リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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Another91 四聖獣
前書き
大輔達が封印中の四聖獣と邂逅。
大輔、フェイト、賢、はやては今まで封印されていた四聖獣に会っていた。
少し前にディアボロモンの騒動があったが、太一と空が些細なことで喧嘩、そして丈は受験、ミミは旅行、自分達はオメガモン降臨を妨げてはならないということで戦いを見守り、タケルと光子郎はディアボロモンに瞬殺、ウォーグレイモンとメタルガルルモンもやられかけたが、みんなのメールの力でオメガモンへと進化して、ディアボロモン撃破となった。
大輔「とまあ、大体はこんな感じだ。以前より歴史はいい方向に行っている。強いて言うならヴァンデモンくらいだな」
チンロンモン[ふむ、すまんな子供達よ。本来ならお前達は人としての一生を終えていたというのに]
頭を下げるチンロンモンに四聖獣の中で最も無駄にプライドが高いスーツェーモンが言い放つ。
スーツェーモン[チンロンモン、人間の子供などに頭を下げるな。四聖獣の名が泣くぞ]
大輔「ふん、四聖獣だのほざく前に自分達の低い危機管理能力を改めてからその台詞を言うんだな」
元々自分達がこんなことになっているのは、四聖獣も含めたデジタルワールド上層部の危機管理能力の低さのせいだ。
本来ならイグドラシルやホメオスタシスにも土下座してもらいたいくらいなのだ。
スーツェーモン[何だと!!?]
シェンウーモン[落ち着かんかスーツェーモン。大輔の言い分は尤もじゃ。わしらがデジタルワールドの歪みに気付いていれば一生を終えた子供達を戻すようなことになどならなかったのじゃからな]
バイフーモン[その通りだ。本来なら頭を下げるどころか、大輔達に対して頭を地に擦り付けなければならないのだからな。]
スーツェーモン[馬鹿共め、そんな態度だからこんな小僧共に舐められるのだ。確かに我々の不注意なのも事実だ。しかし元を正せば、状況の異なる世界を1つにすることでどんな非常事態が起きるか分からないというのに1つにした小僧共にも非はある。小僧共の自業自得ではないか…]
チンロンモン[スーツェーモン!!いい加減にしないか!!]
スーツェーモン[お前は小僧共に甘すぎる。本来なら謝罪は小僧共から]
大輔「賢、あれをお見舞いしてやれ」
賢「了解、強制退化プログラム起動」
パソコンからデジモンを強制退化させる強制退化プログラムでスーツェーモンを幼年期のポロモンに退化させた。
ポロモン[な!!?なあ!!?]
ブイモン[俺は知らないぞ]
チビモン[自業自得だよ]
フェイト「馬鹿だね」
大輔「ああ、そうだな。異なる状況の世界を強引に1つにするとどうなるか…そのことを全く考えていなかった俺達にも非はある。でもな…」
バイフーモン[スーツェーモン、覚悟を決めろ]
シェンウーモン[今回ばかりは庇えんぞ]
ポロモン[な!!?貴様ら…]
大輔「てめえらには一言も言われたくねえな!!」
ガシッと、ポロモンの頭を鷲掴むと、持ち上げる。
ポロモン[き、貴様、離せ!!無礼も…]
大輔「俺がてめえらに謝る時はっっっ!!!!前世の時からのイグドラシル、ホメオスタシスを含めたてめえらデジタルワールド上層部共の職務怠慢、他人任せのことについての謝罪を受けてからだああああああっっっっっっ!!!!!!」
鬼のような形相の大輔にスーツェーモンもといポロモンは閉口した。
ガクガクブルブルと震えているポロモン。
気のせいか目が潤んでいる。
ギリギリギリギリギリギリ…!!!!
まるでポロモンを握り潰さんとばかりに手に力が入る大輔。
ポロモン[痛たたたたたた!!や、止めろおおおおおおおお!!は、離してくれええええええええええええええええ!!!!]
幼年期に退化させられたことで涙腺も退化したのか泣きながら叫ぶ。
大輔「泣いたって許さねえぞ…!!さあ、今すぐ前世の時からの職務怠慢、他人任せだったことの謝罪をしろっっっ!!そうすればてめえのお望み通りちゃんと敬意を払うなり何なりして相手をしてやらああああああっっっっっ!!!!!!!!」
はやて「……………」
今まで溜まりに溜まりきったストレスがついに爆発した為に大輔の怒りは凄まじく、誰も止められない。
ポロモン[…う、うわああああああん!!ごめんなさい!!私達が悪うございました!!これからは職務怠慢も他人任せも一切しません!!うわああああああん!!!!]
大輔「分かりゃあいいんだよ…ケッ!!!!」
バシンとポロモンを放り投げる大輔。
全力で投げ飛ばされたためか、ポロモンは数回バウンドして止まった。
衝撃で気絶していたが。
この日を境に、四聖獣では大輔を怒らせてはならないという誓いが生まれたのだった。
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