雷神†無双
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
夢やぶれて…なんだったか
前書き
ちなみにプロットだと劉備は雷に打たれて馬になってたのにどうしてこうなった?
「はぁ…」
ため息をつく回数が増えた気がする。やばいね。
俺の予定だと劉備(男)と熱い友情で結ばれて酒飲んで張飛と手をつないで踊ってたんだけどね。
世の中うまくいかないってか、今まで上手く行き過ぎたのか…
「子龍は…撒いたか。よし。」
精神が安定した。カウンセリング早よ。僕軟弱な一般ぴーぽーよ。女だらけでメンタルが…
子龍こと趙雲は女である。女である(迫真)
「…これって武将が皆女とかいうオチなのか?」がフラグになるとは思いませんでしたよ!
公孫氏も女だったよ…え、なにこれ?って思ったよ。だが俺は耐えたのだ。
苦労してきて、待った挙句に劉備と公孫のガールズトークからの子龍の登場で心は砕け散ったが。
もう俺は限界だった。男の中の男達に囲まれて楽しく過ごそうかと思ってたのに、この仕打ち!
イライラがMAXだったので全部賊にぶちまけた。偵察行って来ます!→隊長!全滅してました!ってノリである。
皆唖然としてたね。関羽とか「え?何?終わったの?」のみたいな顔してたし。
「頭。」
「おぉ、次郎か。酒でも飲もうぜ。」
ひょいと、酒を差し出す。自作してみたが中々うまくできたと思う。日本じゃ犯罪なんで、初めて作ったけどね。
次郎はコクリと頷くと、懐から盃をだし俺の横に座った。
「皆は?」
「飲んでます。快勝が続いてるおかげかもしれないですね。油断しなきゃいいんですが…」
かれこれ6戦してるが被害は少数で勝ち続けてるからな。
油断もするだろうが明日も厳すぃー鍛錬があるし大丈夫だろう。ハメを外すのも必要だ。
「兄弟も随分増えちまいましたね。」
「だよなー。」
空になってしまった盃に注いでやる。嬉しそうに笑うとチビチビと飲みだした。
俺らの兵はもう1000を超えてしまった。どうやらこの世界で強い男ってのは珍しいらしく、
そこそこ有名な関羽や趙雲を差し置いて、連戦連勝している俺がカッコよくみえるらしい。
賊のなかでも降伏して仲間にしてくれと頼まれたぐらいだ。そいつらは村に送ってやったが。
「伯珪…いや劉備たちはどうだ?文句とか言ってきてるか?」
「いえ。何割は渡してやってますから。ただ……」
「ただ?」
「愛紗たちがねぇ……」
なるほど把握。再戦を求められてるのか。目で訴えると、次郎は苦笑した。
初戦の俺らの動きに驚いてか、関羽たちが手合せを申し出てきたのである。迷惑だったよ、本当。
まぁ、彼女たちからすれば信じれないことだろうし、信じたくなかったんだろう。
結果は圧勝。次郎ももちろん勝った。
兵達もそこそこ善戦するなど、驚きの連続だったのだろう。
そのせいか毎回、毎回、挑みにくるようになったのである。向上心があるのはいいけど邪魔だ。
調練もあるし、お前らも自分のことだけじゃなくてやれよって言ってから減ったけどね。
「頼みますよぉ。頭が避けてるせいで、俺にばっか来るんですから!」
「真名まで貰っといて何言ってんだ。」
やってもつまらんしな。文にすれば一行で終わるレベルだし。
武器を弾き飛ばして、槍を喉に突き付けてYou Win!ほらね?簡単でしょ。
「関羽はともかく、子龍が慣れ慣れしすぎるんだよ。」
あいつ何なの?同じ槍の遣い手だからか?よし、今度からスコップ使うわ。
張飛とかお兄ちゃん呼びだし、「俺はお前の兄ではない(当然の腹パン)」したら名前で呼ぶようになったが。
さんをつけろよデコ助野郎!
「あ、子龍が近づいてる気がする。寝るわ。」
「相変らずですね…おやすみなさい。」
「よし、あとは斥候が帰ってくるのを待つだけだな。」
「そうだね。」
朝起きたら、速攻に召集がかかった。
何か公孫の領の付近に賊が現れたのこと。どうなってんだここ。
ちなみにここに公孫…ああもう、言いにくい伯珪でいいや。ま、伯珪はいない。
サボってるとかじゃなくて賊は二手に分かれてるらしく、伯珪は俺らより離れたとこで陣を張ってる。
子龍は伯珪の客将ってやつなのでここにいない。好感度が鰻登りだ。ナイスぅ!(本音)
「うぅ…5千もいるなんて不安だなぁ。」
劉備が近いので離れる。仲間になりそうなスライムの目をしてるがもちろん、いいえだ。
「絶郎殿!絶郎殿はおられるか!」
「あ、はーい。」
関羽さんがやってきた。遅いぞ、早く劉備を抑えてくれや。
ふむん、俺に会いたいっている人がいると…どんと来い、怪奇現象。
ふふ…憧れの人の性別が女だった!という衝撃の真実に耐えた俺に死角は…ない!
数分後、俺の悲鳴が響き渡った…
はわわ、れれ、冷静になれ、孔明の罠だ。
後書き
感想等、宜しくお願いします。
ページ上へ戻る