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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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13話




5月。

次の日に食堂へ行くと一夏が一人でトボトボ食っていた。


「・・・おう、昨日なんかあったみたいだな。」


「ん・・・泰人か、いやな・・・」



話を簡単に説明すると、
あのあと箒との関係を聞かれそのことや同室だからだと言ったら鈴が「じゃあ部屋を変えてもらおう」
と言って一悶着あったりーその後鈴が一夏に約束?のことを聞いて一夏が答えたらしいのだが、いきなり鈴に頰をビンタされたらしい。
多分なに言ってるか分からんかもしれんが気にするな、俺も分からん。

















そんなことから数週間たち、相変わらず鈴の一夏に対する態度は変わらず不機嫌ですって顔で逸らされていた。
それに、


「来週からクラス対抗戦が始まる。実質訓練は最後だな」

「まじかよ。もうそんなに立ってたんだな」

「一夏。心配すんなって、俺とかセシリア達と毎日訓練してるし、ある程度実力はついたと思うぞ」

「そうですわ。わたくしが訓練に付き合ってるんですもの」

「ふん。中距離射撃型の戦闘法が役に立つものか。第一、一夏のISには射撃装備がない」




そうなんだよ。一夏のISには銃はおろか、後付装備が一切ない。可哀想に。

そんなわけでまた訓練するために第三アリーナに向かい、そこで準備しようとドアを開けたら、なんとそこに鈴がいた。
つい最近まで怒っていたのに今はふふん。と余裕の笑みまで浮かべていた。


そして一夏と鈴が話していたが案の定言い合いになっていたので俺は適当に耳を傾けていたが
なんか一夏に約束のことを謝って欲しいらしい(優しく言うと)
けれど一夏は約束を覚えているのに何故謝らなければならないのか理由を聞きたいと言ったが
鈴は理由は言えない。けれど謝って欲しい(やさry)
まあその無限ループで堪え兼ねた一夏が鈴のことを「うるさい、貧乳」といった。
あ、一夏オワタ\(^o^)/
と、同時にドガァァァァンッ!!!




てっきり一夏に放たれたものだと思った俺は隣の一夏を見ると別になんともないので鈴を見ると、右腕をIS展開していてまあ、空を殴った衝撃だろう。怖っわ、パワー型か。
そして鈴は手加減なしで、全力で殺す(悪く言うと)と言いながら外に出て行った。








試合当日、一夏を俺は先生達と見送り中継で試合を見届けるんだが、やはり代表候補生なだけあって一夏は攻撃できずずっと防御で凌いでいたが鈴の攻撃でも厄介な肩から撃つ衝撃砲にやられまくっていた。



「うわー。あのままだとジリ貧どころかすぐ負けるな」


「そう見たいだな。前までの一夏なら、だが」


「まあ、そうですね。でも織斑先生。アレはある意味まだ一かバチかですからねー」


「ほう。それは楽しみだな」


「・・・あ、そろそろ出ますね」


「あれは・・・瞬時加速か!」





そ瞬時加速。一夏は筋トレなどと同時にこの技術を身につけるため必死に練習していた。その名の通り直線的に瞬間移動する代物だが一夏に取ってはこれがなければこれから渡りあえないくらい大事な技術だった。




タイミングも完璧、俺はこれは決まったなと思ったが、鈴に当たる瞬間、大きな衝撃がアリーナ全体に広がった。




「⁉︎・・・これはー 一夏達が危ない!」


「わかっている!一夏!鈴!早くピットに戻れ!」



「・・・ダメだ、扉が閉まっていて戻れない!ここは俺と鈴で食い止めます!」


「織斑くん?織斑くん!」




もはや混乱状態だ。織斑先生と山田先生の制止も聞かず一夏たちはなぞの物体を食い止めようとしていた。
なぞの物体は全身装甲の色は黒に近い灰色、そして、異様に長い手が特徴のISだった。




「なんだよアレ。くそっあんまり使いたく無いが・・・」


「枢木⁉︎まさかあの中に行こうとしているのか?あそこは扉が全てロックされていて誰も入れない」


「オレならいけます」


「ダメだ!生徒1人だけ行かせて危険に晒せるか!」


「だが行かないと一夏達が危ない!それに、オレならあれくらい倒せますから」


「・・・!まて!ーくそっ」


俺はすぐにブリンクを使い一夏の元にいく。そしてISを展開武器はレールガン充電は予め発電しといたのでいつでも撃てるようにしていた。




「ー!危ない鈴!」



一夏は鈴を突き飛ばし相手の攻撃を受けようとしたが


「クロックオーバー」


俺は能力を使い、相手がビームを撃とうとしている頭を狙いそのまま引き金を引いた。と、同時にーギュン!と弾が発射されそこで止まる。
そして草薙の剣に変えて、「クロックアウト」
止まっていた時は動き、俺の弾は相手の頭の装甲ごとブチ抜き頭だけだがその姿を現した。





「⁉︎泰人か!」


「大丈夫か!すまん遅くなった!」


「いや、なんでここに」


「細かいことは後だ!鈴と一夏は後ろで控えてろ!来るぞ!」




相手はなんと機械だった。まあ、それなら好都合だ。本気でいける。
相手は危険を察知したのか距離を取ろうとするが、


「遅え。<ブリンク>ーはっ!」





相手の後ろに回り込んだ俺は鞘から抜き放ち、重さのこもった一撃を首の部分に放った。
だが、前にブーストし、振り向きざまおれにビームを三連弾放ってきた。



「さすがに簡単には、倒せないな、ウォラァッ!」

下から上にかけて放っていた刀をそのまま逆再生のように切り返して、ビームを弾いていた。
流石神剣なだけある。丈夫だし鋭い。

そのまま相手に撃たせまいと距離を詰め切ろうとするが相手も素早くかつ正確にカウンターを狙う弾を放っていた。

しかも面倒なことに一夏達にも時々狙おうとするのでうかつに切り込めない。お互い牽制しあう攻防が続いていた。
が、やはり戦い慣れていない俺は能力の使用で精神的な疲労が溜まっていた。


「ッッッ!くそっ!」


その一瞬頭痛で動けないところを相手ー無人機は一夏達にビームを放っていた。


「ーッやべぇ!」

二度目の時止めを使うが正直移動しかできず自分の身を盾にビームを喰らった。


「⁉︎大丈夫か!泰人!」

「心配すんな。ッッ!っはあっ」

「泰人は休んでいてくれ。ここは俺たちに!」


「!まてっ!くそがぁっ」

「このままじゃ一夏達を守れねえ。どうすればいいんだ・・・」

その時、俺のISー雷神がドクン!と音を放ち、たちまち光に包まれた。



「うぉっ!」



そしてまた元に戻るが、驚いたのは、持っている武器が違っていたことで、画面に表示されてきた。


ー新たな装備に変更。ブレード「高周波ブレード」新たな能力が追加されましたー


そしてその武器の特徴。そして能力の使用方法が頭の中に流れ込んできた。




「これは。ワンチャンいけるかもな。」


「一夏!鈴!これから合図を言ったら敵から離れてくれ。思いっきりな!」


「!勝てるのか?」


「ああ。少し時間がかかるがな。」


「そうか。分かってるな?鈴」

「ええ、仕方ないわねここはあなたに賭けてみるわ」



「すまん。恩にきる」



とオープン・チャネルで話すと同時に俺は最大電力をチャージ。あと数秒で完了。
そして全身に電気を流し身体の一時的な身体能力の超過を確認する。
3、2、・・1!

「避けろっ!」


と、俺は言い、空中の相手に向かって擬似瞬時加速をした。新たな能力で異常なスピードと跳躍力を身につけた俺は相手を抜かす瞬間、抜刀。そのあと数秒遅れてチンと音が聞こえ、俺はそのまま、
フーッと息をはいて


「我流抜刀術一式[電光石火]。ぶっつけだがお前を倒すのには十分だな」

と、言った。
振り返った無人機は自分の異常に気づく。腰から横に真っ二つに切れていることに。
そのまま、無人機は落ちていき、そのまま反応しなくなった。





「危ない危ない本当に負け・る・ッ⁉︎」



「ッ⁉︎おい!大丈夫か!泰人!しっかりしろ!」



俺は脳の疲労が溜まり一気に頭痛でやってきたので気を失ったのだったー












 
 

 
後書き
ぬぼーん(´・ω・`) 
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