ドリトル先生と森の狼達
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第六幕その一
第六幕 驚くべき再会
ティータイムの時になるとです、先生は。
何処でも必ずお茶を飲む様にしています、それでです。
この時も紅茶を楽しみます、粉末のミルクを入れたミルクティーを飲みつつです、トミーに対して笑顔で言うのでした。
「お水がいいね」
「はい、この辺りは確かに山ですが」
「お水は豊富だね」
「すぐに見つかりますからね」
そのお水がというのです。
「川が多くて」
「小川がね」
「だからですね」
トミーはこのことから言うのでした。
「ここは生きものが一杯いるんですよ」
「お水がないと誰も生きていけないからね」
「それに植物も育ちませんし」
「ここまで豊かな草木があるにはね」
「相当なお水が必要ですね」
「そうだよ、それにここは雨も多いんだ」
川が多いだけではなく、というのです。
「だから川がなくてもね」
「地面を掘ってビニールを敷けば」
「そのビニールに湿気がついてね」
「それが垂れたお水を集めればいいですね」
「それでお水を確保出来るよ」
「成程、いいやり方ですね」
「うん、ただね」
お水を集めてもです、先生がここでこのこともお話しました。
「お水は絶対に一旦沸騰させて時には濾過して」
「消毒したりしてですね」
「飲まないとね」
このことを言うのでした。
「駄目だよ」
「そうですね、飲む前に」
「そうしたこともしないとね」
とてもというのです。
「危ないよ」
「生水は危険だからね」
王子もミルクティーを飲みつつ応えます、今も先生達は三段のティーセットを囲んでいてそこにはビスケットやクッキー、それにスコーンがあります。
「そうして飲まないとね」
「紅茶だから丁渡いいね」
「生水は絶対に飲まない」
「特に自然の中ではね」
先生は皆にこのことを言うのでした。
「くれぐれも気をつけてね」
「ううん、だから僕達にもなんだ」
「生水は飲むなって言うんだ」
「それでいつも沸騰させた後のお水を確保していて」
「固形燃料とかまで持っているんだね」
「そうだよ、そして固形燃料を使っても」
その後のこともお話する先生でした。
「後でしっかりとね」
「消すこともだよね」
「先生忘れないよね」
「消し忘れから山火事にならない様に」
「そのことも忘れないよね」
「そうしないとね」
とてもというのです。
「自然のこともしっかりと考えないと」
「自分の身体だけじゃなくて」
「自然のこともね」
「考える、それがね」
「調査だよね」
「そうだよ。ただそこの生態系を調べるだけじゃないんだ」
先生はクッキーを一切れ手に取ってです。
それを囓ってからです、皆にお話しました。
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