真 仮面ライダー大戦

「光がある限り…闇が産まれる…
だがその闇の存在によって
生存本能から人々は一つになることができる…
15人のライダー達よ…
我々が滅んだら
人類は次に誰を闇にすると思う？」
「関係ない！何者が現れようと
俺たちが戦い、そして倒す！」
「分かっていないな…1号ライダー…本郷よ…
それと最後に行っておく…
ショッカーは…不滅だ！」

ショッカー首領のその言葉と共に
基地が崩れ始める

「何をする気だ！」
「ライダー達よ！
お前達には我々と共に消えてもらおう！」

周りから沢山の爆発音が聞こえる

「…仕方ない！
基地を脱出するんだ！」

1号に続き
ライダー達がどんどんと
基地から脱出していく

「お前達に未来はあるのかな…？
ここで死んだほうがいいのかもしれないぞ…」

首領のその言葉は誰にも聞かれることはなかった



＊＊＊＊＊



「終わった…長い戦いだった…」

そこは富士山
地下のショッカー基地はすでに崩壊し
跡形も無くなってるであろう

1号こと本郷猛は
ショッカーだけでなく
バダンやゴルゴムその他の様々な闇の組織、
そしてその裏にもショッカーがいることを知り、
それぞれの組織と戦うライダー達と合流し、
ついに元締めであるショッカー首領が
富士山の地下基地に潜伏していることを突き止めた
そして先ほど、
ついにその長い戦いに終止符を打ったのだ

「これで戦いは終わった
ついに平和が訪れた
我々の暮らしにも平穏がやってくるだろう」

その言葉に全員が頷き
仲間達の待っている場所へと出発した









だが、その先で待っていたのは
仲間達ではなく
国連軍であった

「お前達は…？」

問いかける1号の前に一人の男が歩み出た

「やあ、仮面ライダーの皆様…
ショッカーの殲滅、お見事でした…
実に素晴らしい事です」
「誰だ！答えろ！」
「私は国連の対仮面ライダー戦術委員会の
委員長、影山榊と申します」
「対…仮面ライダーだと…？」

榊は両手を広げ演技がかった動きで説明を始める

「はい
簡単に説明しましょう
皆様がショッカーを殲滅したのは事実です
ええ、事実
ですが…私達はあることを疑問に思ったのです
実はこれは全て内輪で行った演技で
ショッカーを倒したとして人類からの完璧な信頼を得た
あなたたち仮面ライダーが
突然反旗を翻すのではないか
そしてショッカーを復活させ
世界を支配しようとしているのではないか…と
現にあなたたちもショッカーの改造人間だ
違うかね？」

その言葉にライダー達が戸惑いの声を上げる

「確かに我々はショッカーの改造人間だ
だが脳改造を受ける前に脱出できたおかげで
洗脳されてはいない！」
「15人も？偶然にしては出来過ぎではありませんか？」
「だとしたらこれは運命だったのかもしれん
我々15人揃うということが…」
「フン、戯言を
まああなた達がどう言おうと
すでにこれは国連で決定したことだ…
世界はあなた達を敵とみなし、
排除することにした」
「なんだと！？」

榊の指示によりその場にいる全員の銃口がライダーへと向く

「さようなら、仮面ライダー」

榊が手を挙げ、今にも撃たせようとした時、
アマゾンが飛び出した

「キシャァッ！」

怒りからか叫び声のようなものを挙げている
アマゾンの爪は榊まであと少しのところまでいく…
だが

「うわぁっ！？」

何者かの邪魔が入り
アマゾンが吹き飛ばされる

その邪魔者は金のツノに赤い目、そして赤いボディの
ライダーであった

「こいつも…ライダー？」

ZXが驚きの声を上げる

「ええ…そうです
あなた達には普通の武器だけで立ち向かえるとは思いませんからね
世界中の科学者を集め、完成させたシステム
そしてそれを使う者をアンチライダーといいます」

その言葉と共に
先ほどのライダーも含めた5人が前に立った

「ご紹介しましょう
現在完成している
アンチライダーシステム
クウガシステム、アギトシステム、龍騎システム
ファイズシステム、そしてブレイドシステムです」

こちらを向く五人のアンチライダーは
1号達と違い、
改造人間ではないようだった
鎧を装着するようなものらしい

そして彼らは…一斉にこちらへと向かってきた