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リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”

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六十六話、連絡、禁じられた属性

 
前書き
竜「あの時はほんとに驚いたんですよ……」
珪子「確かに驚いてましたよね?」
龍也「……うん、やっぱり束さんはふつうじゃないよね……」
ラディ[……いつもの事でしょうに……其ではどうぞ!] 

 
「束さん、どうだ!?」

「無理……どうしてもアクセス出来ないよ……てか何コレ? 束さんがハッキング出来ないって、どんだけなの?」

夜……テレビのニュースをみた龍也は束に頼み、竜、和人の二人のアミュスフィアからハッキングして何とかログアウトさせることはできないか試してもらっていた

因みにニュースの内容はこうである

1、今日から正式サービスが始まったSAOにログインした人達はログアウトできない

2、ゲームオーバーは現実世界でアミュスフィアによって脳を破壊され、死ぬ

3、現実世界で無理矢理アミュスフィアを外そうとしても死ぬ

4、現実世界に帰還するには百層からなるSAOの舞台である《浮遊城アインクラッド》を完全制圧しなくてはならない

……というものである

その為、龍也は束に頼み、ハッキングして貰えばログアウト出来るかもしれない……そう思っていたのである

「そんな……」

其を聞いた直葉は膝から崩れ落ちそうになるが、其をアリシアが支える

「くそ……何とか連絡が取れれば……」

「あ、連絡は取れるよ?」

『え?』

悔しそうに呟く龍也の言葉への束の返答にその場にいた全員が目を点にして振り向く

「いや、デバイスをアミュスフィアに繋げれば可能だよ? ハッキングは出来ないけど、繋げることで連絡を取ることは出来るから……」

ーてかハッキングしようとすると全員を殺すようにプログラムされているんだよね、それも束さんが解除出来ないレベルで

そう言いながら、竜のデバイスであるラディを繋げる作業を始める束……

『……先に言えよ、そう言うの!!?』

龍也達はそう叫んだのだった……

●○●○

「良し、繋げたよ♪ 連絡を取れるのは月に一回で此方からメール限定で送れるようにしたよ、返信されるようにもしたしね」

繋げ終えた束がそう言いながらキーボードを龍也に譲る……

恐らく早速送れといっているのだろう

「良し、じゃあ俺が最初に……」

龍也はそう言ってキーボードを叩き始めた




~数分後~

「良し、書いたよ?」

「ゆいもかく!」

「良いよ? ほら」

龍也が書き終え、次は優衣が書き始めた……

優衣も書き終え、アリシア、直葉の順に書く……

全員が書き終え、早速送る事にした

●○●○

「返信来たよ!」

暫くして、返信が届き、全員で読み始めた……

ーメール感謝する。
今現在、此方では何名かが混乱に陥り、フィールドに向かうものも何名か続出している。僕はデスゲームの詳細を伝えられるまで一緒にいた女の子も混乱していたために宿屋で一緒に休んでいる。メールが届いたのには驚いたが一言言うとありがたい。出来れば此方の状況とそちらの状況を報告し会いたかったのです。必ずゲームクリアして帰って来るので心配しないで下さい。それとアリシアの要望は何とかするように努力する。其では明日に備えて眠るとします。お休みなさい。

竜ことプレイヤーネーム"リュウ"より

追伸、和人ことキリトもフィールドに向かおうとしていたが、何とか止めておいた、後悔はしていないー

『……女の子と一緒に宿屋に!?』

返信を読んだ龍也達は同じところを見て驚いた

「え?、一寸待って、ついにりゅーくんに春が!?」

「おおおお落ち着いて、たたたたた束さん!? もしかしたら一緒に行動していただけで春が来たとはまだ確定することは出来ないよ!?」

「……うん、アリシアちゃんが落ち着いてね? てかお兄ちゃん、何してんのよ……」

「りゅーにぃ、かのじょさんできたの~?」

「う~ん、どうかな? いや、でももしかしたら俺の義妹になるかもしれないんだよな? 一応名前聞いといた方が……」

束、アリシアの二人は慌て、直葉は兄の行動に呆れ、優衣の疑問に龍也ははぐらかしながら真剣に考えていたりと少しカオスになっていた……

●○●○

「良し、次は……」

数分後、落ち着いた龍也はアミュスフィアを装着した和人と竜の前であることをしていた……

「……"天撃の繰時(くりじ)・止(とめ)"」

"禁じられた属性"である"念"の属性天撃を行い、二人の肉体の衰える時間を止めていた

"念"の属性は簡単に言えばあらゆる概念を操る属性……

時間を操る事も、空間も操る事も、更には物質を別の物質に変える事も出来る……

人の魂、記憶も例外ではない……

その為、"念"の属性は"禁じられた属性"と呼ばれているのである……

ついでに闇の天撃で幻を作り、二人の肉体の衰えを再現していた……

[有り難うございます、マイスター]

竜のアミュスフィアに繋がれているラディがお礼を言う

「気にするな、俺に出来るのは此ぐらいだ……必ず帰ってこいよ、二人とも」

[といっても二人なら生きて帰って来る気がしますがね]

「[(……うん、確かに……)]」

ウィルの言葉に龍也とラディの二人はそう思った…… 
 

 
後書き
和人「其では感想……」
?、?「待ってます!」 
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