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第3話『この出会いは伏線』
前書き
前回のあらすじ
下校中のるう子達の前に晶が出現し、一衣もあっさり倒してしまう。晶を倒せるようにるう子達は特訓を開始する。
<バインド、プリーズ!>
ウィザードが放つ多重の鎖がマッハ目掛けて放たれる。それを見たマッハはベルトのボタンを四回連打する。
《ズーット マッハ!》
マッハは一時的に超加速しバインドを回避する。
「華代さん、私にだって、これくらいの加速は出来るよ!」
《ゼンリン シューター! カクサーン!》
マッハは専用武器のゼンリンシューターを取り出し、カクサーンのシグナルバイクをセットする。
「これでも喰らいな!」
《シューター!》
ゼンリンシューターの弾丸はシグナルバイクの効果で拡散弾となり、ウィザードだけでなくベルデ、デルタにも当たる。
「マッハにしてはやるわね。」
〔CLEAR VENT〕
ベルデはマッハに皮肉を言いつつクリアーベントで透明化する。
「タマはるう達と戦っているんだから邪魔しないで!スリー、エイト、ツー、ワン!」
[jet slayger take off]
デルタも、デルタムーバーに音声入力を行い、陸戦型ホバーバイク、ジェットスライガーを発進させる。
「遊月、食らえ~!」
デルタはジェットスライガーに乗り込み、搭載されたミサイル弾を八割マッハ目掛けて放つ。
「ちょっ!それは危ないって!」
《シグナルバイク!シグナルコウカァン!トマーレ!》
《ヒッサツ!フルスロットル!トマーレ!》
《ヒッサツ!フルスロットル!カクサーン!》
マッハはマッハドライバー炎とゼンリンシューターの両方で必殺技を発動させ、拡散弾をミサイル弾に当てミサイル弾は動きが止まり、自壊してゆく。
「嘘!?あれだけ撃ったのに!」
デルタは突然の事態に驚く。
「言ったでしょ!マッハが弱いんじゃなくて変身する人が弱いんだって!」
《シグナルバイク!ライダァー マッハ!》
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
マッハはコウリンシグナルをマッハに戻し、必殺技を発動。必殺技のキックマッハーがデルタに直撃し、デルタはジェットスライガーから落下し、変身が解除される。
「ええ!嘘!?」
タマはマッハに負けたことに驚く。
「よっしゃ!でも、私も疲れたからギブ!」
《オツカーレ!》
遊月は変身解除し、観客席側に行く。
一方鎧武側は─
〔HOLD VENT〕
ベルデは透明化しながらヨーヨー型の武器、バイオワインダーで攻撃する。
「これじゃ、どこから来るか解らない。それなら!」
鎧武は戦極ドライバーのフェイスプレートを外し、もう一つロックシードを接続させるアイテム、ゲネシスコアをセットする。そして、
〈ピーチエナジー!〉
ピーチエナジーロックシードを取り出しゲネシスコアにセット。それと同時にオレンジロックシードを再びセットする。
〈ロック オン!ソイヤッ!ミックス!オレンジアームズ!花道、オンステージ!ジンバーピーチ!ハハーッ!〉
鎧武は五感に優れた強化形態、ジンバーピーチアームズに変身する。そして、
〝ガサッ〟
森が揺れる音を聞き取り、
「そこ!」
エナジーロックシードの武器、ソニックアローでベルデを射抜き、クリアーベントを解除する。さらに、カッティングブレードで二回切り、
〈ソイヤッ!オレンジオーレ! ジンバーピーチオーレ!〉
「エイッ!」
必殺技、無頼キックが放たれ、ユキは変身解除される。
「るう、初めてにしては筋がいいわ。後は頑張りなさい。」
鎧武、ウィザード、インペラーが睨み合っていると、
〝ガリガリ!〟
ブラックホールのようなものが現れ、七枚の紫のメダルが飛んで来る。
「気を着けて!誰かがオーズの力を使っているわ。」
ユキが言うように、異空間の裂け目から仮面ライダーオーズタジャドルコンボが現れる。
「あれ?お久しぶり、みんな。ルリグ、ううん。ユキもお久しぶりね。」
オーズは変身解除する。
「久し振りね、伊緒奈。」
そこに居たのは、かつてユキのセレクターであった浦添伊緒奈であった。
「伊緒奈さん!どうして伊緒奈さんがライダーバトルに?」
そう、財閥令嬢である伊緒奈は、WIXOSSの10カートン位自腹で買うことが出来る。参加する理由は見当たらない。
「もしかして、みんなでチームを組んで、練習中だったの?」
「はい。」
「だとしたら、ごめんなさい。でも、それならみんなに、大切な話があるの。例のビル、完成したの。一カ所、私の部屋があるから、そこで話しましょう。彼女達も。」
異空間は壊れ、るう子達の前に黒服が現れ、
「どうぞ、こちらへ。」
るう子達を浦添家の自家用車に乗せ、るう子が何度も戦ったビルに向かう。
浦添財閥が抱えるビル内部の伊緒奈の部屋に椅子が用意されており、るう子達はその椅子に座る。
「繭がみなさんにベルトを配ったのは周知の事実よね。」
伊緒奈の質問に全員頷く。
「それで、問題はここからなんだけど、私も浦添財閥の捜査能力を利用して、幾つか解ったことがあるの。まず一つ目、変身アイテムを破壊されたセレクターは脱落して、参加資格を失うみたい。次に二つ目、変身アイテムを幾つか渡されるセレクターもいて、その場合はそれらを破壊されない限り参加資格が残るみたい。そして三つ、これが一番重要なことなんだけど、繭の本当の狙いは、セレクターバトルを復活させること。」
最後の言葉にみんなが驚く。
「でもどうやって!?」
るう子の言葉に伊緒奈が追加で説明する。
「調べて解ったことだけど、ウリスって子に渡された変身アイテムは、仮面ライダーソーサラーのセットみたいなの。」
その説明を聞いてユキは納得する。
「なるほど、そういうことね。」
「ユキ、どうしたの?」
「ウリスに渡された、仮面ライダーソーサラーには、世界を作り替えるウィザードリングがあるわ。それだけ聞けば解るでしょう。」
「ッ!?もしかして!」
「そう。その〝クリエイトウィザードリング〟で、セレクターバトルの続いている世界を創る気だわ。」
「けどさ、それならなんで自分で使わないのさ?」
ユキの説明に遊月が疑問を投げかける。
「繭は死んでいるから参加資格が無いわ。それにクリエイトウィザードリングは発売されて無い。だからどうしても誰かの手で作る必要があるわ。」
「そうだったんだ。」
この戦いの真実と、真の敵が判明した。
to be continued
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダーオーズ:『仮面ライダーオーズ』に登場。大物政治家の財閥の子息である火野映司が身分を隠して変身する。彼は自分の人生を家族の政治に利用されることが嫌で家を出て、世界を放浪し、恵まれない人達を助ける生活をしていたが、実は家族によって仕組まれていたことを知り、多くを望まず、今までの生き方を苦痛に感じ、みすぼらしい日雇いバイトを続けている内にオーズの力を手に入れ、欲望に飲み込まれた人達の目を覚まさせる為に戦った。
浦添伊緒奈:浦添財閥の財閥令嬢であると同時に大人気モデルであるが、両者から来るプレッシャーに押しつぶされそうになり人生が真っ白であった時にルリグ(個人名。後のユキ)と出会う。伊緒奈が望んだ願いは〝今ある浦添伊緒奈を止めること〟であり、ルリグはそれをかなえようとするが、新たに伊緒奈の肉体を手にしたセレクターがそれを阻んだ。
マッハが弱い理由:よくマッハは弱いと騒がれるが、マッハ本体は弱く無く、比較的強い方である。では、何故負け試合が多いのか。装着者の詩島剛は確かに実力はあったが、精神がそれに追いつけておらず、一人で勝手に失敗してしまうことが多かった。その極端な例が、父親を助けたことである。
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