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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another69 特訓再び

 
前書き
半年間の猶予を得た子供達。 

 
ピエモンからの挑戦を受けて、半年間の猶予を持った子供達は大輔からの説教を受けていた。

大輔「みんな、いきなり相手に突っ込むのは止めて下さい。マジで寿命が縮むかと思いました。」

全員【申し訳ありませんでした】

メタルシードラモンとの戦いで碌に調べもせずに突撃したことに反省したのか全員正座しながらしょんぼりしていた。

アインス「お前達は敵を見たらすぐさま突っ込むのは止めた方がいい。命がいくつあっても絶対に足りんぞ」

全員【返す言葉もございません】

しょんぼりとしながら謝罪する太一達に大輔達は許してやることにした。

大輔「まあ、ピエモンから半年間の猶予を貰えたのは寧ろ好都合。太一さん達の足りない物をみっちりと叩き込んでやれる。」

太一「足りない物?」

大輔「それは……」

ピッコロモン[“経験”だっピ!!]

全員【ピッコロモン!!】

声に反応した子供達が振り返るとピッコロモンがいた。

タケル「ピッコロモン!会いたかったよ!!」

ピッコロモン[私もだっピ!!]

太一「ピッコロモン、俺達に足りないのが経験ってどういうことなんだ。」

ピッコロモン[お前達がダークマスターズと戦うにはまだまだ実力不足ということだっピ。人数が揃っても実力が伴わなければ意味がないっピ]

丈「それは……そうだね」

いくら数だけが揃っても実力が伴わなければ勝てるわけない。

大輔「実際、太一さん達の戦い方。進化した後のスペック頼りになってますからね。ここらで徹底的に鍛え直しちゃいましょうか」

ミミ「半年間も~?」

半年間も特訓漬けの毎日なんてミミからすれば信じられないくらいの苦行だ。

大輔「勿論、毎日特訓漬けなんてキツいでしょうから時々は羽を伸ばしますから大丈夫ですよミミさん」

流石に自分は鬼ではない。
選ばれし子供という肩書きはあってもただの子供であって兵士ではないのだから。

ミミ「本当に!!?」

大輔「はい。流石に何度も外出は出来ませんがね」

ピッコロモン[では、行くぞ選ばれし子供達よ]

杖を振ると、子供達とピッコロモン自身を結界が包み、とある場所に運んでいく。




































そこはゲンナイの隠れ家であった。
相変わらずゲンナイの家は安全な池の中。

大輔「相変わらず自分は安全地帯か」

アインス「学習能力がない奴だな」

ピッコロモン[まあまあ、そう言わずにっピ。ゲンナイ、入るっピよ]

ピッコロモンが先に入り、子供達も後に続いた。

































ゲンナイ「うむ、よくぞ戻った。選ばれし子供達。無事で何よりじゃ」

大輔「取り敢えず、あんたに言いたいことは腐る程にあるけど今はそれどころじゃないから単刀直入に言う。ゲンナイさん、太一さん達に“あれ”を用意してくれ」

ゲンナイ「何?“あれ”をいきなりか?」

大輔「たった半年間で飛躍的に強くなるにはもうこれしかない。みんな、少し無理をすることになるけど…大丈夫かな?」

太一「…当たり前だろ!!これ以上迷惑なんかかけられないし、なあみんな!!」

ヤマト「ああ、俺だってまだまだ強くなれるはずだ。全力でやるさ」

周りを見遣ると、全員も同意見のようだ。
大輔はそれを満足そうに見遣り、ゲンナイを見遣る。

ゲンナイ「すまん。まさかいきなりとは思わなかったので準備しとら…ゲボオ!!?」

ふざけたことをぬかすゲンナイに問答無用の制裁が下る。

大輔「なんだそりゃあああああああ!!?あんだけ必要になるって言っただろうがよ!!何忘れてんだクソ爺があああああ!!!!!!」

ゲンナイ「だってお前さんがダークマスターズを倒すと思ってたんじゃもーん!!!!」

大輔「ふざけるなクソ爺!!だからってサボっていい理由にはならんわあああああ!!!!」

アインス「………」

賢「やあ」

ブイモン[おお、賢。ヴェノムヴァンデモン戦ぶり。]

賢「久しぶりだね。大丈夫だよ大輔。“あれ”の準備は既に出来ている。ゲンナイさんには期待してなかったから」

大輔「じゃあ頼むぜ賢」

賢「ああ」

大輔達の言う“あれ”とは何なのか?
半年間の猛特訓が始まる。 
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