戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!その三
「正義は高潔なものなので」
「確かに下劣な正義なぞありませんね」
その通りだとだ、瞬も日高のその言葉に同意して頷いた。高潔な正義はあるが下劣な正義なぞないというのだ。
「下劣な行いを繰り返す正義を言う輩は」
「邪悪ですね」
「それも吐き気を催す邪悪です」
邪悪の中でもとりわけ悪質なそれだというのだ。
「ネットではよくいますね」
「所謂荒らしがそうですね」
「荒らしの中にはいますね」
「ネットは匿名性なので書き込む者の本性が出ます」
名前、氏素性が公にならないからだ。そこから自分のありのままの品性を露わにしてしまうのだ。安心感から。
「そこで真に下劣な輩はです」
「その下劣さを露呈してしまうのですね」
「そうしたものです、仮面を被るが故に」
「仮面をですか」
「その正体を隠すこと」
匿名でも実際に仮面を被ることでもというのだ。
「それは最もその素性を出します」
「そうしたものなのですね、わかりました」
瞬はここまで話してだ、強く頷いた。
「では私はネットにおいても」
「はい、品性はお守り下さい」
日高もこう願った、瞬に対して。
「品性のない正義なぞ有り得ないので」
「常に己の心に刻み込んでおきます」
そうするともだ、瞬は約束した。そうした話をしたうえで南紀白浜に行く用意をするのだった。
ジャスティスカイザーの二人も用意はしていた、だが。
二人は用意を整えた後でネットに書き込みをしまくっていた、今日はあちこちのアンチジャスティスカイザー板で工作をしていた。
プロクシーに携帯、スマートフォンまで使って巧みに大勢に見せて自作自演を行っている。その書き込みはというと。
「何でジャスティスカイザーが悪いんですか?」
「生粋の日本人としてそうした言葉使いには賛成出来ないです」
「もっとあの人達のことを考えましょう」
「あの人達は日本の為に働いてるんですよ」
「立派な人達じゃないですか」
「そうです、応援してあげましょう」
露骨な擁護とヨイショの書き込みばかりだった、それを繰り返してだ。
二人はそうした掲示板やブログに書き込んでからだ、それぞれ携帯の画面を見つつこう話したのだった。
「おい、ちょっと辛くかいか?」
「ああ、辛いさ」
実際にとだ、尚武は尚智に答えた。
「最近の流れはな」
「そうだよな、何か俺達にとってな」
「悪い流れになる一方だぜ」
「評判爆下げじゃねえか」
これまで以上にというのだ。
「何がこの世を乱す悪だよ」
「外道とか何だよ」
「世の為人の為に働いてるんだぞ」
「その俺達を批判するサイトやブログは潰してやる」
それこそというのだ。
「片っ端からな」
「そうしていってやる」
「自作自演で賛美サイトにしてやるぜ」
「どんなサイトやブログでもな」
こう言ってだった、二人で工作をしていた。だがその二人にだった。
悪田部が携帯で連絡を入れて来た、その彼はまずこう言った。
「私は何があろうとこの作品の全ての話に出る」
「だからですとね」
「俺達に連絡入れてきたんですね」
「出番の為に」
「何としても」
「アニメ化の際はこれだけで声優さんにギャラが発生する」
喋るからだ、声優さんは喋ることが仕事なのでキャラクターが画面に出ていなくとも台詞があればそれでギャラが発生するのだ。
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