ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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冥界合宿のヘルキャット
若手悪魔の会合前
昨日酒を飲みまくって、朝になった冥界。二日酔いは無く絶好調だぜ、部屋にある所で洗顔して着替えた。今日は午前中温泉巡りに行く予定となっている。トレミーで観光した際に温泉があったからな、そこで気持ちよくしてから会合に向かいたいと思う。朝食を食べに、ダイニングルームに行ったらアザゼルがいた。
「おはよー、アザゼル。昨日は遅かったな」
「おはよう一ちゃん。いやー会談が意外に遅くなってな、終わったのは深夜だったぞ?軽くグレモリー卿に挨拶しようとしたら、酔って寝てると言われてな。何かあったのか?と思い執事に聞いたら、一ちゃんと宴してたんだってな。酒を一杯飲んで酔ったが、一ちゃんはまだ飲んでから寝たと聞いたが大丈夫か?」
「超絶好調だ。午前は自由時間だから、温泉巡りしようと考えているんだがアザゼルも行かないか?」
「おっいいね。温泉の後の酒は美味いからな。またあとでな」
席に座ったアザゼル。俺も席に向かうと、ヴァーリ達は既に食べていた最中だったので、俺はヴァーリの隣に座り食べ始めた。うん、昨日の料理も美味かったが今日も美味いな、グレモリー眷属は既に観光に行ったらしい。
それに本来だと悪魔文字やらグレモリー家の歴史まで勉強させられる所だったが、その辺をスルーしたから問題ない。俺は貴族社会など興味が無いし、ミリキャスにとってヴェネラナは祖母に当たるらしいな。
「今日はどうするんだ一誠?」
「修業か?今日は休みにして一緒に温泉巡りに行かないか?アザゼルも一緒に行くらしいぞ。午後は若手悪魔の会合に行くからな」
「温泉ですか。いいですね、ルフェイも行きませんか?」
「うん、私も行きたいな。昨日の修業で疲れたからね」
「という訳でアザゼル、俺とヴァーリ達と一緒に行く事になったからな」
「分かった。午後は会合だからな、体を綺麗にしてからじゃないと失礼だからな。これ食い終ったら行くとするけどよー、案内係は誰何だ?」
そこ何だよな。俺は冥界に詳しくないからな、と思ったらケルディムが案内する事になった。執事数人とな。仕事はいいのか?と聞いたら大丈夫らしいが、まだまだ俺と話をしたいらしい。
「で?食い終ったが、どこに行くんだケルディム」
「我々上級悪魔専用温泉に行きたいと思う。そこは混浴だから、ルフェイちゃんと一緒に入れるぞ」
混浴かーと思いながらリムジンに乗った俺達。タオルとかは、貸してくれるらしいから手ぶらで行く事になった。そして着いた場所は、まさに上級悪魔が行く所だった。ケルディムは普通に通れたが、俺達が通ろうとすると止められた。昔を思い出すな。
「ここは上級悪魔専用のスパでございます、下級悪魔または人間は入れませんよ」
「ほう、一応言っておくが俺はケルディム・グレモリーに招待されてきた者だ。それと俺は黒神眷属の『王』である兵藤一誠だが、文句でもあるのか?」
殺気を解放したら、周りにいた奴らはビビっていた。ケルディムやヴァーリ達は、普通にしていたので俺は通させてもらうと言ってケルディムについて行った。
「いやー、久々に君の殺気を見たけど昨日以上だね」
「そうか?あれでも手加減してるんだぞ。建物壊れてねえし」
今、俺達がいるのは脱衣所。で、先に入ったのは俺とケルディムとアザゼル。
「そりゃそうだろうよ。あれは本気のホの字も出てないから、安心していいぞグレモリー卿」
「それは安心しますな。おや?ルフェイちゃんと一緒に入ってきたのは私の妻じゃないか。どうしたヴェネラナ」
「あなた酷いわ。一誠さんと一緒に温泉巡りしてる何て、私も誘ってほしかったわ」
「まあ落ち着け。俺達は、今後の会合があるからゆっくりしに来たからな」
何故かミリキャスもいたので、左端はアザゼルで中央は俺で右端はケルディムになって、一緒に背中を洗っていた。髪を洗って、再度風呂に入ると滝湯があったので入ってみた。修業を思い出すが、ヴァーリ達も俺の真似をして滝に打ってるといい修業になると言っていた。
今度俺の家にも滝を用意しようかな?と思った俺であった。再びリムジンに乗ってから、グレモリー家に戻った俺達。リアス達は、もうすぐ戻ってくるそうなので俺達は先に行く事にした。俺はいつもの戦闘服で、エクスカリバーを腰に帯刀していた。
ヴァーリ達もいつもの格好だったが、少し違うとすればエクスカリバーを帯刀していた事。ルフェイは魔法の杖にして持っていたが、この方がいいと言ってた。アザゼルは、グレモリー家にいるという事だったのでリムジンに乗って会合場所に向かった。そこはVIPって感じで入ろうとしたら、執事みたいな人がいて止められた。
「失礼ですけどお名前は?」
「黒神眷属の『王』兵藤一誠、後ろにいるのは俺の眷属だ」
「大変失礼致しました、こちらへどうぞ」
俺達は執事についていってある大きな部屋に通された、まだ俺達だけだったようだがとりあえず机と椅子があったので俺達は座った。そしたら続々と来る若手悪魔達、一人目はディオドラ・アスタロトで次来たのはヤンキーのような輩だったゼファードル・グラシャラボラス。
俺達は挨拶しないで、眷属達と話をしてたらゼファードルがこっちにやって来た。何だあのヤンキー野郎は。俺に文句ありそうだな。
「何でここに下等生物である人間がいるんだ!」
「やる気か?何なら俺のエクスカリバーの餌食になってほしいのかな?雑魚君」
「てめえクソが!」
と言って引いた。やはりエクスカリバーを持ってきて正解だったが、次に来たのはソーナみたいなクールそうな女子が入ってきた。俺を見ると近づいてきた。
「貴方が、お父様の言っていた兵藤一誠様かしら?」
「そうだがお前は誰だ?」
「これは失礼しました。私はシーグヴァイラ・アガレス、アガレス家の次期当主です」
「おー、ウィンターの娘か。これは驚いたな、こんなに綺麗な少女がウィンターの娘だったとは。失礼した、俺は黒神眷属の兵藤一誠。気軽に一誠って呼んでもいいぜ。俺はシーグヴァイラと呼ばせてもらうよ」
「綺麗だ何てお世辞でも嬉しいです、そうですね、一誠さんと呼ばせて頂きましょうか」
その時ゼファードルがこっちに来たが、シーグヴァイラに挨拶するのかと思ったら尻を揉んだ。シーグヴァイラは離れて眷属達と一緒になって睨む。
「凶児ゼファードル、どういう事ですか。いきなりのセクハラ紛いは腹が立ちますが、死にたいのですか?殺しても咎められないかしら」
「ハッ!言ってろよ、クソアマッ!俺がせっかくそっちの個室で一発仕込んでやるって言ってやってんのによ!アガレスのお姉さんはガードが堅くて嫌だね!へっ、だから未だに男も寄って来れずに処女やってんだろう!?ったく、魔王眷属の女共はどいつもこいつも処女臭くて敵わないぜ!だからこそ、俺が開通式をしてやろうって言ってんだよ!」
「卑猥な事を。あなた達やってしまいなさい」
「お前達やってやれ!」
『ドカァァァァァァァァァン!』
ああ、机や椅子が木端微塵だよ。ん?ドアから近づく者がいるな、それも強者と言える。その男はサーゼクスに似ていたが、すぐにドアを閉めてしまった。しょうがないから止めるか。俺としても下品な言動としては、同じ男としては非常に恥ずかしい事だな。
顔に魔術的なタトゥーも入れているし、緑色の髪で、格好も上半身裸に近いが体にもタトゥー入れてやがるな。こんな奴が次期当主な訳ないだろう?と思ってしまうぜ。
「いい加減にしろっ!バカが!」
俺はゼファードルに向かって殴ったら、ヴァーリ達はシーグヴァイラの所に向かって止めた。正確には持っている聖剣エクスカリバーで。
「何をする下等生物が!」
「その下等生物に殴られたお前は何だ?」
「お前達、やってしまえ!」
襲い掛かって来たが俺は避けては殴り、避けては殴りとそのパターンを続けていた。一斉攻撃されそうだったので、金色の守護結界を張ってから禁手化になったヴァーリが俺の所に来て俺も禁手化となる。
「なっ!赤龍帝に白龍皇だと!対等している赤と白が、何故共闘体制をしてやがる!」
「答えは簡単だ。俺の眷属になった事だ」
ヴァーリにアイコンタクトして、二人でドラゴンブラスターを放った。ゼファードルの眷属は、ボロボロとなり、ゼファードルは殴ろうと来たがヴァーリの半減で俺がアッパーで終わらせた。その時リアス達が入ってきて唖然としていた、それとサーゼクス似の男もだった。
「これは一体どう言う事だ?何故赤と白が共闘している?」
「サイラオーグ、赤龍帝の方は黒神眷属の『王』兵藤一誠です。白龍皇は眷属と言ってました」
「何だと!それよりゼファードルの方は治療を、シーグヴァイラの方は大丈夫なのか?」
「ええ、彼が助けてくれましたから。でも化粧が落ちてしまったので、ちょっと行ってきますわ」
俺とヴァーリは、禁手化を解いて自分の席に座った。治療の方は、ルフェイの回復魔法で戦う前の状態に戻してある。ゼファードルの方もそうだがな。
「テメエ!」
「ここからは先へは通しませんよ。この聖剣で餌食にでもなりたいのですか?」
「ならお兄様、こいつら全員消滅させましょうか?丁度滅の魔力を教わったので試してみたいのです」
「やめとけ、アーサーにルフェイ。そいつらは俺に恐怖しているが、俺達じゃくてこの聖剣だけどな」
ゼファードルとその眷属は隅っこに行ったが、俺に恨みでもあるのか睨みついてきたが俺の殺気を解放して睨みつける。
「殺気を解除しろ。兵藤一誠」
「ほう、俺の名前を知っているのか。お前は誰だ?」
「彼はサイラオーグ・バアル、バアル家の次期当主よ。それよりこれは一体何があったの一誠?」
「なあにそこのアホが、シーグヴァイラにレイプする所だったから俺が殴って止めた後にゼファードルの眷属達が一斉にこっちに来たからな。禁手化して魔力弾を撃っただけだが、ここの会場を修復するとしようか。机や椅子がバラバラだしな」
俺は指パッチンでバトル前の状態に戻したら、サイラオーグが驚いていた。それとグレモリー眷属はここに来るまで苦労したらしいが、列車で魔王領に移動後宙に展開してた巨大長距離ジャンプ用魔法陣を何度か潜って来たようだ。列車で三時間だが、都市部で駅もホームも近代的で人間界と同じみたいだと言っていた。
都市ルシファードは、次元の狭間本家に住んでいるルシファーがいた時の首都何だと。グレモリーとシトリーの格好は、駒王学園制服だったが最早それがユニフォームのようだ。地下鉄に乗り換えしようとしたら、黄色い歓声が聞こえてきたがホームにいた悪魔がリアスを見て憧れの眼差しをしていた。リアスは魔王の妹で、下級・中級悪魔から憧れの的。
『困ったわね。騒ぎになる前に急いで地下鉄に乗りましょう。専用列車は用意してあるのよね?』
『はい。付いて来て下さい』
連れ添いのボディガードを連れていたのか、地下鉄の列車へと移動してきたがその歓声は黄色かったらしいな。地下鉄から乗り換えて、五分程で到着したのが都市で一番大きい建物とされている俺達がいる場所であった。
若手悪魔・旧家・上級悪魔の上層部が集まる会場であるが、俺もたまに出席する事がある。ほとんどの上層部悪魔は、俺の事を知っているが一部だけ知らないようだ。そしてここに来る前に言われた事があるんだと。
『皆、もう一度確認するわ。何が起こっても平常心でいる事。何を言われても手を出さない事。上にいるのは将来の私達のライバル達よ。無様な姿は見せられないですし、一誠達もだけど恐らく何が起きても平常心にいられないかもしれないわ』
戦闘態勢の声音としてだったが、上に行くエレベーターが停止をし扉が開いた所で使用人がいて通路を進むと複数の気配を感じていたがソイツらがいたとはな。黒髪短髪で野性的なイケメン悪魔は、丁度二人が喧嘩を始める所でドアを閉めた奴だった。
『サイラオーグ!』
『久しぶりだなリアス』
『ええ、懐かしいわ。変わりないようで何よりよ。初めての者もいるわね。彼はサイラオーグで、私の母方の従兄弟でもあるの』
『俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ』
そんで何故ここにいるかは、先程知ったがくだらない事だったから出てきただけだと。他のメンバーも来ているし、アガレスとアスタロトに黒神も来ているが着いた早々やり合いが始まったとな。若手が集まって軽い挨拶を交わす事だったが、若手同士だから血の気も多い連中を集めるからこうなった訳だ。シーグヴァイラの化粧直しも終わった所で、やっと正式に挨拶する事となった。
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