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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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冥界合宿のヘルキャット
  グレモリー家

鍛錬から数時間後、俺達はダイニングルームに来ていた。ちなみにヴァーリ達は、シャワー浴びて部屋着になっている。豪華な机には、食い切れない程の量が豪華な皿に盛られていたが、どれも美味そうだな。今度ヴェネラナにレシピを教えてもらおうかな?

席に座ってるのは、俺達とケルディムとヴェネラナとミリキャスとグレモリー眷属。空を見ると暗めだが時計を見ると夜って感じだった。太陽と月もない冥界でも「夜」はあるとか。擬似的な月はあるが、あれは本物ではなく魔力で再現しているそうだ。

冥界の夜の闇もそれと同様だから、本来の空は紫色の世界何だと。婚約会場の時は、冥界では昼だって事だ。時間に関しては、人間界に合わせているから冥界には冥界の時間の流れがあるが、転生悪魔や人間界で住んでいる悪魔達の為に魔王らが特殊な術式で調整しているそうだ。だからここで一日過ごしたら、人間界では一年経つ事が無いようにの事。

「久々に会ったが、人間界の家で会った一誠君と一緒に食べるのも実に久しぶりなのか」

「俺もそうだな、俺とケルディムとヴェネラナの再会と一緒に食事をする事への乾杯」

「「乾杯」」

冥界産の酒をグラスに入れてから、俺ら三人は乾杯をしてから俺らだけの世界となっていたのでケルディムはコホンと言ってから一言発した。

「遠慮なく楽しんでくれたまえ」

ケルディムが言うと、俺ら以外の者達も料理を食べていた。人間界本家並みの机に椅子、天井にはシャンデリアがある。黒神眷属の者らは、俺らの家も似たような感じだから慣れていた。部屋に通されたアーシアとゼノヴィアの二人は、部屋が広すぎて落ち着かないのか二人一緒の部屋を希望した。

『はぅぅぅ、ひ、一人じゃ、あんなに広いお部屋は無理ですぅぅ』

『・・・・落ち着かないから、私とアーシアは二人一緒で構わないだろうか?』

希望を出したのか、グレイフィアが許可を出した後二人一緒となった事で一安心していた。俺の家よりかは狭いと思ったのは、俺ら黒神眷属ぐらいだろう。教会で質素な生活をしてきた二人にとって、あの部屋の広さは大変な驚きであった。

一応マナーがあるらしいが、ケルディム曰くここを家だと思ってくれと言ったので、俺は肉をバクバク食べていた。ヴァーリ達も優雅に食べていたが、グレモリー眷属もだった。後ろにいるのはメイドと執事だが、ウチ流だとメイドと一緒に食べているからそこら辺が違うと思った。ミリキャスも上手に食べているけど、流石はグレモリー家の次期次期当主となる者だ。

ギャスパーに至っては普通に食べていたので安心はしているが、少々緊張した顔をしていた。この前まで人間不信で引きこもりだったからな。俺だけ音立てて食べてるけどまあいい。アザゼルはまだ会合でもやってるのか、間に合わない。

「うむ。一誠君の眷属諸君とリアスの眷属諸君、ここを我が家と思ってくれるといい。冥界に来たばかりで、勝手が分からないだろうから欲しい物があったら、遠慮なくメイドに言ってくれたまえ。すぐに用意しよう」

「すぐに用意出来んのかよケルディム。まあ俺は、食事のマナー知らんから音立ててるが」

「問題ない。一誠君の家並みに広いから大丈夫だと思うが、マナーについても問題ない」

「それなら心配ないな。ケルディムとヴェネラナと一緒に食べるのは、実に数百年振りと言うか江戸時代振りだな」

俺が言ったら、グレモリー眷属はむせていたが、どうしたんだろうか?。何か変な事でも言ったか?

「なあケルディム。俺、何かむせるような事でも言ったか?」

「いや言ってないと思うけど、ヴェネラナはどう思う?」

「恐らく江戸時代というキーワードで、むせたんじゃないの?」

なるほど、納得したわ。俺は戦争前から生きてるからな、次元の狭間にいるから人間界の時間はすぐ経過してしまう。あの時まだサーゼクスが魔王になる前だったからな、それに俺直伝の修業をさせた。それと俺特製の大太刀も渡した。

「お母様、江戸時代とはどういう事なのですか?」

「一誠さんとは、その時に会ったのですわ。まだサーゼクスが魔王になる前だったから、その時から交流があるのよ」

「そう何ですか。道理で名前で呼び合ってるのですね」

「そうだぞ朱乃。それに俺は年上だからな」

「それは本当か?一誠」

「そうだぞヴァーリ。これでも24歳だが、中身はもっとだぞ」

俺の歳を公開すると皆ビックリ仰天していた。駒王学園の時だけは十六歳と偽っている。

「そういえば授業参観後、私の事を父さんと言ってくれたのは泣けたよ」

「そりゃそうだ、俺には親がいないからな。字にしたらお義父さんじゃなくて父さんと呼んでるし、普通の家庭みたいな会話だしな」

「そういえば冥界は来た事余りなかったわよね?悪魔文字とか知ってますか?」

「全然知らねえな。ヴァーリと同じ戦闘狂みたいな感じだが、そこまで勉強するつもりは毛頭ない」

とここまで話していたらいきなりリアスが机を叩いて言った。

「お父様!お母様!先程黙って聞いていれば、私を置いて話を進める何てどういう事なのでしょうか!?」

その一言にヴェネラナは目を細めた、先程まで笑顔だったのにな。何か悪い事したか?

「お黙りなさい、リアス。貴女は一度ライザーとの婚約を解消しているのよ?それを私達が許しただけでも破格の待遇だと思いなさい。お父様とサーゼクス、がどれだけ他の上級悪魔の方々へ根回ししたと思ってるの?一部の貴族には『我が儘娘が、伝説のドラゴンを使った人間を使って婚約を解消した』と言われているんですよ?いくら魔王の妹とはいえ、限度があります」

我が儘娘が伝説のドラゴンを使った人間ねえ、確かにそうだな。我が儘姫だもんなリアスは。俺は神の頂点と言われている創造神黒鐵何だけどな。

「私はお兄様とは・・・・」

「サーゼクスが関係ないとでも?表向きはそういう事になっていますが、誰だって貴女を魔王の妹として見ているわ。三大勢力が協力体制になった今、貴女の立場は他勢力の下々まで知られた事でしょう。以前のように勝手な振る舞いは出来ないのですから、今後の貴女を誰もが注目するでしょう。リアスはそういう立場に立っているのですから、例え一誠さんが介入した事での破断についても二度目の我が儘はありません。そう言う甘えた考えは大概にしなさい。いいですね?」

「まあ落ち着けやヴェネラナ。婚約パーティーを破断した事についても納得していたんだし、それにゲーム終了後の計画についても了承してたじゃないか。アレのお蔭で、ケルディムやウェルも学んだんだしさ」

「そうですね。一誠さんは何も悪くありませんが、巻き込まれたのは事実ですわ」

ヴェネラナが発言後フォローをしたら、何とか納得してくれた。リアスは渋々椅子に座るが、ヴェネラナは一度息を吐いてから笑みをこちらへ向ける。

「リアスの眷属さん達と一誠さん達の眷属さんに、お見苦しい所を見せてしまいましたね。話は戻しますが、一誠さんには特別な訓練として、上流階級や貴族の世界についてを学んでほしいのです」

俺は怒りを籠めて机に拳を放ったら、その瞬間俺達がいた机が木端微塵になってしまったが料理は俺の念力で浮いていた。

「ヴェネラナ、いくら俺でもキレるな。俺がここに来た理由は、コイツらの修業と若手悪魔の会合をする為に来たのだぞ。一々そんな事をさせる為に俺を呼んだのか?ヴェネラナ!俺は始祖神と呼ばれた創造神だぞ?いくら上級悪魔のお前らが、そう言うのであればこの家を吹き飛ばすぞ!」

黒鐵の力と殺気や覇気を解放し、上に向けて重力球を放とうとしていた。更に風が吹いて俺を中心から竜巻が発生したお陰で、グレモリー眷属達や執事達やメイド達は飛ばされないように捕まっていた。するとヴェネラナは、こちらに近付き抱き着いてからこう言った。

「ごめんなさい。私が悪かったから吹き飛ばさないでくれないかしら」

「今回だけだぞ?次回俺に逆らった悪魔がいたら、捻り潰してやるよ。宴が冷めてしまったし、机を創造しないとな」

指パッチンしたら、机が光り出して新たな長机が出てきた。料理を置いて俺は席に座ったが、ヴァーリ達も先程の俺がやった事に多少ビビっていた。その事言ったら、顔を赤くしてビビってないとか言ってたな。

その後は本物の宴として酒を飲んでいたが、リアス達は既に部屋に戻っているしヴァーリ達もだ。今ここにいるのは、俺とケルディム夫婦とグレイフィアだけだ。俺に酒を注いでくれるのは、何故かヴェネラナだったけどな。二人とも酔ったと言って部屋に戻って行ったが、俺はまだ酔ってなかったので次々と酒を飲みほした。

「一誠様、そんなに飲まれると流石に酔うのでは?」

「大丈夫だ、俺は何千年と生きてきた者だ。これぐらいで酔うはずはないぞ」

「これは失礼致しました。ですがそろそろお風呂の時間ですので、これくらいになさって下さい」

「分かったよグレイフィア。これで最後だ、美味かった」

時計を見ると人間界でいうなら深夜0時になっていたので、俺は飲みすぎたかなと思って水を飲んでから部屋に戻って爆睡した。正直言ってあの時の怒りは、ほとんど本気だったが上級悪魔や上流階級と貴族については興味がないからだ。それに悪魔文字も知らないが、ゼロが翻訳してくれるので必要性が無いからだ。 
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