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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  修業後の帰宅×ルシファーからの招待状

次の日、片付けをして森から出た。出入口に来たら、結界を解除してからグレモリー家の屋敷へ向かった。二週間ぶりだったが、サーゼクス達は久しぶりに帰って来た感じだった。インターホン押してしばらくすると、使用人Aが出たので俺が出ると慌てたのか切られた。サーゼクス達は苦笑していたし、使用人達が出てきて迎え入れてくれた。

「お帰りなさいませ一誠様、サーゼクス様」

「戻ってきたぞ。ケルディムとヴェネラナは?」

「旦那様は執務中です。奥方様は買い物に行っております」

「屋敷内に入って、まずは風呂に入ろうじゃないか。修業中は水浴びだったのでな」

「はっ畏まりました。すぐに風呂の準備をさせます。サーゼクス様、行く前より逞しくなりましたね」

「確かにそうかもしれないけど、風呂入る前に髪を切ってくれないか?アルスとマルスもね」

「はい。髪も長くなりましたし、ヒゲも剃りたいですね」

「これでは不潔だと思われてしまうからな。側近としては少々まずい」

中に入った俺達は、一度解散して各自の部屋に向かった。サーゼクスとアルスとマルスは、服を洗濯カゴに入れてから自室へ向かう。俺は大部屋が自室みたいな感じなのでそこで少し休憩した後、使用人がやって来てある部屋に向かった。

途中サーゼクス達と合流後、部屋に入ると使用人達が準備をしていた。椅子が四つあり机にはハサミやバリカンが置いてあった。サーゼクスやアルスとマルスは、いつものと言って座ってからカットしてもらった。

俺の髪は余り伸びてなかったので、ヒゲだけ剃ってもらった。全ての工程を終了後風呂に入った。久々だったからなのか、体と頭を洗ってから入浴した。とても気持ちよかったが、余り長湯する訳にもいかない。脱衣所に置いてある普段着や部屋着を着た後に、ケルディムがいる執務部屋に行った。

「旦那様、今よろしいでしょうか?」

「どうした。何かあったのか?」

「一誠様達のお帰りでございます」

「何!それは本当か?」

「本当だから入ってもいいか?」

「おおー、一誠君。入ってくれ」

皆『失礼します』と言って入室した。ケルディムは、机の上に大量の書類があったからなのか、素早く片付けていく。俺達は、ソファに座って待機。側近であるアルスとマルスは、サーゼクスが座っているソファの後ろで立っていた。

「待たせたね。サーゼクス、二週間ぶりだが逞しくなったな」

「はい父上。地獄のような修業でしたが、耐えてきました。前より強くなったと思うくらいに」

「そうか。やはり一誠君に頼んで正解だったから、礼を言わせてくれ。ありがとう一誠君」

「礼を言われる事はしてないが、受け止めておこう」

「君達側近もご苦労だったね。見た感じ、他の使用人達より力強さを感じるよ」

「はっ。一誠さんのお陰で、二週間前より強くなったと思っております」

「それに試験後、一誠さん手作りの物を頂けたのでよかったです」

「手作りの物とは?」

「俺特製の大太刀と短刀だよ」

「ほう~。見せてもらってもいいかな?」

サーゼクス達は大太刀と短刀を鞘ごと机に置いた。一本ずつ抜いたら、ケルディムの目が輝いて見えたような気がした。ホントは創造神だからすぐに創れるけど、せっかくだからお手製で作ってみたが中々の出来栄えだった。

「これはどれも素晴らしい。もし店に売ったら、相当な値になると思うが」

「そんなにか。初めて作ったから、失敗も数多くあったよ」

「紅茶が入りました」

「頂こう、砂糖とミルクある?」

「こちらでございます」

紅茶と菓子を食べながら話し合った。途中からヴェネラナも入ってきたら、サーゼクスに抱き合っていた。

「よく無事に戻って来れましたね。サーゼクス」

「嬉しいのは分かりますけど、一誠君の前ですから抱きつかないで下さい」

「あらごめんなさい。二週間ぶりにだから嬉しくて」

紅茶を飲みながら雑談をしていた。途中で机にある大太刀と短刀について聞かれたが、俺自身が作ったと言うと相当驚いていた。ヴェネラナが封筒を俺に渡してきて、裏返しすると宛名がルシファーと書いてあった。

「ヴェネラナ、裏側を見たらルシファーと書いてあるがこれは何だ?」

「それは恐らく、来週行われるレーティングゲームの招待状だと思うよ」

「ええそうですよ。一昨日くらいに、魔王様の側近が来て届けてくれたの。本当はルシファー様本人が渡したかったようだけど」

「なるほど。だったら、家の者と一緒に行こうかな」

俺は招待状と一緒に手紙が入ってたので読んだ。人間界で起こった惨劇、悪魔を退治してくれた事、グレモリー家達を助けてくれた事に感謝と一誠の怪我。そして来週行われるレーティングゲームで会いましょうと書いてあった。最後に黒鐵改の姿で出てくれないか?と書いてあった。

何で?と思ってケルディムに聞いたが、ケルディムも分からないようだった。恐らく士気でも高めるんじゃないかと、俺自身が思った。封筒を内ポケットに入れて、執務部屋を出て大部屋へと向かった。明日は自分の家に戻らないといけないと伝えたら今日は宴会とかで、料理もいつもより豪華だった。

久しぶりの酒は美味かったが、前回のように飲みすぎは注意だなと思い少量ずつと飲んでいたよ。ケルディムもヴェネラナもサーゼクスも楽しんだ。宴会終了後に寝た。朝がきて朝食を食べた。食べ終わって玄関に行くとケルディム達がいた。

「もう別れの時か。色々あったが、一誠君には感謝しきれない程だ。今度でいいから、また一緒に酒でも飲まないか?」

「もちろんさ。でも来週会えるかもしれないだろう?来週楽しみだが、最後の方で黒鐵改で出てくれという事は、今でも不明だが来週分かる事だろう」

「私も出場するから、楽しみにしてくれたまえ一誠君」

「来週また会いましょう。一誠さん」

「その招待状に場所や時間など書いてあったかい?」

「推測だが、ケルディム達と一緒に来てという事かもしれん。待ち合わせ場所はここにしないか?」

「うんそうしようか。時間はそうだな、夜7時頃に玄関集合でどうだろうか?ここから魔法陣で、会場まで行くから怪しまれないだろう」

「うむそうしようか、家の者も来させる」

「何人くらい来るのかね?」

「俺入れて3人くらいかな」

「了解した。ではまた来週会おう」

「じゃあな」

玄関前で空間が歪んで中に入っていった。来週まではしばらく休みたいと思った俺であったが、空間から出るとそこは次元の狭間だった。重力制御の能力で空を飛びながら、次元の狭間本家に向かう途中全長百mはあるドラゴン、真なる赤龍神帝グレートレッドまたの名をアグニがこちらに近付いて来たので停止した。

『久しぶりだな一誠』

「ああ、久しぶりだな。随分と泳いでいたようだが・・・・?」

『そんな事より、ここにいるって事は家に向かっていたのだろう?乗れ、ちょうど我も行く所だったからな』

俺は、アグニの頭上に降りて座った。アグニが進んでいても、速さを感じないので落ちる心配はない。ドッグが見えてきたらトレミーが二隻あった。

『船が二隻あるぞ、一誠』

「奏が戻ってきたのかもしれないな。アグニ、門の前でいいから降ろしてくれ」

アグニが、門前に近づいたら結界がアグニを丸ごと包むようになった後、頭を下げて一誠が降りやすくした。俺が降りてからアグニも人間の姿になった。結界は再び大地丸ごと包むようになった。

「相変わらずヒト化は素敵だな」

「そうか?ちょくちょくこっちに来てからは、オシャレに目覚めてしまってな。化粧とかも少しずつではあるが、覚えようとしている」

「ほう。どんどん綺麗になるアグニも見てみたいが、ここでの立ち話もいいが中に入ろう」

門を潜り家の玄関を開けてから、ドアを開けた。すると月と桃香と華琳がいた。

「お帰りなさいませご主人様」

「お帰りなさい。どうだった?人間界は」

「やっと帰ってきたわね。心配したわよ?」

「今帰ったが、心配させて悪かったな。土産はないが、土産話ならあるぞ」

俺達はリビングに行ったが、俺だけは洗濯機がある所へ向かった。3週間人間界に滞在したからなのか、洗濯物が多い。川で洗剤と手洗いして、乾かしたりとかあったな。ちょうど洗濯を始めようとしていたので、使用済み衣服を取り出した。

「朱里、スマンがこの服も洗濯してほしいのだが構わんか?」

「はわわ、何ですかその量は!あちらで洗濯とかしなかったんですか?」

「したんだが微妙でな。手洗いでやってから乾燥させたが、汚れが落ちなくてな」

「それならしょうがないですね。このカゴに入れて下さい。ご主人様の分だけでやっておきますので」

俺はカゴに、下着と寝間着・ジャージ・人間界に行った時の服を入れた。結構な量、朱里達には申し訳ない気持ちだったがその場から出た。一度手洗いしてから自分の部屋に行き、部屋着に着替えた後リビングへ向かう。

リビングに行ったら奏、優斗、リン、ステラ、アグニがソファに座って談笑していた。休憩中なのか、華琳、冥琳、紫苑が座っていた。どうやらティータイムのようだ。

「楽しそうだな。それとお帰り、奏にリン」

「ただいま、智君」

「ただいまです」

「ご主人様も紅茶飲みますか?」

「頂こう。人間界であった事を話さないといけないが、月からはだいたいの事は聞いてるか?」

「まあな。人間界で無限の龍神に会った事、はぐれ悪魔退治、怪我の事、修業の事。全く心配したぞ、特に怪我の事はな」

「だいたい合ってるな。ああそうそう、ルシファーから招待状をもらったんだ」

「招待状というのは、パーティーか何かの招待ですか?」

紅茶を注ぎながら言ったが、一誠は首を横に振った。紫苑は一誠に紅茶を出すと席に戻った。

「来週冥界で行われる、レーティングゲームの招待さ。この封筒の中に、手紙と一緒に招待状が入っていた」

「智君。レーティングゲームって、確かバトルだったわよね?上級悪魔同士で戦うのだったかしら」

「ああそうだ。基本は眷属=チーム戦だ。実戦経験にもなるし、それに貴族の娯楽にもなっている。1対1や3対3とかもあるそうだ」

「智君だけ招待されたの?」

「いや、家の者も来ていいって書いてある。よかったら一緒に行くか?奏と優斗と一緒なら、久しぶりに家族って感じがするがどうだろうか?」

「私行きたいです。優斗はどうしますか?」

「まだ出発まで、余裕があるから行けるよ父さん」

「私も興味があるから行こうとしたけど、久しぶりに家族で行くなら行きなさいよ。お土産話を忘れずにね」

来週やるレーティングゲームは、俺と奏と優斗で行く事になった。家族で行けるのは本当に久しぶりだったから、俺は部屋に戻った後夕食を食べて寝た。 
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