ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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停止教室のヴァンパイア
三大勢力会談(2)
結界が張られて数十秒後には解除されたが、俺は窓の外を見たらテロリストが沢山いたので俺は無線で連絡した。
「A班・B班聞こえるか?」
『こちらA班、テロリストが一杯いますぜ。発砲許可を下さい隊長』
『こちらB班の紫苑ですわ。屋上から確認しますと沢山いますわ』
「発砲を許可する。テロリスト共を駆逐または殲滅しろ」
『了解!』
発砲音が聞こえたから、攻撃を開始したようだ。さてサーゼクス達も動いているだろう、と振り返ろうとしたら華琳が言った。
「一誠、皆固まってるわよ」
「何?本当だ。全員時間停止を喰らってるな。恐らく、ギャスパーの神器を強制的に禁手に至らせて使ったのだろうがこんなに強力とは」
「ご主人様。如何致しましょうか?」
「そうだな、サーゼクスとミカエルとアザゼルはこれで復活してもらおうか」
俺の手に持ってるのは、ハリセンで無効化付である。それをブッ叩いた。
『バシ!!! バシ!!! バッシィィィィィン!!!!』
叩き終えると動き出したが、頭を押さえながら俺に文句を言ったコイツら。それを見た雪蓮は思いっきり爆笑していた。
「痛いぞ一誠君。何をするんだい?」
「痛ぇぇぇ・・・・何故俺だけ強力なんだ。まだじーんとするぞ」
「本当ですよ・・・・何故叩くのですか?外から銃声音が聞こえますがこれは一体」
「テロが起こったのさ。俺達は結界で大丈夫だったが、恐らくギャスパーの神器を強制的に禁手化させて時間停止したのさ。何でお前達首脳陣まで時間停止したのか、爆笑物だったけどな。簡潔に説明すると我が部隊が交戦中となり、敵は主に魔法使いと言っていいだろう」
三人共窓の外を見て納得したが、皆まで停まっていたので俺に頼んで、この部屋の中にいる奴らだけ時間無効化してこいつらの時間が動き出した。皆、何があったかサーゼクス達に聞くと納得したようにして怒気を放ったリアス。
「ギャスパーは、旧校舎でテロリストの武器にされている。どこで私の下僕の情報を得たのかしら。しかも、大事な会談をつけ狙う戦力にされる何て・・・・ッ!これ程侮辱される行為もないわっ」
リアスから全身から紅いオーラが出てるな、相当怒ってるようだ。
「ちなみに校舎外にいる軍隊達も、時間停止しているようだが俺達のは大丈夫だ。照明弾撃ってるし、こちら会談室だがC班聞こえるか?」
『こちらC班問題はありませんが、他の軍隊は固まっています。指示をお願いします』
「C班はそのまま待機していろ。もし外から来たら、発砲して構わないが音は最小限にな」
『了解しました』
無線を切って、俺はサーゼクス達がいる所へ戻った。アザゼルは、手を窓に向けて光の槍をテロリストに向けて手を降ろした。そしたら光の槍が雨のように魔術師たちに降り注ぐ。さて司令官は誰にしようかな?と考えていたらサーゼクスが俺に近づいてきた。
「一誠君の報告通り、我々の軍隊は固まってしまった。指示を飛ばそうにも司令官無しじゃ士気も上がらないだろう。そこで一誠君に指揮を取ってもらいたいのだよ。我々も君の指示を聞こうじゃないか」
「いいのか?人間の俺が、魔王に天使長と総督に指示を飛ばす事を許される何て前代未聞だぜ」
「貴方だからなのですが、軍隊として活動してるのは貴方の部隊のみ。司令官をやるのは、貴方しかいないと思いました。お願いしてもいいでしょうか」
「俺も賛成だ、一ちゃんの強さはお墨付きだからな。俺からも頼む」
首脳陣に頭下げられちゃやるしかないから、俺は早速指示を飛ばした。まずギャスパーを助けに行くのは、グレモリー眷属で行ってもらう。俺の能力の一つである空間切断で、旧校舎の中に繋げたので早速行ってもらった。救出後、こちらに戻ってくるようにと言っておいた。
サーゼクスは、シトリー眷属を連れて結界を強固にするべく行ってもらった。無論セラフォルーもな。愛紗達とミカエルはここにいるように指示を出して、もし首謀者が現れたら連絡するように伝えた。俺とアザゼルは、前線に行って指示を出してから俺も戦闘に加わる事だった。白龍皇は、牽制の為に外に出てもらっている。
「一ちゃんと一緒に戦う事が出来るのは初めてじゃねえか?」
「そうだな。だが気を付けろよアザゼル?トレミーにいるティア応答せよ」
『こちらティアよ。どうしたの一誠?』
「龍化になって、テロリスト共を駆逐または殲滅してくれ。無論何しても構わないが味方だけには注意しろよ」
『了解したわ。久々に暴れる事が出来るわ』
通信を切った後、トレミーから巨大な龍が出てきたと思ったら火炎放射で一気に殲滅したりしていた。
「あれは五大龍王のティアマットじゃねえか!使い魔にしたのか?」
「いんや、眷属にした。お蔭で前よりパワーアップしたぞ」
「おいおい。龍王を眷属にするとか前代未聞だな」
俺は刀で殺し、アザゼルは光の槍で殺戮を楽しんでいた。こんなアザゼルは、初めて見るなと思いながら空を見たら赤い照明弾が上がっていた。どうやら救出に成功したらしい。通信が入るとギャスパーは元気そうで安心した。その時、魔弾が飛んで来たので回避すると上空には白龍皇がいた。どうやらあちら側の仲間のようだな。
「白龍皇、どうやらお前もカオス・ブリケードのお仲間って訳か」
「そうだよ赤龍帝。『禍の団』について詳しそうだけど」
「だそうだぞアザゼル、身内がこれとはな。一旦会談室へ戻ろう、話はそこからだ」
「おや、俺も行ってもいいのかい?こっちはテロリストなのに」
「さっきまでは仲間だったんだから尋問はするさ。一緒に来てもらうぞヴァーリ」
俺とアザゼルとヴァーリは一旦会談室に戻った。ミカエル達はいたし、グレモリー眷属も帰還してた。ギャスパーも無事のようだし、サーゼクスもいたので守護結界の強固が完了らしいのか、魔王とシトリー眷属もいた。
「サーゼクスご苦労。早速だが、ヴァーリがテロリストになった。名は禍の団(カオス・ブリケード)と言う。報告はアザゼルがしてくれ、俺も最近知ったばかりだからな」
「何故神器を集めて何をしようとしてたかは不明だったがそうか、この事だったのかアザゼル」
「ああそうだ。備えていたのさ、『禍の団』についてな」
「一誠君も言っていたが、カオス・ブリケードとはいったい」
サーゼクスも知らなかったのか眉根を寄せていた。そりゃそうだろう、俺も最近になって知った。
「組織名と背景が判明したのは、つい最近だがそれ以前からも副総督シェムハザが不審な行為をする集団に目をつけたのさ。そいつらは、三大勢力の危険分子を集めているそうだ。中には禁手に至った神器持ちの人間も含まれている『神滅具』持ちも数人確認しているぜ一ちゃん」
「その者達の目的は?」
ミカエルが聞いてきたからアザゼルが答える。
「破壊と混乱。単純だろう?この世界の平和が気に入らないテロリストだ。最大級に性質が悪い、組織の頭は『赤い龍』と『白い龍』の他に強大で凶悪なドラゴンさ」
アザゼルの告白に全員が驚愕した、もしかしてあいつか。
「そうか、彼が動いたのか『無限の龍神』オーフィス。神が恐れたドラゴン。この世界が出来上がった時から最強の座に君臨し続けている者」
「一つ訂正しとくが、彼では彼女だ。オーフィスとは昔会った事があって戦った事がある。無論俺が勝ったから最強の座は俺だけどな」
全員が驚愕していたが、アザゼルだけは思考の海に潜って考えていた。そして俺に聞いた。
「もしかして江戸時代に会ったのか?」
「そうだが?その時は黒鐵の力を使ったからな」
皆の反応が困っていたが突然第三者の声が聞こえたので聞いた。
『そう、オーフィスが「禍の団」のトップです』
床に魔法陣が浮かんだ、これはレヴィアタンの魔法陣だな。もしかしてあいつかと思いながら考えているとサーゼクスは舌打ちをした。旧魔王派だからな。魔法陣から現れたのは、一人の女性。胸元が大きく開いていて、深いスリットも入ったドレスに身を包んでいた。
「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿に兵藤様。お久しぶりでございます」
「ああ久しぶりだな、カテレア・レヴィアタン。だがこれはどんな冗談だ?お前ら旧魔王派が禍の団に協力したのか」
「その通りでございます。旧魔王派のほとんどが、禍の団に協力する事に決めました」
カテレア、やはり今回の黒幕はお前だったか。だが殺させる訳にはいかない。あいつらと約束したからな。無事に次元の狭間本家に拘束して連れて行ってやる。
「カテレア、それは言葉通りと受け取っていいのだな」
「サーゼクス、その通りです。今回の攻撃も我々が受け持っています。ですがこちらは被害が尋常なようですが、兵藤様が指示を出したのですか?」
「そうだ。そしてお前を殺させないつもりだ。サーゼクス達よ、こいつは俺が本家に連れて行って尋問する、拒否権はない」
とりあえずカテレアに、捕縛魔法をして動きを封じた。サーゼクスは何とか了承してくれたようだ。さて、次はヴァーリについて話をしようか。
「次はヴァーリ、お前だ。いや・・・・ヴァーリ・ルシファーと言っておこうか」
「どこでその情報を掴んだ?」
「俺の眷属には情報を逸早く掴む事が出来てな、たまたまヴァーリの出生情報を見たらそう書いてあっただけさ」
俺が、ヴァーリ・ルシファーと言うと衝撃を受けたのように驚愕していた。特にリアスとサーゼクスはな。アザゼルは知っていたようだけどな。
「ヴァーリが、禍の団に入ったのはあれだろう。強者と戦ってみたいか?と誘われたんだろう」
「ああそうさ。コカビエルを本部に連れ帰る途中でオファーを受けたんだ。悪いなアザゼル、こちらの方が面白そうなんだ」
「ヴァーリ『白い龍』がオーフィスに降るのか?」
「いや、あくまで協力するだけだ。魅力的なオファーをされた『アースガルズと戦ってみないか?』こんな事言われたら、自分の力を試してみたい俺では断れない。アザゼルはヴァルハラ・アース神族と戦う事を嫌がるだろう?戦争嫌いだものな」
「俺はお前に『強くなれ』と言ったが『世界を滅ぼす要因だけは作るな』とも言ったはずだ」
「関係ない。俺は永遠に戦えればいいのさ」
流石は戦闘狂だなと思いながら俺はそう思った。外の様子を見るとそろそろ終盤に入る所だった。
「ヴァーリ、作戦は失敗したようだがこれからどうするのさ」
「そうだな。赤龍帝である君と戦ってみたいね」
「いいだろう。赤と白の対決をしようじゃないか」
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!』
俺は禁手化にして鎧を纏い外に出た、続けてヴァーリも纏い外に出た。初手は魔弾を撃ちながらヴァーリに近づき拳を腹に打ち込んだ。鎧が壊れてしまって、禁手化が解けたようだ。俺手加減したんだけどな。ヴァーリは、再度禁手化になって戦おうとしたが俺はすぐに真後ろに行き持っていた刀で鎧をぶっ壊した。
その間、何故か知らんけどアザゼルとカテレアが戦っていた。捕縛魔法が解除していたようで、アザゼルは人工神器で禁手化したらしい。『墮天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)』からの禁手化によって『堕天龍の鎧(ダウン・フォール・ドラゴン・アナザー・アーマー)』とでも言っておこうか。
あの波動はファーブニルか、いつの間にか封印されてたようだな。カテレアの腕が、触手になってアザゼルの腕に巻きついた。あれはヤバイ!自爆用術式じゃねえか。アザゼルは、触手を引き剥がそうとするが一向に剥がれる様子はない。ヴァーリの方を見たら、まだ倒れていたので俺はカテレアの所に行き触手を斬って術式を無効化。アザゼルは、腕を斬り落としたようだ。
「兵藤様、なぜ邪魔をするのです」
「言っただろ?お前を本家に連れて行くと。それと勝手に戦闘を始めるとはアザゼルらしくないぞ」
「悪いな一ちゃん。こいつの捕縛が解除されて、戦闘態勢に入ったからな。それに人工神器の改良はまだ有りそうだが、ところでヴァーリはどうした?」
「あそこでお寝んね中だ」
アザゼルが窓の外を見ると大笑いしていた。
「あのヴァーリが、一瞬でやられれているとはな。流石一ちゃんだぜ」
「片腕大丈夫か?何なら治すか」
俺は大天使化になって、アザゼルに回復魔法を浴びせた。無くなったはずの片腕が生えて、元に戻ったからだ。俺の状態は、金髪になって目は青色で翼は6対12枚になっていて、格好は金色ローブを着たまさに天使と言う容姿だった。
大天使化を解除したら、口から血を出しながらボロボロのヴァーリを念力でこちらまで運ばせて回復魔法を浴びせた。その時猿の妖怪らしき者が来たので誰だ?と思いきやちょいとだけ知り合いが来たようだった。三国志の武将が着ているような鎧を身に纏った男だが、俺が知っている三国志の武将は目の前の男のような服装ではない事ぐらい知っている。全員は戦闘態勢に入ったが俺が止めた。
「よう美猴。ヴァーリに用か?」
「久しぶりだな兵藤一誠、ヴァーリはそこか。迎えに来てやったのに、無傷とは何をしたのやら」
「何、俺が瞬殺したのでな。傷だらけで再起不能になりそうだったので、変わりに回復してやっただけの事だ。有り難く思え」
「なーる。相方がピンチだっつーから遠路遥々この島国まで来たってのに、回復魔法で無傷状態なら来ない方がよかったかな?」
「いや丁度良かった、美猴。それで?他の奴らはどうした?」
「本部がとても騒いでいるぜ?北の田舎神族と一戦交えるから任務に失敗したのなら、とっとと逃げ帰って来いだとよ。それにカテレアは、三大勢力の暗殺所か逆に兵藤一誠に捕虜になったらしいな。監察役のお前さんの役目も終わりだそうだから、俺っちと一緒に帰ろうや」
俺とヴァーリと美猴で、ちょっとした会話となっていたが会話がまるで友達のように語っていたので、そろそろアザゼルがツッコみを入れそうだ。
「何で一ちゃんは闘戦勝仏の末裔をまるで知り合いのように話しているんだよ?」
「俺っちと兵藤一誠とは、ちょっとした知り合いさ。今は敵だが、昔ちょっとだけ知り合いだっただけだ」
闘戦勝仏の末裔というキーワードを聞いても、今一反応が薄いので即効で分かる名前で言ってやった。コイツは、孫悟空で西遊記で有名な猿の妖怪だ。と告げたら主に匙辺りが、騒いでいたが美猴本人は初代とは違うと言っている。
「美猴は確かに孫悟空だが、仏となった初代とは違い自由気ままに生きていると聞いた。ま、今回は見逃してやるからとっとと逃げるんだな」
「おうそうさせてもらうぜ!」
棍を手元に出現させてから、器用に回してから地面に突き立てると地面に黒い闇が広がる。ヴァーリと美猴を捉えると、影に入り込むかのようにして撤退した。次はすぐに会えるだろうと未来予知をした俺だったが、俺の勘は全て当たるから今度会う時は仲間になっているかもしれない。
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