| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜

作者:カツゲン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

PHASE 17 男が追う者、男が負う物

「どうだい?次世代兵士、ジェネラルact2の戦いっぷりは」
「まあ、何つーか…すごいな」

途中から電話で話した事に気を取られてたせいで
実際はほとんど見ていない

「ところで…act2ってどういうことだ?
1もあるのか?」
「まあね
こいつは少しずつ進化していくってわけよ」

蓮司がベルトをポンと叩きながら言う

「今度はこっちの質問だ…お前、
あいつは何もんだ?正体はつかめているのか?」

蓮司の言葉に先ほどの会話を思い出す

「…いや、まだわからない
今から確認しようと思う」

まだ確証を得ていないから
軽く嘘をついて
マッドの方へと歩いていく

「待った
そいつはちょっと後回しにしてくれ」

蓮司に肩を掴まれ、引き止められる

「うぉっと…なんだよ」
「いや、ちょっとね
実はこっちに来てからまずお前に会いたかったんだよ
ビジランテであるお前に、聞きたいことがあってな」

その口ぶりから
少しばかり真面目な話であることを察した

「何だ?」
「俺はある男を追って、こっちにきたんだ
そいつは既に死んでる
…筈なんだが、どうやらこの辺で目撃されたらしくてな
一応オペレーターに捜索させてはいるが
中々見つからない
そこで、街中のことに詳しいであろうお前に
聞きたかったんだ」
「どんなやつだ?」
「こいつだ」

蓮司が資料のようなものを取り出した
その一枚目には男の写真と
「アレン・カーター」という名前が書かれていた

「知らんな、何者だ?」
「テロリストだ
二ヶ月前、俺は任務で部下を率いて
バルベルデという国でテロ組織の制圧を行った
途中までは良かったが…
そいつのせいで俺と副隊長以外の全員が死んだ」
「…たった一人でか?」
「ああ、そうだ
そしてちょっと…ブチ切れた俺がぶっ殺したんだが…
復活したのか、それとも殺しきれてなかったのか…
後者はないってくらいにはボロボロにしたはずだが…
そんで、そいつはそれから後、
今日から3週間前に突然現れ
副隊長を殺し、ある人物を意識不明の重体にした」
「ある人物?」
「そこはいいんだ
そしてまた姿を隠したが
先週こっちで目撃された…ってわけ
俺はこいつをまた地獄に送り返し、
ついでになぜ生き返ったかを調べる
そのために帰国したんだ」
「…そうか
こっちでも少し調べてみる
情報が入るかわからんがな…」

再びマッドの方へと歩きだす
だが、そこには既に奴の姿はなかった

「何ッ…!」

直後、二階の方からエネルギー弾の雨が降ってきた
物陰に隠れてその方向を確認すると
そこにはマッドとガイが立っていた

「あの野郎…!」
「おい!翔!
なんだあの太陽頭!」
「わからん!
俺もあいつのせいで酷い目にあってる!」
「そうか…ならあいつもぶっ倒しとくか?」
「出来るならな!だが今はダメだ!
人質を取られてる!」

エネルギー弾が途切れたタイミングを見計らい、
もう一度その方向を確認する


だが、既にガイの姿はない
マッドの後ろ姿が遠ざかっていくだけだった

「奴を追うぞ!」

蓮司の言葉に従い、
翔はマッドの向かった方向へと
駆け出した
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧