魔法少女リリカルなのは strikers~銀拳の魔導師~
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第五話
前書き
タグにもあります様に、当小説は亀更新の為1ヶ月以上空くことが多々あります。それでもいいよと言う方は今後もよろしくお願いします
~機動六課 隊員寮~
この部隊に出向してもう二週間、今のところ本格的が出動も無くフォワードの皆は朝から晩まで訓練づけの毎日だ。教導もまだ第1段階なので、俺の出番はない。それじゃ今、寮で何をやっているのかと言うと、実は部屋に財布を忘れてしまったのでとりに戻っているだけなのだ。
「ん?あれは…………モンディアル?」
視線の先には階段で退屈そうに座るモンディアルとフリードの姿があった
「よう、早朝訓練はもう終わったのか?」
「!……檜森さん、おはようございます。早朝訓練なら、ついさっき終わりました。今から皆で新デバイスを受け取りに行くのでここで待ってたんです」
「他の奴等は?」
「多分まだ、シャワー室に…………」
「そうか……女の風呂はなげぇからな~…………ところでフリード?なんで俺の頭に乗っかってんの?」
「キュクル~~」
気に入ったんですか、そうですか…………取り敢えずビーフジャーキーでも喰わせとくか……
「檜森さんはなんで寮に居るんですか?」
「ん~まぁ、ちょっと忘れ物を取りにな……」
この二週間で俺は部隊員の皆とだいぶ打ち解けた。初日にハラオウンに言われた共通の話題で話すことで最初は距離をとっていた人達とも今ではちょくちょく話せるようになった
「実は俺も、フィニーノに呼ばれててな……よかったか一緒に行くか?」
「はい!」
~機動六課 メンテナンスルーム~
「うわぁ…………これが…………」
「私たちの……新デバイス…………ですか」
フォワードの皆と一緒にデバイスルームへと来た俺は、自分の前にある新デバイスをまじまじと見つめる四人の少し後ろで様子を見ていた
「そうで〜す。設計主任私。協力なのはさん、フェイトさん、レイジングハートさんとリイン曹長」
「ストラーダとケリュケイオンは変化無し……かな?」
「うん…………そうなのかな?」
「違いまーす!変化無しは外形だけですよ」
「リインさん♪」
「ハイです♪」
ツヴァイ曹長……今、どっから出てきたんだ?
「二人はちゃんとしたデバイスの使用経験はなかったですから、感触に慣れてもらうために、基礎フレームと最低限の機能だけで渡してたです」
「あ、あれで……最低限!?」
「……本当に?」
曹長の言葉に二人は驚愕する
「皆が扱うことになる四機は、六課の前線メンバーとメカニックスタッフが、技術と経験の粋を集めて完成させた最新型。部隊の目的に合わせて、そして……エリオやキャロ、スバルにティア、個性に合わせて作られた……文句なしに最高の機体です!」
そう言うと、曹長は自分の回りにデバイスを集る
「この子たちは……皆まだ生まれたばかりですが、色んな人の思いや願いが込められてて、いっぱい時間かけてやっと完成したです」
それぞれのデバイスが四人の前に移動する
「だから……ただの道具や武器と思わないで、大切に……だけど性能の限界まで、思いっきり全開で使ってあげて欲しいです!」
「コイツらも、きっとそれを望んでいる……」
曹長の言葉に俺が少し付け足す
「ごめんごめん、お待たせ〜」
「なのはさ~ん」
「ナイスタイミングです。丁度今から機能説明をしようかと……」
まるで扉の向こうで様子を伺ってたんじゃないか、と言いたくなるぐらいのタイミングで高町一尉が入ってきた。………………本当にタイミングを伺ってたんじゃないよな?
「そう、もうすぐに使える状態なんだよね?」
「はい!」
そして、フィニーノがディスプレイに映し出された各々のデバイスについて説目を始める
「まず、その子達皆何段階かに分けて、出力リミッターをかけてあるのね。一番最初の段階だと、そんなにビックリするほどパワーが出る訳じゃないから……まずはそれで扱いを覚えていって」
「で、各自が今の出力を扱いきれるようになったら、私やフェイト隊長、リインやシャーリーの判断で解除していくから」
「デバイスと一緒にレベルアップしていくって感じか…………」
「そうですね、概ねそんな感じです」
俺の例えを曹長が肯定する。
「あ……出力リミッターっていうと……なのはさん達にもかかってますよね」
「ああ……私達は、デバイスだけじゃなく、本人にもだけどね……」
「「「「え?」」」」
高町一尉の言葉に四人は首を傾げる
「リミッターがですか?」
「能力限定って言って……うちの隊長と副隊長は皆だよ。私とフェイト隊長、シグナム副隊長にヴィータ副隊長……」
「檜森さんとはやてちゃんもですね」
「うん」
「あぁ」
「「「???」」」
ランスター以外の三人は更に首を傾げる……つか、ライトニングの二人はともかく。ナカジマ……お前一応、訓練校卒業してんだからそれくらい覚えとけ…………
「…………部隊ごとに保有できる魔導師ランクの総計規模は決まってるんだよ…………」
「あぁ~~はは、そうですね…………」
完全に忘れてるな……コイツ
「一つの部隊で、優秀な魔導師をたくさん保有したい場合は、そこに上手く収まるように魔力の出力リミッターをかけるんですよ」
「まぁ……裏技っちゃあ……裏技なんだけどね」
そもそも……そこまでしてこれ程の人員を集めてるこの部隊はかなり異常なんだがな……
「うちの場合だと……はやて部隊長が4ランクダウン、隊長達や檜森さんは大体2ランクダウンかな」
「4つ!?八神部隊長って……SSランクのはずだから……」
「Aランクまで落としてるんですか?」
Aランク……普通の部隊長くらいのランクまで落としてるのか……
「はやてちゃんも……色々苦労しているです……」
「……なのはさんは?」
「私は……元々S+だったから……2.5ランクダウンでAA。だからもうすぐ、一人で皆の相手をするのは辛くなってくるかな」
ちなみに、俺は2ランクダウンでA+。能力限定なんて受けたの初めてだからまだ少し体に違和感がある……
「隊長さん達ははやてちゃんの、はやてちゃんは直接の上司のカリムさんか、部隊の監査役のクロノ提督の許可がないと、リミッター解除が出来ないですし……許可は滅多なことでは出せないそうです」
「……そうだったんですね」
「まぁ……隊長達の話は心の片隅くらいでいいよ。今は、皆のデバイスの事……」
「「「「……はい」」」」
少しばかり、周囲の空気が重くなったが。フィニーノは構わず説明を続ける
「新型は、皆の訓練データを基準に調整されているから、いきなり実戦で使っても違和感は無いと思うんだけどね」
「午後の訓練の時にテストでもして、微調整をしようか?」
「遠隔調整も出来ますから、手間は殆どかからないと思いますよ」
「ふぅ……便利だよね、最近は」
「便利です♪」
「だなぁ……」
俺が部隊に入りたての頃は動作テストしては微調整の繰り返しだったからなぁ……時代の流れを感じる
〈年寄りくさいですよ……マスター〉
「うるせぇやい」
「あはは……あ、スバルの方はリボルバーナックルとのシンクロも上手く設定出来てるからね」
「えぇ!本当ですか!?」
「持ち運びが楽になる様に収納と瞬間装着の機能も付けといた」
「うわー、ありがとうございます!」
訓練の度に抱えてたもんな…………便利になってなによりだ
「それと……檜森さん。先日頼まれてた例のパーツ今日中に届くそうです」
「おぉそうか、結構早かったな」
「?檜森さん、シャーリーになにか頼んだの?」
「あぁ、実は…………!?」
その時、メンテナンスルームに赤いモニターが現れ、アラートが鳴り響く
「このアラートって……」
「一級警戒態勢!?」
「グリフィス君!」
高町一尉の声と共にモニターにロウラン写る
「はい!教会本部から出動要請です!」
直後、隣のモニターに八神部隊長が写り。ハラオウンとの通信が繋がった
「なのは隊長!フェイト隊長!グリフィス君!こちらはやて!」
「こちらフェイト……状況は?」
「教会調査団で追っていたレリックらしきものが見つかった。場所は、エイリム山岳丘陵地帯……対象は山岳リニアレールで移動中」
「移動中って!」
「まさか!」
部隊長の説明に分隊長の二人は驚いている。俺自身…………内心嫌な予感がしていた
「そのまさかや……内部に進入したガジェットのせいで、車両の制御が奪われてる……リニアレール車内のガジェットは最低でも30体……大型や、飛行型の未確認タイプも出ているかもしれへん」
予感的中だよ!チクショウ!……にしても未確認タイプか…………新人達には少々荷が重いかもしれないな……
「いきなりハードな初出動や……なのはちゃん、フェイトちゃん、檜森さん……いけるか?」
「私はいつでも!」
「私も!」
「いつでも行けるぞ!」
「スバル、エリオ、キャロ、ティアナ、皆もオッケーか?」
「「「「はい!」」」」
「よし!良いお返事や。シフトはA−3、グリフィス君は隊舎での指揮、リインは現場管制!」
「「はい!」」
「なのはちゃんとフェイトちゃんは現場指揮!檜森さんはそのサポート!」
「うん!」
「ほんなら……機動六課フォワード部隊……出動!!」
『はい!』
「了解……皆は先行して。私もすぐに追いかける!」
「うん」
その言葉を後に俺達はヘリポートへと急ぐ……
~機動六課 ヘリポート~
ヘリポートに着いた俺達は、すでに離陸準備が済んでいるヘリに乗り込み。現場へ向かって飛んで行った
「新デバイスで、ぶっつけ本番になっちゃったけど……練習通りで大丈夫だからね」
「はい」
「頑張ります」
「エリオにキャロ、それにフリードもしっかりですよ!」
「「はい!」」
「キュクゥ!」
初出動とのこともあってか、ちゃんと返事はしているものの、皆……表情に緊張の色が見える
「危ない時は、私やフェイト隊長、リインや檜森さんがちゃんとフォローするから、おっかなびっくりじゃなくて、思いっきりやってみよう!」
「「「「はい!」」」」
後書き
テンポ悪い……後、地の文が薄い……
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