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ドリトル先生の水族館

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第一幕その七

「そしてね」
「幹として他の学問がある」
「生物学にしてもだよね」
「神学からだね」
「派生してるね」
「そうだよ」
 その通りだというのです。
「それが欧州の学問の形かな」
「それで日本はそれぞれなんだ」
「それぞれの学問が独立していて一本一本の木」
「そうなってるんだ」
「日本の学問は」
「その違いについてもね」
 それこそというのです。
「書こうかな」
「よし、じゃあ」
「また論文の題材が出来たね」
「そっちも」
「そうだね、日本と欧州の学問の違いだね」
 まさにそのことがというのです。
「いい論文の題材だよ」
「そうだよね、先生今色々書いてるけれど」
「様々な分野の論文をね」
「だからね、宗教もだね」
「書くんだね」
「そのそれぞれの違いも」
「そうするよ、今書く予定の論文を全部書き終えてからね」
 先生は笑顔で答えました。
「その論文もね」
「というか先生日本に来てから凄く論文書いてるよね」
「それこそ毎日」
「講義もやってね」
「物凄く忙しくない?」
「疲れてない?」
「ううん、忙しいことは忙しいかな」 
 先生は皆に少し考えるお顔になって答えました。
「言われてみれば」
「そうだよね」
「あまり疲れない様にね」
「疲れが溜まると後が怖いから」
「過労には気をつけてね」
「いや、疲れてはいないんだ」
 それはないというのです、確かに忙しいですが。
「それでもね」
「そうなんだ」
「疲れてはいないんだ」
「忙しいのに」
「よく寝てよく食べてしかもお風呂で疲れも取っているからね」 
 だからだというのです、先生は疲れてはいないというのです。
「いつも身体の調子はいいんだ」
「そういえば顔色いいね」
「朝も気持ちよく起きてるし」
「気分もリラックスしてて」
「ストレスもないみたいだね」
「毎日美味しいお茶も飲めるからね」
 実際にミルクティーも飲む先生でした。
「そちらでも満足してるよ」
「そうなんだね」
「じゃあ先生毎日充実しててだね」
「疲れてはいないんだ」
「ストレスも感じてなくて」
「そうだよ、やっぱりよく寝てよく食べる」
 忙しい中でもそうしていればというのです。
「そうしていれば問題ないよ」
「そういうものなんだ」
「まあ先生が疲れていないならね」
「僕達もそれでいいよ」
「やっぱり疲れていないのが一番だよ」
「ストレスがないことがね」
「そうだね、そのお風呂にしてもね」
 先にお話に出したそちらはといいますと。
「毎日家のお風呂に入ってるね」
「イギリスにいた時はシャワーだったけれど」
「今ではお風呂だよね」
「夏でもね」
「入ってるよね」
「うん、イギリスのバスルームはトイレと一緒になっているね」
 おトイレがあってその横にシャワー付きの浴槽があるのです。 
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