ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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体育館裏のホーリー
転入生×歓迎会
二学期が始まってから、何度も相談に来ては大量の手紙やら大きな物を姫島家に送ってくるのでその度に俺と買い取りやが出向いて売れる物と売れない物を仕分けていた。
小猫ちゃんが、猫又としての能力を使ってから懐かれてしまった。部室に行って座るとすぐ膝上に乗ってくる。本来なら黒歌と一緒に住む予定だが、黒歌は人間界本家にいる事もあるし次元の狭間本家にいる事もある。
次元の狭間本家には、前四大魔王や元神と真龍と龍神がいる。秘密が守れる者なら住んでもいいが、まだダメだろうな。
そんな訳で夏が明けて二学期になったが、始業式も終えて体育祭の準備とかするそうだが俺が気になる事は夏休み前と後で随分と風貌が変わる者が多い事だ。エロ二人組で言うなら、垢抜けた連中が増えるとの事で所謂夏デビューだとか。
夏休みを境に今までの自分を変え、大胆なイメチェンをする者は多いようだなこの学園は。一年生よりも二年生が多いからな。男は美容院で仕立て上げ、女子は今時のギャル風にスタイルを変える。夏前は冴えなかった奴らが、イメージを新たに二学期を迎える事。
勿論俺もその一人の内なのだが、プライベート島でバカンスを過ごしたのか日焼けで真っ黒な程ではなかった。俺はこの学園に入る前から明るいし、髪はメイドが切ってくれるから助かる。たまに情事もする。夏で自分を変えて、彼女をゲットする者は大勢いるし、童貞を卒業者も多い。バカ曰く夏は一種の男子高校生の壁何だとよ。
「そういやイッセー、お前夏休み何してたんだ?その日焼け振りだと、どこかでバカンスに行ったようだがどこに行った?」
「そりゃそうだろうな。プライベートビーチならぬプライベート島で、バカンスとして過ごしたから見りゃ分かるだろうよ。今更だがそれ聞いてどうするんだよ元浜」
「お前の家は金持ちだからか、南の島でのバカンスは俺も行きたかった。松田から聞いた話だと夏休みで童貞を卒業した者が多いから、今松田が情報を集めている。イッセーには興味がない情報だろうが、俺達だと非常に興味がある事だからな」
そうすると松田がこの教室に入ってきた。何かショック受けてたがどうしたんだ?
「やっぱり、隣の組の吉田、夏に決めやがった!しかもお相手は三年生のお姉様らしいぜ!」
そういえば二学期に入ってからチャラくなったし、態度も大きくなっていたな。
「同じクラスの大場も一年生の子がお相手だったって話らしいぞ。ってイッセー!こっちは真剣に悩んでるのに、何平然な顔をしてるんだよ!」
後ろへ向くと大場が手を振っていた。あの顔はスッキリとした顔だったが、夏休みに入ると童貞を捨てる奴が多いらしいな。まあ俺には関係ない事だ。次元の狭間本家に戻れば夜はやり放題で抜き放題、俺の性欲は底無し沼だと前に愛紗から聞いた。
男の貞操を簡単に捨てていいのか?とコイツらは思っているが、俺は最初から童貞卒業しているから関係ねえな。知り合いの友は、夏に卒業したぞと言うと俺はおめでとうと言うし一々童貞卒業した報告などいらねえからな。だから非童貞であるコイツらを向ける蔑んだ目が、恨めしいらしくまだコイツらは女を知らねえのかと言う視線が注いでいた。
「童貞臭いわねー、二人共」
松田と元浜に近づいてきた女子、桐生は口元をニヤケながら来た。
「桐生!俺達を笑いにきたのか!」
「そうよ。どうせアンタ達二人は、意味のない夏を過ごしたんでしょうね。兵藤は違うみたいだけど」
「うっせ!イッセーは俺達と同じはずなのに、何でそんなに冷静なんだよ!」
「俺はお前らと一緒にするんじゃねえ、それに俺には関係のない話だ。静かにしないとハリセンの餌食にするぞ?」
「それに兵藤の好感度は増々上がっているようね、去年から相当上がっているそうよ」
「何だと!?同じ親友なのに、どうしてこんなに格差が広がるんだ!」
俺は二人にハリセンを見せても言ってくるので、ぶっ叩いてあげたら桐生はさすがーと言って他の女子達に混ざって話をしていた。ヴァーリもクラスメイトと話をしていたが、主に俺らの日焼けについてとバカンス先はどこだ?だった。
アーシアがたまに遠い目になるらしいが、ディオドラとの一件だからしょうがないか。授業で指された事で、珍しく慌てて教科書を逆さまにしていた。アーシアも人気者となってしまったが、男女問わずの人気者だが美少女で話していると癒される効果があるとか。
「一誠、今アーシアの事を考えていなかったか?」
「うん?何故そう思った?ヴァーリ」
「俺と一誠の神器は、たまに繋いではドライグとアルビオンが会話をする時になると考え事が伝わってくるのさ」
「なるほどな。アーシアは学園のアイドルと化しているが、男子は恋愛感情ではなく癒し目的で話しかけてくる者が多い。下心よりも近くで見て癒されたいとの感じらしいが、恐らく自分でも無意識で癒しのオーラが出ているのでは?と俺はそう思っている」
俺とヴァーリが会話をしていると、今度は学園中の女子が俺らの教室に来ては見ていた様子。祐斗はともかく、最近イケメン四天王何て言われているくらいだ。俺、祐斗、ヴァーリ、アザゼルという組み合わせだが俺ら生徒はともかく教師であるアザゼルまで加わっているのはちょっとな。すると一人の男子が教室に入ってきてこう言った。
「このクラスに転校生が来る!女子二人だ!」
一拍あけて。
『えええええええええええええええええええええええええええええ!』
クラス全員が驚きの声をあげたのだった。しばらくして、担任の先生が入ってきたのでヴァーリを呼ぶとすぐに自分の席に座っていた。そして先生の口が開いた。
「えー、このような時期に珍しいかもしれませんが、このクラスに新たな仲間が増えます」
先生の言葉で皆がワクワクしていたが、それはそうだ。このクラスにまた女子が入ってくるんだ、アーシアとゼノヴィア以来だなと思った。男子のテンションは可笑しかったが、呆れていた様子である女子は興味津々だった。
「じゃあ、入ってきて」
先生の声に促されて入ってきたのは俺の見知った顔だった。
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!』
歓喜の声が男子から湧き上がる。登場したのは、一人は栗毛ツインテールでもう一人は銀髪ロングの子だった。俺とヴァーリはもう一人の子に驚いたが、アーシアとゼノヴィアは喜びよりも驚いていて目を丸くしてポカンとしていたぐらい驚愕。二人の転校生は、一礼してからこう言った。
「紫藤イリナです。皆さんよろしくお願いします」
「私はシーグヴァイラ・アガレスと言います。よろしくお願いします」
そう、夏前に会ったイリナと夏休み中に若手悪魔会合の時に出会ったシーグヴァイラ。イリナは教会関係者として、夏前にゼノヴィアと共にエクスカリバー事件の時に再会した幼馴染。
「ちょっと来てくれ、アガレス」
休み時間、二人共質問攻めされていたシーグヴァイラの手を引き屋上に来させた。ついでにヴァーリも一緒だ。イリナはアーシアとゼノヴィアに挨拶していたが、アーシアはともかくゼノヴィアは驚いていた。
紫藤イリナは俺の幼馴染で、イリナが小さい時に外国に引っ越してから教会の祝福を受けて、プロテスタント専属の聖剣使いになった。堕天使幹部だったコカビエルが聖剣エクスカリバーを強奪し、その一件でゼノヴィアと共に来日、ゼノヴィアは神の不在を知りやけくそ気味になって悪魔に転生した。
イリナは帰国したと聞いている。もう一人の転校生であるシーグヴァイラは、若手悪魔の会合で知り合っていたがパーティー以来出会ってなかったが、まさかこの学校に来るとはな。
「お久しぶりですね、一誠さん。元気にしてましたか?」
「元気だったが、何故この学校に来たんだ?」
「貴方がゲームをしている所を拝見した後に、一目惚れしてしまいました。人間界に帰った後、お父様に言ったら軽く承諾されて婚約者になってもいいと言われました」
おいおい婚約者とは、ウィンターの野郎も軽く承諾したもんだな。俺でいいのか?と言おうとしたら今度はソーナが現れたので話を聞いたら、何とソーナも婚約者だと言って来た事には流石の妻子持ちである俺も驚きだった。セラフォルーが、他の悪魔の婚約は許さないと言っていたらしいが俺ならいいと言っていた。
あの若手悪魔会合の時に惚れたとかで、惚れたきっかけは学校を建てる夢を語った事を笑われた所で俺が本気で怒った姿を見惚れたそうな。セラフォルーに確認の為に通信したら・・・・。
『妹であるソーナちゃんをよろしくね』
『・・・・マジかよ』
そういう事なので、了承されたらしいが二人の婚約者になるとはな。サプライズ過ぎて、何でこういう展開になるかが分からん。
「でも本当にいいのか?俺は妻子持ちで息子もいるし、黒神眷属の仲間も俺に好意を持ってるが、それでもいいのか?」
「はい。姉様も許可して下さいましたけど、一応いたのですが父様が婚約解除したらしいです。私は何番目でも構いませんが、シーグヴァイラには負けませんよ」
「こっちこそ負けませんよ」
何か火花を散らせていたがまあいいとして、もしかしてリアスも知ってるのか?と思いながら教室に戻ろうとしたらドアが開いた。見知った顔が俺に抱き着いてきたので、誰かと思ったらレイヴェル・フェニックスだった。
抱き着きを強制的に剥がそうとしたソーナとシーグヴァイラだったが、何故ここにいるかと言うと魔王主催パーティーの時にウェルに言ったんだと。眷属入りの事で、人間界に来ればの話を即了承して来たらしいので今日から一年生として転入して来た。ギャスパーと小猫ちゃんと同じクラスらしいが、どこに住むんだ?と質問したら3人同時に俺の家に住むと言ってきた。
「いきなり無茶な事を言ってくるもんだ、まあ歓迎してやるけど荷物はどうしてるんだ?シーグヴァイラにソーナにレイヴェル?」
「私はホテルから来ましたので、問題ありません」
「私は生徒会室に置いてきてあります」
「私もホテルに置いてきてありますので、ご心配なく一誠様」
「こりゃ家に帰ったら、大盛り上がりだな一誠」
「そうだなヴァーリ。ウチに来るなら修業もさせないと、ヴァーリ達と同じメニューで仕込んでから後程他の本家に行ってもらう。挨拶としてだがな」
そろそろチャイムが鳴るので、それぞれのクラスに戻ったがリアスは知ってるな。急に決まった事であるとアザゼルから聞いたが、いきなり過ぎるだろう。一応転校生となっているからか、それともここはリアスの根城なのか。
事前に話が済んでないと、イリナやレイヴェルにシーグヴァイラが勝手に来られる訳がなさそうだ。教室に戻ると、イリナから簡単に説明されたがミカエルの命により使いとしてここに転校してきたとの事だ。放課後になってから、改めて歓迎会を開く事となった。
「紫藤イリナさんにシーグヴァイラ・アガレスさんにレイヴェル・フェニックスさん、貴女達の来校を歓迎するわ」
放課後の部室。オカルト研究部メンバー全員+俺とヴァーリとアザゼルとソーナが集まってから、イリナとシーグヴァイラとレイヴェルを迎え入れた。シーグヴァイラとレイヴェルは、見知っているので簡単な挨拶をして席に座った。俺?俺はアザゼルの隣にいて、俺の隣にはヴァーリがいる。
「はい!皆さん初めましての方や再びお会いした方が多いですね。紫藤イリナと言います。教会、いえ、天使様の使者として駒王学園にはせ参りました!」
パチパチパチ。オカ研メンバーは拍手をして送った。確か天界側の支援メンバーとして派遣されたと聞いている。ここには悪魔と堕天使しかいないしな。
『主への感謝~』
や。
『ミカエル様は偉大で~』
とかを始めたので、俺らは苦笑していたが聞いてあげていた。信仰心が強い娘であるが、イリナは神が死んだ事を知ってここに来ているんだろうか?あの時は神が消滅した事について知らないはずだし、ゼノヴィアと別れた時点で知らなかった様子だと聞いた。アーシアとゼノヴィアがそのような心配をしていると、俺が容赦なく聞いたのだった。
「なあイリナ、お前『聖書に記された神シャルロット』の死は知っているんだろう?」
「一誠!いきなり何を言い出すの?」
「馬鹿者。ここに来たという事は、そういうのを込みで任務を受けてきたはずだ。それにを知らないままだと別の者が派遣される。いいか、この周辺の土地は三大勢力協力圏内の中で最大級に重要視されている場所だ。ここに来るなら、ある程度の知識を持って足を踏み入れる事になる」
リアスがそう言ってきたので、反論したら大人しくなった。アザゼルはうんうんと頷いていた。
「勿論です。一誠君の言う通り、私は主の消滅を認識しています。ミカエル様から聞いた時、ショックで泣いて七日七晩寝込んでしまったわ。心の支え・世界の中心となったあらゆる母が死んでしまったと聞いて、全てを信じていたままで歩いてきた私でもあるわ!」
アーシアとゼノヴィアもうんうんと頷いていた。信仰心強かったからな、特にアーシアは。そしてしばらく泣いたイリナは、アーシアとゼノヴィアに抱き合う。
「アーシアさん!この間は魔女だ何て言ってごめんなさい!ゼノヴィアにも別れ際に酷い事を言ったわ!ごめんなさい!」
イリナの謝罪にアーシアもゼノヴィアも微笑んでいた。
「気にしてません。これからは同じ主を敬愛する同志、仲良くできたら幸いです」
「私もだ。あれは破れ被れだった私も悪かった。いきなり悪魔に転生だもんな、でもこうして再会できて私は嬉しいよ」
『ああ、主よ!』
あーあ、お祈りしだしたよこの三人は。教会三人組の誕生の瞬間かもしれない、二名は悪魔だけど。
「ミカエルの使いって事でいいんだな?」
アザゼルはそう言ったらイリナは頷いた。
「はいアザゼル様。ミカエル様は、ここに天使側の使いが一人もいない事に悩んでおられました。現地スタッフがいないから問題だ、と」
「そんな事を言ってたなミカエルは。だが俺は一ちゃんら黒神眷属がいるから、問題ないと言うのに。ここには天界と冥界の力が働いている訳だが、実際現地で動いているのはリアスとソーナら悪魔眷属と黒神眷属がいるから、人員はこれ以上はいらんと言ったんだがな。ミカエルめ」
「それだけで充分機能していると俺も思うが、ただでさえ天界はお人好しを超えたレベルのバックアップ態勢だから、俺とアザゼルはいらんと言って拒否しといたんだが、それではダメだと強引に送ってきた者がイリナなのだろうな。それよりシーグヴァイラとソーナとレイヴェルが、俺の家に住みたいと言ってきたんだがこれはいいのか?アザゼル」
「一ちゃんの言う通りだがそうなのか?一ちゃんの家は豪邸並みで、グレモリー卿の家よりデカいからそれはそれでいいんじゃねえの」
ここも随分と大所帯になってきた所だな、最初は悪魔と堕天使が数名だったのが和平協定をしてから普通に談笑しているんだから。リアスも複雑そうな顔をしていたが、色々とタメになりそうだしサーゼクスらから任されたそうだ。
イリナは立ち上がると祈りのポーズをした。そしたらイリナの体が輝き、背中から白い翼が生えた。俺とアザゼル以外は驚いていたが、思考の海に入ってからしばらく経ってからイリナに訊いた。
「イリナ、お前は転生天使でもなったのか?」
「一ちゃんの言う通り、今まで転生天使という現象はなかった。理論的には可能だった事で、天使と堕天使の科学者で話し合っていた。だが実際見ると天使化というより、転生したかに思える」
「一誠君とアザゼル様の言う通り、ミカエル様の祝福を受けて私は転生天使となりました。何でも熾天使の方々が悪魔や堕天使の用いた技術を転用してそれを可能にしたと聞きました」
俺はやっぱりかと思ったが、三大勢力の協力態勢となってから色々と技術提供するようになっていたと聞いている。天使はシャルロットの消滅で純粋天使が誕生出来なくなったと聞いたが、転生天使によって数が増えるんだな。それについては、俺の方が詳しいからミカエルから聞いた話を元にして話した。
「確かミカエルから聞いた話では、四大セラフと他の熾天使メンバーを合わせた十名は、それぞれAからクイーンとトランプに倣った配置で『御使い(ブレイブ・セイント)』と称した配下を十二名作る事になった。悪魔ならチェスの駒で天使はトランプという事だな」
「なるほど『悪魔の駒』の技術か。あれと堕天使の人工神器の技術を応用しやがったようだな。伝えた後に面白いのを開発するようになったな、天界は。悪魔がチェスなら天使はトランプとなるのか。元々トランプは『切り札』という意味も含んでいるから、神シャルロットが死んで純粋な天使は二度と増える事が出来なくなった。そうやって転生天使を増やすのは、自軍強化に繋がるか」
「俺らのような黒の駒も、元々は悪魔の駒を解析してから俺らのオリジナルな駒ともなった。それは置いておいて、トランプで言うならジョーカー何て呼ばれる強者がいるかもしれんがヴァーリ。今は味方だから攻撃すんなよ?するんだったら俺が相手になるが」
「分かってるさ、前の俺だったら即天界行って戦闘してたが今は一誠の仲間だから心配するな」
「それもそうだな。ヴァーリが戦闘狂でテロリストだったら、今頃どうなっていたかだったが一ちゃんに救いの手を差し伸べられたからかもな。十二名を十二使徒に倣った形となっているから、また楽しみが増えたな一ちゃん」
俺やアザゼルは研究者やら機械関連に関する事には、興味津々だったので互いに話し合っていた。イリナは何のトランプ何だ?と聞くと自慢げに言ってた。
「私はAよ!ふふふ、ミカエル様のエース天使として光栄な配置を頂いたのよ!もう死んでもいい!主はいないけど、私はミカエル様のエースとして生きてるだけで十分なのよ」
神シャルロットは生きているし、次元の狭間本家にいながらアグニ達と修業をしてる。新たな人生の糧はミカエルか、いつかバラすがまだバラスす訳にはいかない。
「新たな人生の糧をミカエルにしたのか」
「うん。自分を見失わないよりはマシさ」
『と言われているが、シャルロットにとってどう思う?』
『まあ私がいなくても世界が動いている事は事実ですが、いつかバラす時に驚愕する顔を楽しみにしています』
神シャルロットの消失としているので、自分を見失うよりも新たな主の元で仕事に励んだ方が前進するだろう。バラすならもっと大きな戦いがあるなら、バラそうかなと思っている。俺ら黒神眷属みたいに、レーティングゲーム異種戦として『悪魔の駒』で『御使い』のゲームも将来的に考えているようだ。大丈夫か?悪魔は光に弱いから、瞬殺じゃねえのと思ったが鍛えれば問題ないと思う。
「セラフ以外の者達である上位天使達にも、そのシステムを与えればレーティングゲームとの競い合いをしたいとの事だ」
「まあ既に異種戦はもうしているよな?一ちゃん達黒神眷属は、上級悪魔を中心とした眷属ではなく黒ちゃん中心とした眷属である。ま、天使や悪魔の中には上層部の決定に異を唱える者も少なくないが、そこも問題は無さそうだ」
「俺が一言告げると反対する者はいなくなったが、長年争い合っていたが手を取り合っていたと和平前からだと言えば不満など出なかった。互いの鬱憤を晴らす競技として発散させる事で、人間界で言うオリンピックやワールドカップのようなもんだろう」
不満を持った者ら同士での鬱憤晴らしであるならば、協力態勢のお陰で各勢力は色々と新政策をするんだろう。とはいえ、グレモリー眷属と天使のゲームシステムが戦う事は将来的にはそうなる。少なくとも何十年後となるが、その時には新人悪魔としては良い時期となっている。
「なかなか楽しめそうな話よね」
「でも悪魔にとって光の攻撃は弱点ですからね、今の内に光対策をした方がいいでしょう」
ソーナとシーグヴァイラはメガネをクイッと上げてから、色々と話し合っていた。教会はまだ吸血鬼と和平を結んでないから、三大勢力協定後も派閥的には今まで通りの教えてとなっている。裏では悪魔や堕天使と色々と協力しているが、三大勢力圏内でも新たな悪がいれば殲滅しそうな勢いを持っている。悪や不審だと判断した時、独断で捕縛やら殲滅も出来るし元々俺らは殲滅対象を既にターゲットにしている。
「その辺りの話はここまでにしておいて、今日は紫藤イリナさんとシーグヴァイラ・アガレスさんとレイヴェル・フェニックスさんの歓迎会としましょう」
ソーナは笑顔でそう言いながら、兵藤家オリジナルブレンドの紅茶とケーキを食いながら大いに盛り上がった。
「悪魔の皆さん!私、今まで敵視してきましたし、滅してもきました!けれど、ミカエル様や一誠君の言う事により仲良くしたいと思います!それに聞いた所では、和平協定前からミカエル様ら三大勢力は一誠君らとの仲介で仲良しだっと聞いています。なので私も皆さんと仲良くしたいと思いますが、教会代表として頑張りたいですのでよろしくお願いします!」
歓迎会終了後、イリナはどこに住むんだ?と言ったら俺の家に住むって言ったので、ケータイで連絡して急いで部屋の準備と清掃を頼んだ。シトリー眷属も来るはずだったが、匙がソーナの婚約者である俺がいるのかショックを受けて来れないとなっていた。なのでソーナだけがここにいるが、俺が決めた事ではなくソーナ自身とシトリー家が決めた事だから決定したからしょうがない。
イリナとシーグヴァイラとソーナとレイヴェルは、一旦荷物を取りに行った後正門に集合した。送迎車に乗る前、スマホで写真を撮って簡単なプロフィールを関所に送信。送信後俺はバイクで帰るが、イリナ達は送迎車に乗って人間界本家に向った。
「前も来た事あるけど相変わらず大きいね」
「初めて来ましたが、これ程大きいとは驚きです」
「そこに立ってないで入れよ、イリナにレイヴェル」
『お帰りなさいませご主人様、ヴァーリ様。そしてお客様ようこそいらっしゃいました』
「こいつらは今日から、俺の家に住む事になった。各世話係は部屋に案内させた後、リビングに集合させろ。俺は自室に行っている」
『畏まりましたご主人様』
イリナ達と別れて、自室に向かった俺とヴァーリ。今日は色んな事が多すぎたなと思ったが、ここに住む奴らは多くなった。ヴァーリ達にイリナ、シーグヴァイラ、ソーナ、レイヴェル。悪魔に天使と人間、堕天使がいたら共存世界となっているな。
パソコンを起動させて、次元の狭間本家にいる奴らの報告書を見た。アグニは相変わらず泳いでたり、俺の眷属達の修業をしたりとしている。ルシファー達もこちらの状況が気になるので、報告書に纏めたのだった。
俺は着替えてリビングに向かうと、ちょうど人間界本家全体の案内を終えたソーナ達が普段着を着ていてソファーに座っていた。ヴァーリは?とメイドに聞くとアーサー達と鍛錬してると聞いた。
「ソーナ達よ、どうだ俺の家は」
「広すぎですよ、まあ行きたい場所を念じると魔法陣でジャンプできるから驚きです」
「トレーニングルームや温水プールなどもありましたね。ところでヴァーリは?」
「鍛錬所で修業中。ここにいるメイドほとんどが、ブラック・シャーク隊メンバーだから狙撃室や武器庫での装備点検などあるし、今頃関羽と修業してるんじゃないかな」
皆が鍛錬所に行って見たいと言うので連れて行った、人間界本家地下。本来地下は、黒の駒を持つ者とここに住む者だけが行ける場所だったが、今日からソーナ達は俺の家に住むから問題ない。
エレベーターで地下に行くと金属音が聞こえてきたので、行くと禁手化したヴァーリとアグニが鍛錬していた。アグニ、次元の狭間本家ではなくここにいたのか。俺はアグニに声をかけると、俺に気付いたのか鍛錬を一時休憩に入った。
「一誠じゃないか?どうしたこの場所に来て。それよりこいつらは誰だ?」
「コイツらは今日からここに住む事になったのでな、鍛錬所に行きたいと言ったので連れてきた。ソーナ達は俺の後ろに隠れるなよ?アグニの覇気や殺気に、慣れてくれないと俺が困るんだが」
ソーナ達はビクビクしながら俺の後ろに隠れていたが、アグニは頭上に?になっていたんで俺が言ったら解除。自己紹介させるとちょうど夕食の時間になったので、全員ダイニングルームに行った。手を洗って席に座るとルシファー達もいたが、何でここにいるんだ?と聞くと今日から住むソーナ達に挨拶しに来たらしいな。
食事が始まるとソーナ達は落ち込んでいたが、理由はご飯が美味しすぎて負けたと言っていた。食事を終わらせるとリビングに行き、アグニ達を紹介する事にした。この家に住む者なら、正体バラしても平気だろうとアグニが言っていた。
「小娘達よ。ここに住むのなら、超重要極秘機密事項を守ってほしいのだが?」
「超が付く程という事は、天界で言うなら神が死んだくらいのよね?どんな機密なのかしら」
「まあな。とても重要な事なので聞いてほしい、まずルシファーからだ」
「私は前四大魔王の一人ルシファーよ。よろしくね」
「同じく私の名はレヴィアタンです」
「同じく私はベルゼブブだ」
「同じく私はアスモデウスよ」
「元神のシャルロットです。皆さんよろしくお願いします」
「我の名は真龍、赤龍神帝アポカリュスドラゴンでまたの名をグレートレッドと呼ばれてるアグニだ」
一拍して。
『え?ええええええええええええええええええええええええっ!』
「黙れ!」
『は、はい!?』
やはり驚いたか、特にイリナは主が生きていて感激で大泣きしていた。大泣きしたイリナをシャルロットが抱き合っていたし、ソーナ達は前四大魔王が生きている事に驚愕していた。何故生きているか?聞いてる所だったが、理由を話すと納得したように俺を見た。
「とんでもない秘密を貴方は持っていたのですね。私の姉より強そうですね」
「そりゃそうだが、この事は他言無用で頼む。まだバラす訳にはいかないのでね」
「戦争の時に死んだと言われた方々に会える何て感激です!」
「だからヴァーリも一誠さんのとこに降った訳ですか。私のお父様に言ったら大泣きしますね」
「そういう事だ、レイヴェルにシーグヴァイラ。特にウィンター・アガレスに言ったら感動場面であるがこの事は秘密だよ」
しばらく話し合った後、アグニ達は次元の狭間本家に戻って行った。イリナ達にもし秘密をバラそうとするなら、二度と冥界に帰れないようにして、氷の中で封印する。と言ったらビクビクしながら、頷いた。
この事は現魔王やミカエルやアザゼルは知らない事だろうと伝えて、毎日ウチのメイドと鍛錬するようにと言った。たまにはヴァーリチームにやらせる事も言って風呂に入ったソーナ達だった。
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