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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十二話 加藤中尉!作者は折り鶴を折れない!!その十八

「さっさと死ねよ」
「そして地獄に落ちなさいよ」
「今のでな」
「本当にそうなればよかったのに」
「そこはそうはいかないんだよ」
「正義は不滅なんだよ」
 二人は観客をまた煽りだした。
「それじゃあな」
「その俺達に歯ぎしりでもしておきな」
「俺達はこのまま帰るぜ」
「シーユーアゲインだ」
 二人は煽りながらハングオンを呼んだ、そして。
 そのハングオンに乗って去ろうとする、しかし。
 運転する尚智がブレーキとアクセルを踏み間違えた、車の運転で絶対にしてはいけないミスだ。それでそのまま建物に突っ込みそうになるが。
 尚智は何とかハンドルを切って難を逃れた、そして。
 そのまま去って行く、ここで全世界が落胆した。
「そこで事故ってればなあ」
「死んでいたのに」
「惜しいな」
「全くだよ」
「人の不幸喜ぶじゃねえ!」
「死ねば良かったって何だよ!」 
 二人は車から出て来て中指を立てて抗議した。
「誰がそうなるか!」
「それなら絶対に生きてやる!」
「何があっても生きてがっかりさせてやる!」
「そうして嫌がらせしてやるぜ!」
 そしてこうも言うのだった。
「そこまで嫌ならな!」
「絶対にそうしてやる!」
「だから核ミサイルの直撃受けても生きてやる!」
「どんな病気になってもな!」
 それこそエイズになってもエボラになってもというのだ。
「死んでたまるか!」
「生きてやるからな!」
「人間そう簡単に死んだら駄目なんだよ」
「泥水すすってでも生きないとな」 
 このことはこの二人だけのことではない。
「血反吐吐いてもドン底になっても」
「人間生きてこそなんだ」
「だから諦めるか」
「何があっても生きていてやる」
「まあ私は死ねとは言わないわ」
 瞬もこう言いはする。
「悔い改めよとは思うけれど」
「誰がそんなことするかよ」
「悔い改める?何がだよ」
「酒とお金とお姉ちゃん」
「イカサマ三昧でな」
 二人の日常はこうである。
「煩悩のままに生きていてな」
「それの何処が悪いってんだ」
「俺達はこのまま生きてやるぜ」
「退かぬ、媚びぬ、顧みぬだぜ」
 このうち顧みぬが一番大きい。
「反省なんかしねえ!」
「煩悩、欲望のままに生きてやる!」
「犯罪はしねえ!」
「それだけで充分だろ!」
「真性のクズだな」
「本当にな」
 舞鶴市民の人達もそんな二人を見て呆れるばかりだ。
「害虫以下だ」
「ゴキブリホイホイすら使うに値しない」
「ゴキブリ以下の連中だ」
「何処までクズなんだ」
「何とでも言いやがて」
「俺達は生きていてやるからな」
 二人はその舞鶴の人達にも言う、負けまいという物腰で。
「あとな、忘れたけれどな」
「いつものポーズをするからな」
 作者も書き忘れていた。
「じゃあな、よく見ろ」
「今から勝った時のポーズをするぜ」
 こう言ってだ、二人は瞬時にして白波立つ岸壁の上にそれぞれ腕を組んで立った。尚智は前を、尚武は左を向いていて。
 そしてだ、今回も高らかに言った。
「正義は勝つ!」
 こう言ってだ、そして。
 二人はあらためてハングオンに乗った、しかしその車に。
「舞鶴に二度と来るな!」
「ガチで海に落ちろ!」
「そこで機雷に触れて爆発してろ!」
「それで死ね!」
 ちなみにもう舞鶴の海にも機雷は残っていない。
 しかし二人はそんな観衆と舞鶴の人達にだ、運転しつつ車窓から身を乗り出してまたしても中指を突き立てて言い返した。
「精々言ってろ!」
「また来てやるからな!」
 作者が戦いの舞台にする場所を見付けたらだ。
「そして肉じゃが食ってやる!」
「カレーだってな!」
「誰が食わせるか!」
「百万円出しても食わすか!」
 舞鶴の人達も観衆も負けていない。それで。
 彼等の車に投石をはじめた、二人は今回も石の雨の中戦場を後にした。ニコニコ動画での実況は最後の最後まで彼等への罵倒で満ちていた。
 しかし日帝衆との戦いは続く、打ち切りになるまで戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!


第三十二話   完


                            2015・6・1 
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