ドリトル先生と森の狼達
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第六幕その二
「自分の身体のこと、それ以上にね」
「自然のことも考える」
「調べるその場所のことも」
「火事にならない様に」
「しっかりとだね」
「調べる場所を荒らしたら本末転倒だからね」
それ故にというのです。
「しっかりとね」
「そこまでわかっていてなんだ」
「調査をしないと駄目なんだね」
「中にはマナーの悪い学者さんがいてね」
「荒らしたりするけれど」
「特に酷いのがマスコミの人かな」
老馬が言いました。
「どうもね」
「あの人達学者じゃないよ」
こう言ったのはガブガブです。
「だからマナーが「悪いのかな」
「学者じゃなくてもマナーはしっかりとしないと」
ポリネシアは注意する様に述べました。
「駄目だけれど」
「何で日本のマスコミの人ってマナー悪い人多いのかな」
ホワイティは首を傾げさせてこのことを不思議に思いました。
「どうしてかな」
「色々悪い話多いよね、日本のマスコミって」
ジップも先生達から聞いていてこのことを知っています。
「本当に」
「有り得ない位にだね」
トートーも今は厳しく言います。
「あらゆる種類のとんでもない話が多いね」
「日本は素晴らしい国だけれど」
「マスコミだけは」
チープサイドの夫婦が嫌そうにお話します、その周りでは子供達がうんうんと納得している様に頷いています。
「酷いね」
「酷いにも程があるね」
「だからこうした場所でもね」
「荒らすんだね」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
「自然でも街でも」
「行く先々で」
「あの、どう見ても」
「日本のマスコミはあんまりですよ」
王子とトミーも先生にお話します、日本のマスコミについて。
「特に東京に本社がある全国区のテレビ局や新聞社になると」
「平気で嘘を放送したり記事にしますよね」
「あんなことしていいの?」
「マスコミが嘘吐いたら駄目ですよね」
「どうもね、日本のマスコミはね」
先生も首を傾げさせつつ皆にお話します。
「権力を持っていてね」
「権力を持っていてなんだ」
「それでなんだ」
「それも日本で一番強い権力を持っていたから」
マスコミこそがというのです。
「だからね」
「やりたい放題になっていて」
「それでなんですか」
「あそこまで酷くなったんだ」
「マナーが悪くて平気で嘘を言う様になったんですね」
「強い権力を持っていて誰もチェックしないのならね」
先生は微妙なお顔で言うのでした。
「誰でも酷くなるよ」
「日本のマスコミみたいに」
「そうなるんですね」
「僕も最初は知らなかったよ」
日本に来るまではです、先生も。
「そして来日して暫くはね」
「日本のマスコミのことを知らなかった」
「そうだったんですね、先生も」
「何かね、テレビを観ていておかしいと思いはじめたんだ」
先生が最初に気付いたのはテレビからでした。
「妙に観ている人に印象操作をしている感じがして」
「そうだね、イギリスのテレビと比べるとね」
王子がここでイギリスのことから言いました。
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