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第4話『あの星占は敵討ち』
前書き
前回のあらすじ
特訓をするるう子達の前にオーズに変身した伊緒奈が現れ、このライダーバトルの真の目的が明かされる。
るう子達が伊緒奈の部屋でミーティングを受けている頃、別の地域では─
〔FINAL VENT〕
仮面ライダーライアの必殺技、ハイドベノンがナイトに決まり、ナイトのカードデッキは破壊され、変身していた橋本アミカは参加資格を失い脱落する。
「アミカ!大丈夫?」
アミカのパートナー、水嶋清衣はアミカを心配して近づく。
「あ~あ、清衣ちゃんが戦わない所為で橋本さんが脱落しちゃった。」
ライアは清衣を挑発する。
「リメンバ、私に用があるならなんで、私に直接言わない!?」
「私も、清衣ちゃんに一枚食わされたから、その復讐?」
一度ライアは変身解除し、変身前の姿を清衣に見せる。
「ッ!?そんな!?」
清衣は驚く。目の前に居たのは、清衣を小学生時代にイジメていたグループのメンバーであった。
「さあ、清衣ちゃん。昔みたいに私のことを呼んで下さいよ清衣ちゃん。」
「誰が言うって?あなたのことはリメンバのままで呼ばせてもらう。それから、私と勝負しなさい。リメンバ!」
清衣はリメンバの真実を知り逆に冷静になる。
「あら、清衣ちゃんにとってバトルは罪ではなかったの?」
「ええ。私は不幸を喚ぶルリグとして幾多の夢を破壊した、バトルは私自身の罪。」
「なら、どうして戦う気に?」
「私は決めたから。坂口を死なせてしまった罪を、アミカが今倒されるのをただ見過ごしていた罪を、多くのセレクターの願いを踏みにじった罪を!償うって決めたから!戦うことが罪なら、私はその罪を背負って生きて行くわ!」
「これ以上は無理ですね。清衣ちゃん、あなたに最悪の結果が見えていますが、関係ないですね。」
〝変身!〟
清衣によって、ライダーバトルが始まる。
株式会社スマートブレイン本社ビル
「では、始めますか。」
リメンバはVバックルにカードデッキを装填し、仮面ライダーライアに変身する。清衣はアタッシュケースからファイズドライバーを取り出す。そして、ファイズフォンの認証コード〝555〟を入力する。
[stunning by?]
「変身!」
清衣はファイズドライバーにファイズフォンをセットする。
[complete.]
清衣は赤いフォトンブラッドを纏い、仮面ライダーファイズに変身する。
[blaster mode.]
ファイズはファイズフォンを銃撃用のブラスターモードに変え、ファイズポインターを装着し、威力を上げフォンブラスターモードにし、ライアを撃ち続けるが、
「それはとても厄介ですね。それでは!」
〔COPY VENT〕
ライアは、相手の武器をコピーするコピーベントを発動し、フォンブラスターをコピーする。
「自分の武器の威力、受けて下さい!」
ライアは構わず撃ち続け、ファイズはよけながら、ファイズショットにミッションメモリーをセットする。
[ready?]
ファイズはファイズショットを右手に装着し、弾幕を回避しながら近づき、ライアの懐を殴り、ライアは怯む。
「そう来ましたか。それなら!」
〔SWING VENT〕
ライアは鞭型武器のエビルウィップを出現させ、ファイズが近づかないように鞭を放つ。
「これなら、近づくことも出来ないはずです!」
「それはどうかしら?」
ファイズは左腕に装着されているファイズアクセラーのミッションメモリーをファイズフォンにセットする。
[complete.]
ファイズはファイズアクセラーを起動させて高速形態、ファイズアクセルフォームに変身する。ファイズアクセルフォームはもの凄い速度でエビルウィップを回避し、ファイズショットでライアを殴る。
(そろそろ20秒。頃合いね。)
ファイズアクセルフォームはファイズアクセラーのボタンを押す。
[start up!]
ファイズの速度は更に上がり、常人の1000倍の速度で走る。
[exceed charge!]
ファイズは必殺技を発動し、ライアに近づく。ライアはその速さに追いつけず、ファイズの必殺技、グランインパクトををただひたすら受け続ける。
[stepⅡ!5!]
ファイズアクセラーはカウントダウンを始めるが、ファイズはお構いなしとライアを殴り続ける。
[3!2!1!time out!deformation.]
ファイズアクセラーのカウントがゼロになり今まで叩き込んだ計25発のグランインパクトが同時に爆破。φの文字と共にライアのカードデッキは粉砕され、リメンバは変身解除されると同時に、ライダーバトルの参加資格を失った。
「アミカ、大丈夫?」
清衣はアミカの所に向かう。
「私は大丈夫。清衣こそ、あんなに頑張って平気?」
「大丈夫。帰り道に何か食べながら帰ろう!?」
「そうだね。」
清衣とアミカは二人で帰路に向かう。
「清衣ちゃん、やりますね。」
リメンバが帰る二人を睨んでいると、
「二人に復讐する気は無い?」
仮面ライダーソーサラーに変身したウリスが現れる。
「あなたは?」
「私のこそなんてどうでもいいわ。それより、ライダーバトルを続ける気があるか聴いているんだけど?」
「もちろん、ありますよ。」
「そう。ならこれを渡すわ。」
ソーサラーは黒いドライブドライバーを渡す。
「なるほど、彼女の肉体を使い、私は再び究極の力を手にすることが出来るのか。これは是非とも研究が必要だ。」
そのベルト、〝バンノドライバー〟に記録されている悪の博士、蛮野天十郎は高らかに笑う。
to be continued
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダーファイズ:『仮面ライダー555』に登場。ぶっきらぼうで仏頂面なオルフェノクの青年、乾巧が変身する。巧自身には夢が無く、みんなの夢を守る為に戦うという罪を背負って戦った。基本的には周りと関わらない性格だが、根はお人好しで面倒事に自分から首を突っ込む。
水嶋清衣:かつて、虐められていた少女。そんな中、自分と友達になろうとした少女、坂口が自分の身代わりとなって交通事故に遭い意識不明となったのをきっかけにセレクターバトルに参加し、坂口を救おうとするも失敗し、坂口は命を失ってしまう。その後はピルルクの名でリメンバに復讐を誓い、ルリグとしてセレクターバトルに参加。これまで何人ものセレクターを脱落させ繭から〝不幸を呼ぶルリグ〟の名を与えられるが、アミカと出会い、自分自身の罪と向き合うことで清衣自身のセレクターバトルを終わらせた。彼女の友達からすれば、ぶっきらぼうで仏頂面なのが可愛いようだ。
仮面ライダーライア:『仮面ライダー龍騎』に登場。地域では必ず当たることで有名な占い師、手塚海之が親友の腕を治すために変身し、ライダーバトルに参加する。最後に占いが外れた時に、彼は龍騎をかばって死んだ。
リメンバ:清衣のセレクター時代のルリグ。小学生時代の清衣を散々虐めていたグループのメンバー。占いが得意で、明確なこと以外なら大体当たる。
仮面ライダーナイト:同じく『仮面ライダー龍騎』に登場。意識不明の恋人を救うために、恋人を襲ったミラーモンスター、ダークウィングと契約し、ライダーバトルに勝利した男。
橋本アミカ:ピルルクの最後のセレクター。意識不明の母親を救うために参加するが、最後の一試合でリメンバからセレクターバトルの真実を明かされ、願いを〝水嶋清衣の肉体に水嶋清衣の魂を入れる〟に変えるが、ピルルクはその願いを自身の能力で〝母親を失いたい〟に書き換え敢えて敗北し、現在は家族で幸せに暮らしている。
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