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真 仮面ライダー大戦

作者:カツゲン
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EPISODE 1 闇夜のライダーバトル

月の光に照らされて
男は1台のバイクを走らせる
彼の名は本郷猛
最初の仮面ライダー、
仮面ライダー1号に変身する男
彼は今、とある施設の偵察から戻っているところだった

「政府の奴ら…どうやら
新しいシステムの開発に戸惑っているようだな…」

そんなことをつぶやいた時、
後ろから強い光で照らされる

振り返ると、そこには車とバイクが一台ずつ
こちらを追ってきていた

「どうやら気づかれたようだな…」

バイクに乗ったまま、彼は変身の構えを取る

「ライダー…変身!」

瞬く間に彼の姿は仮面ライダー1号の物へと変化した

「とうッ!」

バイクから車ーートライドロンのフロントへと飛び移る
運転しているのはアンチライダードライブ
隣のバイク、ライドマッハーでは
アンチライダーマッハがゼンリンシューターを取り出していた
ドライブもドア銃を取り出し、
窓から身を乗り出してこちらを狙う

ズキュンッ!ズキュンッ!

ドア銃とゼンリンシューターから撃たれるエネルギー弾を避け、
ドライブの顔面に一発、蹴りを食らわせる
ドライブが思わず怯み、トライドロンが停止する
それを見たマッハもバイクを降り、こちらに向かってくる

「ハァッ!」
「フンッ!タァッ!」

マッハと1号が格闘技をぶつけ合う
トライドロンから降りたドライブも加勢しようとするが、目の前に現れたライダーに行く手を阻まれる

「お前の相手は俺だ!」

1号の助太刀に現れたのは
神敬介が変身する仮面ライダーXだった

「少し様子を見に来たら…通りで遅いわけだ!」
「助かるぞX!」

Xがバイクから降り、ドライブへと向かう

「ライドルスティック!」

【ス ス ス スピード!】

Xが武器を取り出したのに対し、
ドライブはシフトアップで対抗する
素早い動きに翻弄されるが、
スティックを華麗に扱い、
上手くドライブに対抗する
技をぶつけ合ううちに
背中合わせになった1号とXに対し
ドライブとマッハがそれぞれ必殺技を発動しようとする

【ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!】
【ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!】

「これで終わりだ!ショッカーの手先!
仮面ライダー!」
「我々はショッカーの手下ではない!」

1号が飛び上がり、
Xもライドルスティックを上に投げた後
同じく飛び上がる

「「「「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」」」」

1号とマッハ、
Xとドライブのライダーキックが
それぞれぶつかり合い、
大きな衝撃と爆発が起こった




1号とXが綺麗に着地したのに対し
ドライブとマッハは地面にドサッと落ちた

「これでしばらくは追ってこないだろう…」
「いいのか?トドメは刺さなくて」
「彼らは騙されてるだけだ
悪いのは我々をショッカーと同じとみなす国連だ
奴らの状況をなんとかすれば
自ずと彼らも戦いをやめるだろう」
「そうか…だが全員がそういう考えというわけではないようだ
現にアマゾンとRXは襲ってきた特殊部隊を
何人も殺している」
「…仕方ないさ
それも生きるためだ…
だがなるべく、あまり普通の人間達に反感を買うようなことをしたくはない」
「なるほど…」

そう呟いたあとに
Xがこう続ける

「普通の人間…
俺たちは普通の人間にはなれないのか?」
「ショッカーの手によってこの力を持ってしまった以上、それは無理だろう
だからこそ我々はショッカーと戦った
これ以上、奴らの好きにはさせないため、
我々のような悲しみを持つものを減らすために」
「お前らしい答えだ、本郷…」

二人は変身を解き、
再びバイクに乗ってアジトへと向かった
 
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