WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
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PHASE 18 バイクチェイス 逃走者は誰か
「おい!待て!」
マッドを追いかけ外に出ると、
ちょうど奴が呼び出したバイクに乗ったところだった
「じゃあな霧島翔
そして復讐のライダー、金剛蓮司」
「復讐…ねぇ
なるほど、俺のことも調べがついてるってことね」
マッドがバイクを発進させたのと同じくらいに
こちらのバイクも到着した
「遅いぞ!」
若干冗談交じりの声で
蓮司が愛車イモータルブレイバーに話しかける
二人はバイクに跨りながら
同時に変身の構えを取る
【Get ready】
「「変身!」」
【Battle system start】
【Next warrior boot】
二人の変身が完了すると同時に
マシンのエンジンをスタートさせる
マッドは既に50mほど離れ、道路へと出ていた
「追いつけるか?」
「余裕」
「じゃ、競争だ
どっちが先に追いつけるか」
「いいね、面白い」
「行くぜ…3…2…」
蓮司がカウントダウンを始める
「1…GO!」
ブロロロロロロロロロッ!!
合図に合わせて
二人はアクセル全開でマシンを発進させた
同時に道路へ飛び出し、先を走るマッドを追う
バイクのスピードはほぼ同じのようであった
「ターゲット確認…と」
ジェネラルがバイクを走らせながらハンドガン型の武器、
ジャッジメントを取り出す
「そんなんであいつに届くのか?」
挑発するような口調で問う
「軍の力、なめんなよ?」
ジェネラルがジャッジメントを構える
「ブチ抜け!」
ドギャンッ!
発射されたエネルギー弾はマッドの背中へとヒットした
「グォァッ…」
「ストライク!見たか?しっかり当ててやったぜ」
「すげえなそれ…俺にも使わせろよ」
そう言ってバレルが手を伸ばす
「おっとそいつは無理だ
このベルトを含めた全部の武装は俺専用だ
他の奴には使えないよう設定されてる」
「またまた…ちょっと貸せよ」
「構わんが、奴との距離を詰めるなら今のうちだぜ?」
ジェネラルの示した方を見ると
マッドが撃たれた衝撃からか
バランスを崩し、少しだけ減速している
「ほらよ、お前が撃てないかどうか試してるうちに
俺は先に行かせてもらうぜ」
ジャッジメントを投げるとジェネラルはすぐに運転に集中した
「ふん…こいつらと戯れてろ」
マッドが片手を振ると
空中にヘルヘイムの森へとつながるクラックが開き
そこから何体ものインベスが飛び出し、道に立ちふさがる
「あいつクラックも開けられるのか!」
バレルがジャッジメントの引き金を引く
カチッカチッ…
「あ、あれ?本当に撃てねぇ…」
「あたりめーだ
わざわざ嘘なんかつくか
さっさとよこせ」
バレルからジャッジメントを奪い取り
ジェネラルは数体のインベスを
一気に撃ち抜く
「これで道が空いた
このまま進むぞ」
「おう!」
二人はスピードを緩めることなくマッドを追い続ける
「ちっ…インベス共も突破されたか」
「おい!マッド!てめえの正体…だいたい掴んでるぞ!」
「だいたいかよ…てかさっきわからないって…」
ジェネラルがそこまで行った時、
今度はエネルギー弾が飛んできた
見るとマッドが無双セイバーを連射している
「霧島翔!お前だけは確実に殺す!
だが今はその時じゃない!」
「なんだよ!負け惜しみか!
さっきまで散々殺そうとしてきたくせに!」
「うるせえな…こっちにも色々あんだよ」
三人の追いかけっこの舞台が
港のコンテナ置き場に変わった時、
バレルはジェネラルがバイクの上にいないことに気づいた
「…!?あいつどこに…」
周りを見渡しても見当たらない
「バイク…は自動操縦みたいだな
だがどこへ…」
どうやら異変にはマッドも気づいているようだった
バイクの運転をしながら周りをキョロキョロと見ている
次の瞬間、上空からやってきた何かが
マッドと並走し始めた
「な…!?」
「よぉ…探したかい?探したよ…なぁ!」
ブースターで並走飛行をするジェネラルが
マッドの顔面にパンチを食らわせた
「グフッッッ!」
吹っ飛んだマッドはその勢いで積み上げられたコンテナを倒し
海へと突っ込んだ
「あ〜らら…ちょっとやりすぎちゃったかな?
まあいいか…」
バレルがバイクを止め
マッドが落ちた辺りを確認するが
彼が浮いてくる様子はなかった
その二日後、翔に頼まれたジョルディの捜索により
近辺の浜辺にロックシードがはまったままの戦極ドライバー身につけた
リクの死体が打ち上げられているのが発見された
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