リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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五十話、始業式、悪魔降臨
前書き
皆『………………』ガクガクブルブル
作者「そ、其ではどうぞ!!」
~龍也視点~
「アリシア、先に行ってるからな」
「いってきまーす!」
制服に着替え、優衣に靴を履かせた俺も靴を履く
「はい、いってらっしゃい!」
アリシアから鞄を受け取り、見送られ家を出た
因みにアリシアと俺は交代制で優衣を送り迎えする……俺が送ったらアリシアが迎えにいくみたいにな
特に変わった事も無く教室に着き中に入ると……
「「「…………」」」ちーん
なのは、フェイト、はやての三人が死にかけていた……
「……何があった?」
「夏休みの宿題が終わらなくって……」
「昨日から徹夜だったのよ……」
アリサとすずかの説明に思わず呆れた…
その後、始業式が終わり、教室に戻って来た…
「えっと…今日は皆さんにご報告があります……このクラスに転校生がやって来ます」
担任の言葉に教室内がざわつく…
「先生!美少女ですか!」
「先生!美少年ですか!」
「先生!その人は同性愛OKですか?」
おい…なんか不吉な単語が聞こえたぞ?
「えっと…はいそうですね。美少女です。同性愛OKかはわかりません」
男子達+一部の女子「おおぉぉぉぉ~~‼」
担任の言葉に目の色を変える生徒
「(転校生…?一体誰だ…?面倒な奴とかじゃないだろう な…)」
「(美少女の転校生?どんな子かな?)」
「(美少女…ただでさえライバル多いのにこれ以上増えるのかな?)」
「(龍也君がフラグ立てへん様に気をつけんと…)」
「(転校生…龍也がフラグ立てないか心配ね…)」
「(…龍也君は渡さないから!それ以外でならお友達になれればいいなぁ…)」
「(転校生か……あれ?なんだろ? なんか忘れてるような……)」
様々な思考が交差する中…
「それでは入って来てください!」
担任に呼ばれ扉が開き、みんなが注目する中転校生が入って来る…
「んな…」
『あ、あれ?』なのは達
「(あ、思い出した)」アリシア
「おぉ!すげぇ美少女だ!」男子
「(なんか見た事あるような?)」女子
「それでは自己紹介をお願いします」
「聖 絵流(ひじり える)です♪ よろしくお願いします♪」
『聖?』龍也、アリシア以外
笑顔で自己紹介する女の子の名前に皆頭に?を浮かべる
因みに俺は驚き、アリシアはあちゃーと頭に手を当てていた
「訳あって京都に住んでいましたが、この学校に通う聖兄弟の三つ子の妹です!」
『……えぇぇぇえぇえぇえぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!?????』
●○●○
「ほ、ほんとにあの兄弟と三つ子の関係なのか?」
「?そうだけど……」
「あ、あり得ない!幻覚だ、此れは夢だ!幻だ!!!!!」
「いや、現実だから……(汗)」
「聖さんって京都に住んでいましたんだよね!なにか理由があるの?」
「う、うん……ちょっと体質の問題で……」
「え? 大丈夫なの? 苦しくなったら言ってね?」
今は男子や女子に質問責めにされて る…まぁ、転校生の宿命だし、あの兄弟に反してあの性格の良さで更に美少女だからな。ウチのクラスの連中はなのは達 が居るからか、物怖じしないよな………てか聖兄弟が来たら殺す気で殴るし……
「ほら!転校生を全員で質問責めにしない!」
見かねたアリシアが止めに入る…
「アリシアさん、お久しぶりです!」
「うん、久しぶり、ってそうじゃなくて!ちょっとこっちに来て!龍也達も!」
「へ?」
アリシアに手を引かれながら絵流は教室を出る…
「私達も行こうか?」
「そうだね!」
「せやな?」
「そうだね、龍也君も行こ?」
「あぁ、分かった…」
俺達もアリシアと絵流の後を追い教室を出るのだった
~龍也視点終わり~
●○●○
「えー、先に言います、ごめん」
「いや、行きなり謝られても困るが……どうしたの?」
向かった先ではアリシアが何故か土下座していた
「実はさ……"界護"が出来たじゃん?」
「あ、ニュースでやってたね?」
「確か、式神使いの組織……」
「其がどうかしたん?」
なのは、フェイト、はやての言葉にアリシアが答える
「龍也の元で式神使いとして修行させるから海鳴に転校生として送り込むって連絡来てたの忘れてたの……」
「先に言え、そう言うの」
アリシアにそう注意する龍也だった……
●○●○
その後、改めて自己紹介し、いつのまにか仲良くなるなのは達
「そういえば絵流ちゃんは学校の中の事知っとるん?」
「全然…今朝来たばかりだから…」
はやての言葉に答える絵流
「ならこれからあたし達で案内するわよ!」
「うん、そうだね!」
「宜しいのですか?」
アリサ、すずかの言葉にそう聞く絵流
「うん、困った時はお互い様なの!」
なのはかそう答える
「では……宜しくお願いします」
そう言いながら頭を下げる絵流
其を見たなのは達は……
『(れ、礼儀正しい!!!!)』
心の中でそう叫んだ……
こうして校内を案内する事になった…
●○●○
あれから色々回り…
「取り敢えずこんなとこかしら?」
「そうだね、あとの所はその時に案内すれば良いし……」
「重要な教室は大体案内出来たんじゃないかな?」
「そうだね…絵流?他に知りたい場所あるかな?」
「ん…大丈夫ですよ?ご足労お掛けして申し訳ございませんでした」
「水臭い事は言いっこ無しや!」
絵流にそう言うはやて
「そうね、あたし達友達だしね」
「そうだね!」
「ありがとうございます、皆様…どうかしましたか?龍也さん?」
「なにが?」
「難しい顔してたので……」
「あぁ、お前等今日は運が良くないらしい…」
『えっ?』
「…面倒な奴等が来た…」
『うわぁ~…』
「えっ?えっ?あの?」
龍也の言葉に顔を顰めるなのは達と訳が分からない絵流…そして…龍也達の視線の先には…
「久しぶりだな!なのは達!」
「会いたかったぞ!なのは達!」
聖兄弟がいた…
『(私達は会いたくなかった!)』
「(そう言うことですか……)」
「おぉ!絵流!」
絵流を見て喜ぶ聖兄…
「……何ですか?」
其に対して素っ気なく答える絵流
実は……アリシアから話を聞いているので絵流の中の二人の評価はマジで低い
「学校案内してやるよ!」
「(目が怖い、何かする気だ……)結構です、龍也さん達に案内してもらったので……」
そう言って拒絶する絵流
「あんっ?また貴様か!モブ野郎!」
「なのは達だけじゃなく絵流の側にまで!迷惑してんだから離れやがれ!」
「(あ、馬鹿……)」
龍也が止めようとするがもう遅く……
「オイ…」
絵流の口調が変化した…
「なんだよ?絵流……」
「大丈夫だぞ?今こんな奴撃退してやっ……か、ら……」
二人は気づいたらしい…
絵流の雰囲気が変わったことに……
「私達は龍也さんと居たくってこうしてるんです。貴方達にどうこう言われる筋合いは無い…何より……」
「「何より?」」
絵流の放つ威圧に耐えながら聞き返す聖兄弟
「貴様らの様な屑が龍也さんを馬鹿に済んじゃねぇよ、あ?」
そう言うと絵流がいきなり結界を張る……
『えっ?』
なのは達は絵流の変わりように、そして絵流が魔法を使った事にビックリしてる…
「掛かって来いよ、てめぇら……地獄見せてやッからよ……」
そう言いながらバリアジャケットを展開する絵流
そのバリアジャケットの形状は軍服の様なデザインで短めの上着に、下はキュロットに膝上のニーソ、ロングブーツの組み合わせで両手に刃を付けた銃を持っている
其を打ちならしながら聖兄弟に歩いていく絵流
「は、はんっ!今のは流石にビビったが、負けるはずがねぇよ!!」
「見せてやるよ、俺の強さをな!」
二人が絵流に向きながらバリアジャケットを展開する
「大変!止めなきゃ!」
「大丈夫だぞ?」
「龍也⁉で、でも幾ら絵流が魔導師でも一般人だし!」
「せやで!あんな二人でも魔法を使えば幾ら絵流チャートでも!」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「グハアァァァァ‼?」
ドゴン!
なのは、フェイト、はやての三人が抗議するがその間に凄まじい打撃音がして聖弟が宙を舞う…
『え?』
なのは達…特に魔導師三人は唖然としている…
「絵流……怒らせたら俺より強くなるんだぞ?」
「そんな剣術じゃあ龍也さん処がなのはさん達にも当てれねぇよ、屑」
絵流は足を振り抜いた姿勢のまま言う…。因みに聖弟は泡を噴いて気絶している
「な…な…!」
「どうしたの?私に勝つんでしょ?」
「くっ…開け!王の財宝(ゲートオブバビロン)!」
聖兄が背後の空間に大量の武器を展開し…
「ふぅーん?レアスキル?」
絵流は其をだるそうに見る
「流石にあれは無理だよ!」
「今度こそ止めなきゃ!」
「もちろんや!」
「大丈夫だってば!」
飛び出そうとするなのは達を止めるアリシア…
「で、でも!」
「……あれ」
『え?』
その視線の先では…
「……」
絵流が自分の間合いに入った武器の腹などを銃で軽く叩き、最小の力で軌道をズラし躱している姿だった
『え…えぇぇぇ⁉』
なのは達はあまりの光景に驚愕する…
「(…ほんとに人間かね?)」
その中で龍也だけはそう思っていた
「くっ…何故だ!何故勝てぬ!こうなればぁ!」
聖兄がデバイスに魔力を流し込む
「(砲撃魔法か…?相変わらず不出来な…それに相手の体勢も崩れてないのに大規模攻撃とか…なに考えてんだ?)」
「…ぶっ飛べ…アイスレイジ…」
絵流は氷属性の砲撃魔法をぶっ放す
「に、逃げっ!バ、バインドだと!」
更にアイスエイジはロックオン系魔法…バインドで動きを封じて放つからそう簡単に躱せな い…
「ぎゃぁぁぁ!」
喰らって吹き飛ぶ聖兄…
『…………(°Д°)』
なのは達は絵流の戦いかたに唖然とするのだった……
●○●○
「さてと…其じゃ、どうしましょうか? この二人、殺しますか?」
もとに戻った絵流が笑顔で言った言葉に戦慄するなのは達……
そしてこう思う……
『(絵流を怒らせてはいけない、怒らせたら……死ぬ!!!!!!!!)』
流石に殺すのは止め、気分転換に翠屋でお茶をした後、解散したのだった……
後書き
絵流「其では御感想、お待ちしております」
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