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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  恋姫チームとの鍛錬×レーティングゲーム

レーティングゲームに備えて鍛錬をしていた。客として招待されたが、最後のキーワードが引っ掛かるからである。俺は、久しぶりに愛紗達と鍛錬をしている。鍛錬は色々やったが、1対9にして戦った。前半戦は愛紗・桔梗・星・鈴々・翠・紫苑・蒲公英・焔耶・恋となり後半戦は春蘭・秋蘭・季衣・霞・凪・沙和・雪蓮・思春・明命である。

皆は前より強くなってたが、まだまだと思ってたら恋と雪蓮は予想外な強さとなっていた。今は俺対紫苑&桔梗&祭で、どれだけ離れた場所で狙撃出来るか勝負していた。俺や紫苑達も狙撃銃を使って、的当てゲームをしていた。最初は撃った反動があったが、今では慣れっこなので狙撃したり動く的も狙撃出来るようになった。

「ライフルで撃てるようになったが、これはどうかな?」

俺は、指鉄砲で的を狙った。紫苑達は何をしてるか分からなかったが、いきなり的に穴が開いたから驚愕した。

「お館様、今のは一体?」

「今のは魔力で撃ったのさ」

と言いながら掌に魔力の球体ができていた。

「それは私達も出来る事なのですか?」

「俺は創造神だ、魔力も放つ事も出来れば回復も出来る。便利ではあるが、祭で言うなら氣みたいな感じだ」

「確かに氣のような感じじゃったが、違うものとは。指鉄砲で撃てるくらいしないと」

「これより銃の方がいい。せめてこのハンドガンで、百発百中になってくれないとな」

「いやー、弓より楽だが、的の真ん中に撃つのは中々難しい。主様くらい上手にならんとのう」

「頑張ってくれ。今後役に立つかもしれないから」

狙撃場を出てからグラウンドに行った。グラウンドには、素振りをしていたり剣術や槍術をレクチャー受けたりと様々だった。俺も一瞬にしてジャージに着替えたが、量子変換機で着替えた。まず素振り、抜刀術、魔力を籠めた斬撃などをやっていると雪蓮と恋が近づいてきた。

「ご主人様も鍛錬中?」

「一人でやってるの?私達と一緒に模擬戦やらないかしら。本気でやれるのは一刀・・・・いえご主人様しかいないから」

「久しぶりに本気でやってみたいと思ったくらいだ。準備するから恋と雪蓮も準備してきな」

1対2の模擬戦が始まろうとしていた。相手は俺なので、休憩中のメイドや鍛錬中だったメイドがグラウンドの席に座っていた。家にいた奏達もいたが、恐らく愛紗辺りが呼んだのだろう。

「ギャラリーが増えてきたので、一瞬で終わらせるか」

「そんな事させない・・・・あとで肉まんいっぱい食べる」

「久々に本気出すわよ恋。ご主様に私達の強さを見せてあげましょう!」

恋は方天画戟を出して、雪蓮は少し長めの両刃剣で南海覇王を抜いて戦闘態勢に入った。対して俺は、素手でやろうとしてるので徒手空拳の構えだった。雪蓮は走り出して、南海覇王を俺に斬りつけた。俺は真剣白刃取りした瞬間、恋が横から突くようにしたので南海覇王を放してからジャンプして避けた。雪蓮と恋の攻撃を避けるが、服が破ける程だったので聖剣エクスカリバー擬態モードにした刀を取り出した。

「ここからは本気で行く。覚悟しろ!」

「いいわ。ぞくぞくする!」

「来い!」

俺は剣を振った瞬間に斬撃を飛ばしたが、雪蓮や恋は斬撃を一刀両断しながら向かって行く。恋と雪蓮で縦から斬ろうとしたら、俺は剣を横にして受け止めた。受け止めたら地面が少し凹んだ。

「流石に恋や雪蓮の一撃は重いな」

「私一人でもこれくらい出来るわよ」

「ご主人様強い!」

横で受け止めていたが、一気に弾き飛ばした後に恋に向かった。方天画戟で突こうとした恋だが、それをジャンプで避けた後に神速で後ろに行って手刀で首に当てにいった。

「速すぎて見えなかった。恋の負け」

負けた後立ち去った恋。厨房に行って、肉まんでも食べてくるのかな?残ったのは雪蓮だけだ。

「恋、残念だけど勝つのは私よ。その速さは見たから避けてみせるわ!」

神速で近付き、剣と剣が火花出るくらい打ち合った。が、雪蓮の南海覇王に異常がみられた。刃零れしていたのだ。

「その剣って、確か真桜が作った物だったよな?」

「ええそう何だけど、これじゃもう戦えないわ。貴方の剣が硬すぎるのか、南海覇王がもうボロボロのうようね。真桜に言ってもっと強化しないと」

一騎打ちは終わった。武器破壊をしたので、この勝負は引き分けになった。勝負が終わったのか、ギャラリー達は自分の仕事に戻って行った。雪蓮の南海覇王はボロボロなのに対し、俺の剣はボロボロどころか刃零れ一つなかった。

恋の一撃を受け止めたのに関わらず、まるで新品みたいにピカピカになっていたので、雪蓮は驚きを隠せなかった。雪蓮は真桜の所に行くと言って行ってしまった。近くで見ていた凪がいたので、一緒に鍛錬やらないか?と言ったら承諾したので一緒にやった。

鍛錬と言っても凪の気による鍛錬で、凪は的に向かって気弾を放つが俺は今一だと言った。何故?問うと気を大きいとの事で、俺が試しに気弾を撃とうとした。俺の気弾は野球ボールの大きさだったが、放つと穴が開いたのだった。

「なぜここまでなのですか主」

「気の質だ。質が濃い程に気弾は小さく出来るが、破壊力はあれくらいだ。もっと精進しな」

一誠はグラウンドから家に向かった。その後、各員での自主トレをしながらの目標を果たすために、一緒に模擬戦をしたり銃の扱いを慣れていった。俺のように、百発百中ぐらい、腕を磨いて欲しいと俺は思ったのだった。

ついにレーティングゲームの日が来た。次元の狭間本家で、準備してからリビングに集合。俺は戦闘服だったが、奏は和服、優斗はスーツを着ていた。

「ついにこの日がきたな」

「ところで何で戦闘服なの?優斗と同じくスーツ着ればいいのでは?」

「ルシファーの手紙にさ、貴方も出れば?と書いてあった。まだあの言葉が引っかかるけどな」

「確か・・・・最後は黒鐵改で出てというあの言葉ですか?」

「ああそうだ。一応黒鐵改は秘密なのだが、行ってみないと分からん」

「ところでどうやって行くの?冥界にある闘技場は?」

「一度人間界にあるケルディムの屋敷に行く。全員揃ったら、魔法陣で飛ぶらしいぞ」

「そう何ですね。そういえば闘技場の場所知らないですしね」

俺は持ち物確認をするが、護身用の短刀に銃。銃は弾丸は自動装填されるし、イメージした弾なので実物の弾は必要ないが、一応マガジンを2ケース持っていく。短刀は、聖剣エクスカリバーの擬態にしてある。

招待状を内ポケットに入れたが、奏は変じゃないか月に確認をしていた。銃は必要ないが、短刀だけを持って行った。炎の剣を出せるし、撃つ事も出来る。優斗は俺と同じく銃やナイフを持った。銃の弾は普通の弾だったが、俺特製の悪魔でも効く弾丸をマガジン3つを持った。

準備が整ったので、俺達は玄関へ行き門を出てから空間を歪ませて入った。奏と手を繋いで行くと、空間から出たらグレモリー家屋敷前にいたので、インターホンを鳴らした。数秒経ち使用人が出た。俺が出ると使用人はしばらくお待ちくださいと言ってから切れた。そして門が開いた。

「ようこそいらっしゃいました、一誠様」

「おう来たぞ。ケルディム達は?」

「もうすぐ準備が出来るので、中へ入りますか?」

「いやここで待たせてもらう」

「そうですか。ところでそちらの御方は?」

「俺の妻と息子だ」

「え?えええええ・・・・!ご結婚されてたのですか、てっきり独身かと思いましたが」

「・・・・そんなに驚く事なのか?」

「はい、恐らく旦那様や奥方様も驚くかと思われます」

「そうか」

玄関で待ってるとケルディム、ヴェネラナ、サーゼクス、アルス&マルスが来た。ケルディムは侯爵らしい服を着ていて、ヴェネラナはドレスを着ていた。サーゼクスと側近2人はスーツを着ていた。

「一誠君待たせたね。ところで先程の叫びは一体?」

「使用人に、俺が結婚している事を言ったら驚いていたよ」

「えっ!結婚していたのですか・・・・独身かと思ったわ」

「ああそうだ。家族を紹介しようか、妻の奏と息子の優斗だ」

「初めまして皆さん。私は織斑奏といいます。よろしくお願いします」

「僕は織斑優斗です。よろしくです」

「よろしく。ところで織斑?兵藤ではないのですか」

「理由があるけど、この話はまた今度にしないか。そろそろ時間が」

「そうだったな。ちょっと待ってなさい・・・・よし出来た。全員ここに入ってくれ」

魔法陣に入った俺達は、一瞬で屋敷の前だった。ケルディムが待ってろ、と言われたので待機してたら馬車が来た。どうやらこれで闘技場まで行くらしいが、流石は貴族だなと思った。馬車に乗って全員が乗ったら発進。

しばらくすると目の前に大きな闘技場があったが、闘技場は東京ドーム2個分くらいあったからなのかもしれない。入口辺りに行くと止まったので全員降りた。

「あそこで招待状を見せるんだ。それがないと入れないからね」

「厳しいな、でもしょうがないか」

ケルディム達はすんなり入れたが、一誠達は招待状を見せても入れなかった。

「おい!何故俺達は入れないんだ?」

「人間が冥界に来る事自体無い事だし、招待状を持つ事自体怪しいのです。なので少々お待ち下さい」

「おいおい・・・・早くしてくれよ」

しばらく待ったが、一向に返事がないので少々苛ついたが、奏に止められたので待った。

「お待たせしました。貴方が持ってた招待状が偽物だったので、ここで拘束させてもらいます」

使用人の後ろに軍隊がいた。あっという間に囲まれたが、俺達は余裕だった。

「どういう事だ!あの招待状は、ルシファーからもらったんだぞ。偽物な訳ないだろ!」

「魔王様を呼び捨てにする事自体、怪しさ満載だから行け!その者達を拘束せよ」

軍隊は俺達に向かった。

ケルディムside

私達はすんなり入れたが、一誠君達はもめているようだった。すぐに解決すると思ったから席へ向かった。闘技場内は、既に始まっていたようだった。サーゼクスと側近達は出場するので向かって行った。なので今は、ヴェネラナと一緒に魔王様がいる部屋に向かった。魔王様がいる部屋は、かなり厳重にされていたがお会い出来そうだ。扉が開いて入ったら魔王様が4人いた。

「お久しぶりでございますレヴィアタン様。あの時はお世話になりました」

「久しぶり~元気にしてた?今サーゼクス君が出てるけど、凄い強くなったね」

「一誠君が師なので、とても強くなりましたよ。一誠君には感謝で一杯です」

「お久しぶりねヴェネラナ、元気そうね」

「ところで一誠はどうした?」

「一緒に来たと聞いたけど、どうしたんだろう?」

「お久しぶりでございます、ルシファー様。一誠さんならまだ入口にいると思われます。ベルゼブブ様にアスモデウス様」

4人の魔王とケルディム達は、しばらく談笑していたが突然地面が揺れた。何事かと思い使用人に聞くと、入口で揉め事から戦闘になったと聞いたので、私とルシファー様は入口へ向かった。一誠君、無事にいてくれよ。

一誠side

何か知らんが、戦闘になってしまった。何でこうなったんだ?奏と優斗も、戦闘態勢に入ろうとしていたが止めた。俺達は中立な立場であるし、しょうもない揉め事は避けたいと思っていたら軍隊が攻めて来たので結界を張った。

魔力を放つ悪魔や近接格闘で結界を壊そうとしてたが、そんな物では壊れない。攻撃が強くなってきたのか、悪魔達が本気になってきたので、二人を安全圏のある空間に入ってから結界を解除。一番先頭にいた奴がいたので話しかけた。

「何故攻撃をするんだ?」

「不審者だから攻撃するのは当たり前だろう。それにあの招待状は偽物だからだ!」

「さっきも言ったが、ルシファーから俺宛の手紙で来たからあれは正真正銘本物だ!」

「魔王様を呼び捨てとは、不審者め。俺達が成敗してくれる!」

俺はキレたので、神の力を五割にしてから目を緑色にして体中からオーラが出た。

「おっやる気になったか。全員かかれ!」

魔力弾を受けてもノーダメージだったから、掌を上に向けて魔力を溜めてから撃ち出した。軍人の半分が吹っ飛ばされた後、三十人くらいの兵士達を一気に片付ける事になったので、短剣から刀となった聖剣エクスカリバーで次々と斬り倒して行った。

斬り倒した後、生き残ったのは軍人AとBだった。ま、聖なるオーラは一割しか出してないから、倒れていた悪魔達は生きている。

「な、何て強さだ!百人いたのが、今は俺達2人になっただと!?お前は何者だ?」

「あっその目、見た事あるぞ!も、もしかして黒鐵様か?」

「その通りよ!」

軍人に聞かれて回答したら第三者の声が聞こえた。

「これは手酷くやられたな。百人はいたはずだが、軍人Aどういう状況だったんだ」

「はっ。不審者を拘束しようとしましたが、結界を張られました。途中で解除後、挑発したら今の状態となったので。百人の内七十人は魔力弾で飛ばされました。残った二十八人は斬り捨てられました」

「あのールシファー様、もしかしてあの御方は黒鐵様ですか?」

「ええそうよ。どうしてこうなったのか、あとで報告書に纏めてくれる?私は一誠に話してみるから」

「はっ。承知しました」

「ルシファー様、その必要はないみたいです。あれを」

俺を見たら落ち着いていた。空間から男性1人、女性1人が出てきた後、女性と抱きついていた。そしてこっちに近づいてきた。

「スマンなルシファー。こんな事になってしまって」

「いいのよ。ところで、何が原因でこんな事になったの?」

「招待状を見せたらしばらく黙ってな、使用人が外に出ろと言われ出たら軍隊が出てきた。使用人が言うには、あの招待状は偽物だとか言ってたな」

「通りで揉めていたのか。納得したが、その使用人はどこだ?軍人A、いるならここに連れてきてくれるか?」

「はっはい、承知しました」

軍人Aは走って行き、先程いた使用人を連れてきた。使用人は目を見開きながらこっちを見たが、ルシファーを見て顔色が悪くなった。

「何でしょうかルシファー様?」

「この招待状は私から渡したものよ。それを偽物扱いするとは何て事してくれたの!お蔭でこの様よ」

「も、申し訳ございません!タダの人間が、招待状を持ってるとは信じられなくてこのような嘘を言ってしまいました。ルシファー様を呼び捨てだったので、偽物と判断し軍隊を呼んで始末させようとしていました。本当に申し訳ありませんでした」

「確かに魔王を呼び捨てするのはよくないけど、一誠なら問題ないから心配無用よ。貴方の処分は、減給と謹慎処分だけで済ませておくから」

「は、はい」

「ところで一誠、そちらの方は?」

「俺の妻の奏と息子の優斗だ」

「初めまして、織斑奏と申します」

「僕は織斑優斗です」

よろしくと言ったらルシファーが固まってしまった。が、十分後に戻ってきた。

「妻と息子!一誠、あなた結婚していたの?というか名字が違うようだけど」

「結婚していたよ。名字が違うのは事情があってな」

「きっと他の魔王様達も驚くのではないのか」

「とりあえず中に入りましょう。レヴィアタン達が待ってるでしょうですし」

一誠達は中に入っていったが、軍隊達は恐れてしまっていた。

『あの御方だけは怒らせないようにしないと』

と思ったらしいが今後の教訓となり、暗黙のルールとなったのだった。俺達は魔王専用席に向かうが、途中途中警備員に問われる事になるが、ケルディムが説明してくれたので正直助かった。到着した途端に、レヴィアタンが俺に抱きつく始末となった。

理由を聞くと、先程の件についてだったから心配をかけてしまったようだ。レヴィアタン達に、俺は結婚していると言ったらルシファー以外の魔王は驚愕していた。そんなに驚く事なのか?と聞いたが、相当驚いたらしい。

「改めて紹介するよ。妻の奏と息子の優斗だ」

「初めまして、私は織斑奏と申します。よろしくお願いします」

「僕の名は織斑優斗です。よろしくです」

「織斑?兵藤じゃないの?」

「ある事情でな。今は兵藤一誠だが、本名があるが今は言えない」

「なぜ本名が言えないのだ?」

「言ってもいいが、出来れば秘密にしてもらえないか?それ程重要な事だから」

「重要な事ですか。無理強いはしないけど、ルシファーどうする?」

「今は無理だが、いつかは教えたいと思う。今は試合見たいし」

「いつか教えてくれるならいつでも待つわ。さて、今は試合を見ましょう」

今は決勝戦で3対3のバトル形式でやっていた。サーゼクス・グレモリー&側近二人対ルヴァル・フェニックス&側近二人だったが、側近であるアルスとマルスは相手側の側近達と戦ったが、アルス達が有利になっていた。

師である俺が見ているから、負ける事は出来ないと思ったのか彼らは全力で戦い勝った。一方サーゼクス対ルヴァルの方では、五分五分だったが段々押していたサーゼクスであった。

「師匠、私に力を貸して下さい。行くぞ!」

「流石ですね。ですがこの戦いは勝たなければならないんですよ!」

2人とも剣を出して戦っていた。サーゼクスは俺特製大太刀だったが、ルヴァルは炎の剣で普通なら溶ける熱さだが、サーゼクスの剣は溶けずに火花を散らしていた。するとルヴァルの剣に異変があったが、ヒビ割れというより炎が消えるという感じで、剣からただの炎の棒になっていたのであった。

「どういう事です!?何故私の剣が刃零れしているのに対して、貴方の剣は何ともないのですか!?それに剣ではなく棒になってるとは、どれだけ凄いのですか!」

「これは我が師匠が作って下さった大太刀だ。どんなに頑丈であってもこちらは斬るのみだ!」

最後は、サーゼクスがルヴァルの剣を一刀両断にして脇腹に蹴りを入れて倒した。壁に激突してから、ルヴァルが立ち上がろうとしたが倒れた。優勝はサーゼクスに決まった。

「確か、ルヴァル・フェニックスとか言ったな。あの剣の精度は何とかした方がいいと思うが、奏はどう思う?」

「あれは脆すぎると思います。私みたいに、この短刀を媒介にして使えばいいのですが」

「そうだな。けどアイツはアイツなりに強くなれると思うし、今回はサーゼクスに及第点を与えよう」

「随分と厳しく見るね、一誠君」

「そうですわよ。優勝したのですから、もう少し喜んでみては?」

「今回は俺が与えた剣で勝てたんだ。云わば俺の力の一部を使ったと言っていい程だが、サーゼクスもこの先強くなるだろうと思うよ」

俺達はそう評価をしていた。今回サーゼクスの優勝で終わったが、次はあるかは分からない。サーゼクスは優勝したので、首にメダルをかけてもらった。側近達もメダルをもらった。ルヴァルは準優勝だった。閉会式が始まる前に、エキシビションマッチをやるらしいが誰がやるのかと思えば俺だった。

「最初に言ったでしょ?最後に黒鐵で出てくれと。あれはエキシビションマッチに出てくれという意味だったのよ」

「なるほどな。で、相手は誰だ?言っておくが、サーゼクス相手でも秒殺だぞ」

「それについては、後程分かるけどスタンバイしてね。一誠君」

「頑張れよ一誠」

「応援しているから頑張ってね」

「ところで今の状態で戦えばいいのか?それとも黒鐵改を召喚すればいいのか?」

「うーん、出来れば黒鐵改を召喚して戦ってほしいんだけどダメかしら?」

一誠はしばらく腕を組んで考えた後、ルシファー達と離れて奏と優斗で家族会議を始めた。

「月中基地本部にある黒鐵改はいつでも出せるか?」

「はい。全てのチェックは、完了してるのでいつでも出せますよ」

「何で僕まで?」

「この事は関係者以外は聞かせたくないからさ」

「あっ、そういう事か。軽率だったよ。ごめん父さん」

「いや大丈夫だ。単なる確認だ。ルシファーが呼んでくるから行ってくるよ」

一誠はしばらく考えていたら奏さんと優斗君を、呼んで少し離れて話し合いをしていたわ。もしかして家族会議でもしてるのかしら。

「で、相手はどうするの?一誠君が本気出せるくらいの相手じゃないと」

「まあ、私は一誠の事を応援する」

「そうね、一誠が負けるはずはないしね。何せ神様だから」

「そろそろ準備が整ったみたいだけど、一誠はまだ話してるみたいだけど、一誠準備整ったわよ!」

『まもなく特別ゲストによるエキシビションマッチを開催します。一体特別ゲストとは誰なのでしょうか。おっ、相手チームが出てきました。何と先程優勝したサーゼクス・グレモリーの登場だ!情報によりますと悪魔兵士千人引き連れているようです。特別ゲストはそれ程強いって事なんでしょうか!』

サーゼクスは、後方に待機して兵士を鶴翼の陣で待機させた。十分後に、特別ゲストが準備できたので始める事にした。

「特別ゲストは現れませんね。どうしたんでしょうか?このままだと『その必要はない』!」

「来るぞ!皆真剣になれ、ならないと死ぬからな」

『ほう、サーゼクスと兵士諸君が相手か。リハビリ程度にはなるかな』

「この人数をリハビリ程度とは、まだ相手がどこにいるか分かりませんね」

『俺ならここだ』

突然空間が歪んだと思ったら全身真っ黒だった。髪は黒く、短髪で黒いサングラスをかけていて上下黒い格好をしていた。

「おおっと、突然空間が歪んだと思ったら一人出てきました。あれが特別ゲストなのでしょうか?よく見たらあれは人間です。人間がいます」

「あれは間違いなく人間だが、見覚えがあるような気がするのは俺の気の所為か?」

「いや、間違いなく見覚えあるぞ。あれは・・・・」

「(小声で)大天使化!」

「あ、あれは何でしょうか。あの御姿はまさか!?6対12枚の翼に金色の衣と髪に青と緑のオッドアイ。ま、まさかあの御方が相手なのでしょうか」

先程まで人間がいたが、何かを言った瞬間に容姿が変わった。

「先程の人間もそうだが間違いない!あの御方は・・・・」

「まさかここで見れるとは思わなかったぜ!あれが第一の御姿だ」

『創造神黒鐵様』

「何とぉ、姿を現したのは創造神黒鐵様です!まさかこの会場で拝める何てこれは奇跡でしょうか?それとも魔王様が呼んだのでしょうか!?」

客はざわつき司会者は驚愕し、一方サーゼクス達は緊張と驚愕と恐怖で一杯であった。魔王様が出てくると思ったが、まさかの創造神黒鐵様が登場で混乱していた。

「そろそろ始めたいがいいか?審判」

「はっ、はいどうぞ。ではサーゼクス様&兵士対創造神黒鐵様のエキシビションマッチを始めます。では、開始してください」

「いくら黒鐵様であっても、この数相手だと手間取るだろう。一気に行くぞ!兵士諸君」

「ほう、舐めた口を叩き上がって。後悔しても知らねえぞ?」

兵士達は突っ込んだら、大天使化した我はオーラを出したがそれは覇気や殺気だ。前方にいた者ら百人が気絶した。一気にやろうとした我は、空間から剣を取り出して振り降ろした瞬間、一気に兵士九百人倒れてしまった。審判が判断できない程に、神速で駆け出して兵達を倒す力だった。

「おいおい、これじゃリハビリにもならんぞ。あとはサーゼクスだけか、本気で来い!」

サーゼクスは、大太刀を抜いて我に向かって来た。当たったと思ったら傷一つ付いてなかったので、消滅の魔力で本気の斬撃を飛ばした。が、黒鐵の剣で弾かれてしまったので次の対策をしようと思った。我がいつの間にか後ろにいて、剣の先がサーゼクスに当たりそうだったのでサーゼクスが降参した。

「まだまだだな。例えこのゲームの優勝者でも我には勝てないさ、魔王でも勝てないんじゃないのか」

「私の完敗です(流石私の師ですな)」

「(俺の弟子というのも発表もいいが、それだと面白くないしな)いつまでもこの姿にいる訳にはいかないので、元の姿の戻させてもらう。それでは観客の諸君また会おう」

と言った後、金色の姿から先程の人間が出てきた。

「エキシビションマッチがあっという間に終わってしまったので、これにてレーティングゲームを終了したいと思います。まさか特別ゲストが創造神黒鐵様だとは思わなかったです。あの人間も黒鐵様なのかは分かりません」

人間時に戻った俺は、サーゼクスと一緒に戻ったらヴェネラナがサーゼクスに抱き着いてきた。何でもハラハラして見てられない程だったとか。

「サーゼクス残念だったわね。でも一誠も手加減くらいしたらどうなの?」

「しょうがねえだろう。あれでも手加減したんだぜ?いつもの俺だったら兵士全員泡吹いて気絶っていうとてもつまらないシナリオだったし」

「あれで手加減か。本気の一誠君と戦ったらどうなっているんだろうね。ベルゼブブ」

「ふむ、あれで手加減とは。本気を見てみたいな」

「4人でやっても勝てるか分からないわね」

「サーゼクスもよくやったと思うぞ。何せあの黒鐵様と戦えたのだから、誇らしげに思え」

「よくやったけど、怪我とかしてないわよね?」

「怪我してないから離してください母上。皆が見てますから」

「お疲れ様、智君。いい戦いぶりでしたよ」

「あれでリハビリはならなかったんじゃないのかな。むしろ傷一つ付いてないし」

魔王席でしばらく話した後に空間を歪ませて我が家に帰った。サーゼクス達と次会うのが楽しみでもあった。 
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