詩集「棘」
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さりげなく過ぎてく今日も
空から零れ落ちた…雫
揺蕩う想いを微かに濡らす
悩んで哀しみ いつしか眠って
夢を見て 目を覚まし
また…哀しくなって…
さりげなく過ぎてく今日も
遠くへ行った君を想っているよ
雲に隠れた月を探していても
きっと明日も君に恋し続けてゆくんだ…
空から降り注いだ…光
陽溜まりとなって優しく包む
小鳥は飛び立ち どこかへ翔んでく
空の蒼…眩しくて
ただ…淋しさが込み上げた…
さりげなく過ぎてく今日も
木洩れ日の中 君のことを考え
風が吹き抜け草木をさざめかせて
きっと明日も君を愛し続けるんだろう…
さりげなく過ぎてく今日も
僕は独り変わりゆく四季 見つめ
染まる山並み 藍に光る星さえ
ずっと淋しくて君だけを想って…眺めてるんだ
さりげなく過ぎてく今日も
遠くへ行った君を想っているよ
雲に隠れた月を探していても
きっと明日も君に恋し続けてゆくんだ…
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