠に夢をみれそうだね。
嬉しくないな。

「いらないよね・・・あはは、今日の朝ごはんどうしよう。
まさかこれ?

・・・・・・!?」

「どうした、如月」

「トリオン兵・・・近くにトリオン兵です
でもこの気配は・・・」

如月が走りだし、そのあとを追う。
四塚市に近界民!?
誘導装置で三門市を基本として・・・
なぜ・・・

~~~~
なぜ?
三門市以外に門が開いた?
いや、原作だと三門市以外にも開くと書いてあった。
でも隣の市の四塚市に出る?誘導装置も効くはず。

「あの門・・・トリオンじゃない」

「お前の言う霊力や魔力か?
まあいい。トリオン兵を全て狩るぞ」

そんな話?単純すぎる。
魔力の門で近界民を何処からか盗んでここに落とした?
陽動・・・
まさかね。何のために。
でも人型がいたら危ない。
まだ風間隊は3位じゃないんだから。
私が守らなきゃ・・・彼らを。

・・・あれ?

守らなきゃ?私の戦う理由は何?
妖、霊のため戦う。

『生者を蔑ろにしては、死者として見ているのと変わらない。』

風間さんにも彼にも言われた言葉。
そうか、私は・・・今、やっとわかりました。
見失い、見失うぐらい大切にしていた仲間のことを。

「近界民なんてギッタンギッタンにしてやるわ」

~~~~
その光景を見ていた者がいた。
彼らは正真正銘の近界民である。

「風間隊の行動は予定通り。
各隊員への影響も予定通り。
いや、菊地原だけ影響を受けすぎているか。」

「いかがなさいますか?
彼女への混乱はこれで起こせたはずです。」

「退くぞ。
大規模侵攻までは勝手に動くはずだ。
菊地原は彼の代わりにはなれないからな。」 
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