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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十九話 黒井大尉!ジェネラルシャドウ格好いい!!その十三

「誰が諦めるかよ」
「何があってもな」
「ここでもだよ」
「普通mにイカサマやるぜ」
「そして勝ってやるぜ」
 堂々たるイカサマ宣言だった、そして。
 二人はそれぞれカードを引いた、ここで。
 瞬も黒井もだ、審判の前畑さん今回限りのモブの人も二人のイカサマを見極めた。何しろ堂々とすると言ったからだ。
 しかしだ、それは何処にもだった。
 見当たらなかった、そして二人の出したカードは。
「ロイヤルストレートフラッシュ」
「ストレートフラッシュだぜ」
 二人は勝ち誇ってそれぞれのカードを出した。
「勝ちだな、俺達の」
「そうだな」
「ええ、そうよ」
「君達の勝利だ」
 その通りだとだ、瞬も黒井も答えた。見れば。
 二人はそれぞれフルハウス、フォーカードだった。勝敗は明らかだった。こうしてだった。
 今回もジャスティカイザーの勝利となった、ここで尚智は尚武に言った。
「いいな」
「ああ兄貴、いつも通りな」
「勝利のポーズを決めようぜ」
「全世界に対してな」
 こう話してだ、そして。
 今回も白波の中の岩場の上に仁王立ちしてだ、腕を組んで言った。
「正義は勝つ!」
「で、聞きたいけれど」
 勝利ポーズを決めた二人にだ、瞬が問うた。
「どんなイカサマ使ったのよ」
「ホノグラティーだよ」
「俺達のスーツの新能力なんだよ」
 今しがた作者が思いついた能力だ。
「それを使ってな」
「そして幻のカード出したんだよ」
「指から幻影を出してな」
「それでやってだよ、これが」
「だからどんなカードでも出せる」
「凄いイカサマだろ」
 二人は瞬に勝ち誇ってその能力について説明した。
「しかも実体化も出来る」
「普通の幻術じゃねえぜ」
「これなら偽札作りも楽だ」
「手を動かさずに何でも出せるからな」
「まあ流石に偽札は作らないけれどな」
「犯罪だからな」 
 それもリアルのだ。
「けれどこの能力凄いだろ」
「ギャンブルでのイカサマにはもってこいだな」
「まあ一回やったら警戒されるから二度目は難しいけれどな」
「今回はしてやったぜ」
 こう比叡山の本堂で高らかに笑う二人だった、だが。
 その二人にまた落雷が来た、そして誰もが思った。
「仏罰だな」
「間違いないな」
 まさにそれであると確信するのだった、だが二人の戦いはまだ続く。戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!


第二十九話   完


                            2015・4・26 
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