異世界系暗殺者
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解決の時間(2016/03/31 一部修正)
前書き
どうも!最近、「オーバーロード×うたわれるもの」や「暗殺教室×落第騎士の英雄譚」の夢(しかも、続き物)を見ることが多い沙羅双樹です。(笑)
いきなり話が脱線しますが、「オーバーロード×うたわれるもの」は主人公がオリ至高の41人の1人で、うたわれるものに登場するカルラそっくりのアバターを使ってるねオリ主だったりします。
当然と言えば当然ですが、他にもうたわれキャラは登場していました。ってか、ハクオロ以外のトゥスクル陣営の主要キャラは全員出ていました。(笑)
(カルラ以外は全員がNPCで、何故かカルラと同僚という設定でした)
モモンガさんがうたわれキャラに聖上とか、総大将とか、皇とか呼ばれていて、正直どんな状況?とか第三者視点で見ていた私は夢の中で思ってしまいました。
「暗殺教室×落第騎士」は落第騎士のキャラ(一輝&ヒロインズ)が暗殺教室の一員として頑張ってる話です。
ここ5日ほど交互に夢を見ているんですが、一体この夢はいつまで続くのか?あと、何故か時系列っぽいのがバラバラっぽく感じました。(笑)
(話がいきなり飛んでて、目が覚めた時に「一体何があった!?」と頭の中でツッコミを入れたりもしました)
順番的に考えれば今日は「オーバーロード×うたわれ」の日ですが、果たして続きが見れるのか?ちょっとドキドキです。(笑)
さて、雑談はここらで終わらせて、そろそろ本題に入ります。
今話は鷹岡にとって、バカテスの泣きっ面蹴ったりを体現した様な話です。正に鬼か!とツッコミを入れたくなる様な所業。
しかし、鷹岡嫌いにとっては愉悦!な話だと思われます。むしろ、やったキャラを褒め称えるかもしれません。
もし、良くやった!と思われた方がいれば、実行したキャラを感想コメントで褒めて上げて下さい。(笑)
【視点:樹】
……意識を失っていた俺が最初に知覚したのは、バババババ、バババババという頭に響くレベルの騒音。その正体は一見ならぬ一聴で理解できた。ヘリの回転翼音だ。
一般人でも日常生活で偶に耳にすることはあるだろう。だが、俺の耳に届く音圧は明らかに日常生活で耳にする域を遥かに凌駕した騒音だった。
まぁ、その騒音のお蔭で意識が戻った訳なんだが………。そして、重い瞼を開いた俺が最初に視界に入れたのは有希子の顔だった。
「有希――子?」
「!!?」
俺が名前を呼ぶと、有希子は騒音元――ヘリポートに着陸しているヘリに向けていたであろう顔を俺の方に向けた。どうやら俺は有希子に膝枕されていた様だ。
それは後頭部に感じる柔らかさと、視界に入る有希子が逆さまに映っていることからも確認できる。って、目の前の有希子が急に涙ぐみ出した。何故!?
「有希――」
「馬鹿!!」
俺が何で涙を浮かべているのか問い掛けようとすると、名前を口にしている途中で有希子から馬鹿と言われた。
「この、馬鹿!馬鹿!馬鹿!!馬鹿イッキ……!!!」
「痛ッ!痛い!!ちょっ、地味に痛いから止めてくれ。有希子!!」
馬鹿を連呼――しかも、最後は相性呼び捨てでポコポコと俺の胸を殴ってくる有希子。普段なら痛みすら感じない打撃の筈が、自分の女が泣きながら殴って来ているだけで俺には凄く痛く感じた。
ってか、馬鹿馬鹿言われながら殴られるとか、俺は本当に何したんだ?土下座状態でカスデブに蹴り回されていた所までは記憶があるんだが………。
「………なぁ、土下座状態でカスd―――鷹岡に蹴り回されていた所までの記憶はあるんだけど、それ以降に何かあったのか?悪いが記憶が無いんだ」
俺は有希子以外で一番近い場所に居た渚に視線だけ向けながらそう問い掛けた。すると―――
「覚えてないの、イッキ君!?」
「恐らく、南君の意識を刈り取った磯貝君の蹴りの衝撃で記憶の一部も飛んだんだろう」
渚が驚きの声を上げ、烏間先生が俺の意識と記憶の一部が失われていた原因について簡潔に説明してくれた。
「………悠馬が意識を失う程の蹴りを俺に放つって、一体どんな状況なんですか?」
「それは――――」
友達――というか、クラスメイト思いの悠馬がクラスメイトに蹴りを放つという状況を想像できなかった俺が問うと、烏間先生が現状に至るまでの説明をしてくれた。
簡潔に述べるなら、カスデブが有希子を含むE組女子を強姦する発言に俺がブチ切れ、俺がカスデブを再起不能になるまで半殺し。
その後、実際にカスデブを殺そうとした俺を烏間先生含む出撃組のほぼ全員が協力して止めてくれたそうだ。話を聞く限り、記憶には無いが冷静な今の状態の俺でもカスデブを半殺しにしていると思える。
流石に四肢の全てを使い物にできなくすることは無いだろうけど、最低でもセントエルモス・クロスファイアは使って、体に十字架状の斬り傷を刻み込む自信はある。
「……で、カスデブはどうなりました?もしかして―――」
「死んではいない。手荒ではあるが、律が救命処置を行ったお蔭で何とか一命は取り留めた」
「救命措置って、聞いた限り失血死していてもおかしくない重症の様な説明でしたけど?」
「はい。あのまま放置していればカスd――鷹岡元先生は失血死していたでしょう。なので僭越ながら、私がイッキさんの炎の玉璽を使わせて貰って、傷口を焼くという形で止血させて貰いました」
「……え?」
「聞こえませんでしたか?私が炎の玉璽を使って傷口を焼き、止血したのでカスデブは一命を取り留めました。あっ、炎の玉璽に関しては問題ありませんよ。
一度私が使える様に調律しましたけど、使用後はイッキさんに合わせて再調律したので」
「……律、今ハッキリと鷹岡先生のことカスデブって言ったよな?」
「それだけじゃない。先生呼びも元を付ける徹底振りだ。相当嫌いなんだな。鷹岡のこと」
命を繋ぐ為とはいえ、まさかの止血方法を実行した律に俺が驚いていると、正義と龍之介がどうでもいいことにツッコミを入れた。
いや、まぁ。こいつらは実際にそれが行われている所を見たから、そのことについてツッコミを入れないんだろうけど。
「ある意味、最も手っ取り早い止血手段かもしれないけど、よくそれでカスデブは死ななかったな?」
「それに関しては私も驚きでした。ショック死してもおかしくない苦痛だったはずなのですが……。カスデブも職業軍人の端くれだったということでしょう。
尤も止血中に無様な悲鳴を上げ、失禁までする醜態を私達の前で晒していましたが。今回の一件で、カスデブは心身共に再起不能になったのではないかと思います。少なくとも刃物恐怖症と火炎恐怖症になってる可能性が非常に高いです」
「そりゃあ、腕の一部を削ぎ落された上、足を滅多刺しにされ、止血の為に傷口を焼かれたらトラウマにもなるだろうな。で、1人の人間をそこまで追い込んだ俺っていうか、俺と律?取り敢えず、俺達はどうなるんですか?何かしらの処分が下されるんでしょう?」
笑顔でカスデブの醜態を語る律に「どうしてこうなった?」とほんの少し思いながら、今度は烏間先生へと視線を向け、自分達の処分について質問した。すると――
「いいや、その心配はなさそうだ」
「……それは一体どういうことですか?」
「今回の一件。ヘリを要請した際に詳細を報告したんだが、現在防衛省上層部はかなり混乱している様だ。……まぁ、当然といえば当然の反応だ。既に免職されているとはいえ、防衛省所属の職員が私怨で不祥事を起こしたんだからな。
それにその超生物も関わっている上、起こった場所が場所だ。十中八九、上層部は命の危険に晒された君達に対し口止めを兼ねた何かしらの賠償を行い、鷹岡諸共事件の存在を抹消することで片を付けるだろう。
そして、鷹岡と事件の存在が抹消される以上、南君と律が行った行動も無かったことになる」
……確かに。よくよく考えれば、俺と律を正式な裁判で裁くとなると、この普久間殿上ホテルや暗殺教室、更には殺センセーの存在まで世間に知れ渡ることになり兼ねない。
いや、それだけならまだいい。一番の問題は来年の3月に地球が月の様に消滅するかもしれないという情報が洩れる方だ。もし、それが知れ渡れば世界中の人が暴動を起こすことは必至。
ギャグマン●日和の終末の様な世界になるならまだいいが、某世紀末の様な世界になったりしたら洒落にならない。って!洒落にならないといえば、病欠組だ!!
「烏間先生!ウィルスの治療薬を―――」
「ああ、そのことなら既に解決している」
「早く病欠組に――――って、え?」
「君が気絶している間に鷹岡だけでなく、雇われていた殺し屋3人組も重要参考人として防衛省が拘束したんだが、拘束した毒使いの男曰く、病欠組の生徒に盛ったのは改良型の食中毒菌だそうだ。
猛威を振るうのは4時間程で、その後は菌が急速に鎮静化し、無毒になるという話だ。感染者に服用させる栄養剤まで渡してきたから、嘘の可能性はほぼ無いだろう。
仮に嘘であったとしても、鷹岡が持ていた治療薬も確保している上、毒使いも拘束しているんだ。何かあっても対処のしようはいくらでもある」
確かに、ウィルスの製造者である毒使いを確保できているなら、例え嘘を吐いていようと対処はできる。いざとなれば、針を使って頭の中を弄って無理矢理吐かせればいい。
まぁ、この手段で自白させた場合、それ以降毒使いのおっさんは一生夢の世界で暮らすことになるんだけどな。
「……南君、また何か危ないことを考えていないか?」
「何言ってんですか、烏間先生?俺が鷹岡にしたことを考えれば仕方ないかもしれませんけど、疑り深いにも程がありますよ」
鷹岡との一件があったとはいえ、今の烏間先生は勘が良過ぎる。もし、実際に毒使いを自白させるとしても、極力疑われない様立ち回らないとな。
「………まぁ、いい。それより、これ以上ここに長居してはホテル側に気付かれかねない。我々も早々に撤収しよう。南君、立てるか?」
烏間先生にそう尋ねられ、俺は上体を起こす所までは難なくできたが、立ち上がることはできなかった。
「………すみません。まだ平衡感覚が完全には戻ってないみたいで立ち上がれそうにないです」
「顎の先端を思いっきり蹴られてまだ30分も経っていないからな。意識を取り戻し、上体を起こせるまでに回復しただけでも驚くべきか?何はともあれ、立てないのなら誰かが肩を貸すしか――――」
烏間先生がそこまで言うと同時に、俺は両サイドに現れた悠馬と龍之介によって立ち上がらされた。
「イッキが立てない原因は俺にあるからな」
「磯貝が肩を貸すなら身長的に考えて俺が手伝うべきだろ」
「・・・・・・悪ィ」
面倒を掛ける申し訳なさから呟く様に謝罪すると、俺の呟きは出撃組の全員に聞こえていたみたいで、ほぼ全員がニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべていた。
ってか、お前ら全員無駄に耳が良くね!?ヘリのローター音も五月蠅いし、普通なら今の呟きとか聞こえないだろう!!
………何はともあれ、俺は悠馬と龍之介に運ばれる形で自衛隊の大型輸送ヘリCH‐47Jに乗せられ、病欠組と看病組が待つホテルへと戻った。
後書き
という訳で、鷹岡の泣きっ面を蹴ったのは律でした。
ってか、執筆した本人がいうのは何ですが、律のキャラが崩壊し過ぎな気がします。(笑)
この律ならエア●ギアのニケの如く、鷹岡の全身の皮を剥いで海に叩きこんでもおかしくありません。(笑)
本当、律ってば怖い娘!!!(笑)
次話は肝試しですね。ここらで不意打ち的に神崎さんを杉野君と組ませて、杉野君には盛大にフラれてもらうというのも一興かとも思うのですが、どうしたもんでしょう?
(ちなみにその場合、イッキが組むのは他のヒロイン候補(?)です。あっ、今更ですがハーレムヒロインの1人は律です。
まぁ、一緒に住んでいる訳ですし、ある意味必然的なポジですよね。今回の律の行動もそう考えるとある意味納得でしょう。(笑))
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