レインボークラウン
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第二百六十八話
第二百六十八話 出来て
次の日にだ、赤音は五個の光のボールを一度に出してそのうえで操る魔法をやってみた。するとだった。
それまで出来なかったがだ、今回は。
「出来てるわね」
「七割か八割位だけれど」
「けれどそれ位出来てたら」
「いいわね」
「昨日で六割?」
昨日の最後に試しにしてみたものがだ。
「それ位だったわよね」
「うん、そうね」
「大体ね」
「それが今日はね」
「七割か八割」
「それ位ね」
「ううん、最初してみた時は」
いきなり五個に挑戦した時はだ。
「もう全然だったわね」
「三割も出来てなかったわね」
「とてもね」
「それが徐々にしていったら」
「七割か八割出来てきてるから」
「やっぱり練習していけばね」
「出来る様になるのね」
ジップとハリーも言う、そしてだった。
二匹は自身の主である赤音にだ、こうも言った。
「ご主人、これからもね」
「徐々にやっていきましょう」
「最初は難しくてもね」
「こうして出来る様になるから」
「そうよね、じゃあね」
赤音も頷いてだ、そしてこう二匹に返した。
「これからもやっていくわね」
「徐々にね」
「幾ら最初は難しくても」
「徐々に、コツコツと勉強練習していく」
「何でもそうしていきましょう」
「そうよね、魔法の勉強も学校の勉強も」
それにだった。
「スポーツもね、けれど私スポーツはね」
「まあご主人はそっちは苦手だけれでも」
「それでもね」
「そっちもね」
「やっていかない?」
「そうしようかしら、けれど魔法やお勉強は出来ても」
それでもだった、赤音にとっては。
「難しいわね」
「まあ誰でもね」
「得手不得手があるわね」
二匹もスポーツについてはこう言う、赤音は七人の魔女の中では運動神経は鈍感な方なのでだ。それでこのことは仕方ないとなった。
第二百六十八話 完
2015・8・30
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