リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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七十二話、ある道中……
前書き
?「……そう言えば、あの時に会ったんだっけ……」
龍也「其ではどうぞ!」
「気になっているお店?」
「そ、なんでも弁当って名前の弁当屋なんだけど、美味しいことで有名なのよ」
「へー.....」
バベルからの任務から暫くして、アリサからの誘いで龍也達は放課後ある店に向かっていた……
ついでに言えば、絵流が地図を見ながら案内している
何でも「この辺の地理を覚えておきたい」とのことで……
「なんでも弁当...あぁ、彼処か……」
龍也にはその店の名前に聞き覚えがあった
「?龍也君、知っとるん?」
はやてが問う
「あぁ、この前テレビでやってたんだ」
「そうなんだ?絵流、道はどうなってるの?」
「はい、次の交差点を右に行って暫く直進ですね」
『あと十分程で到着します』
龍也の言葉にフェイトが納得し、その後の絵流の問いに絵流と絵流のデバイス"エクシードトリガー"(通称エクト)が答える
「きゃあっ!?」
『!!?』
突然の悲鳴が聞こえた
●○●○
~???視点~
悲鳴と同時にいちごの体勢が崩れたのに思わず驚いてしまった
「いちご!?」
何事かと思ったと同時、いちごの手から鞄が消えていた
視線を巡らせると、私たちの前方に自転車を走らせる男性がいちごの鞄をつかんでいたのが見えた
ひったくりにあったんだって理解した時には頭の中が真っ白になっていた
「ま、待ちなさい!」
それでも何かしなければと思い立つけど、足は地面に縫い付けられたように動いてくれない……
許せないっていう気持ちと非常事態に直面した精神的なプレッシャーとの激しい鬩ぎあいに飲まれて、私は呼び止めることしかできない……
しかし、所詮はただの無駄な足掻き以外の意味しか成いし、もちろんそんなことでひったくり犯は止まるはずが無い……
筈だった
「皆、その子達頼んだ!」
そう言いながらすぐ隣を何かが通り過ぎた
「逃がすか!!」
通り過ぎた何かの正体は、同年代位の男の子でした
「剃!!!!」
ードガッシャァァン!!!
何かを叫びながら男の子は消えた……って消えた!!?
と思ったら男の人の目の前にいる!?
てか蹴った!?
蹴られたひったくり犯はそのまま自転車から転落して気絶するという一連の光景に私は目を白黒させてしまった……
お、穏やかじゃない……
~???視点終わり~
●○●○
引ったくられた鞄を拾い上げて持ち主に歩みを向ける龍也
「あ、あの………」
サイドテールの青い髪に水色のシュシュをつけている青い瞳の女の子が龍也に声をかけてきた
「はい。これ」
そう言って、龍也は黄色のロングヘアに赤いリボンカチュー シャをつけた女の子に鞄を手渡した
「あ…ありがとう、ございます」
おずおずとお礼を言う女の子……
「じゃあね、気を付けるんだよ」
龍也は最後にそう言い残してなのは達の元に戻っていき、弁当屋に向かっていった……
だから気付かなかった……
青い髪の女の子が……
ほんのりと顔を赤くしながら龍也を見ていたことに……
そして、
「? 葵、どうしたの?」
「!? な、何でもないよ、いちご!! 早く行こっ!!」
龍也達が歩いていった方向に向かっていることに……
後書き
作者「其では感想、待ってます!」
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