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詩集「棘」

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夏模様



ねぇ…七月も もう終わるよ
どこかへ行った君に囁く
今日は雨降り 憂鬱な一日
軽い眠気が僕を誘う

久々の雨も降ったり止んだり
匂い立つ緑 風に乗る
鈍色の雲は蒼を隠し
真夏の陽射しさえ遮って…

今すぐ会いたい…
君を強く抱きたい…
手を伸ばせば届く
距離に居てほしかった
僕にとっては…
淋しいばかりの夏模様


どれだけ待っても君は来ない
漂う雲に愚痴を零す
羽の形のペンダントが不意に
カチャリと鳴って身を誇示してる

小さな向日葵 太陽へ向かい
真っ直ぐに顔を上げていた
僕の太陽はどこにもなく
下を向くことしか出来なくて…

友達と並び…
新たな生活の中…
翼を広げ 翔ぶ
自由を手に入れた
君にとっては…
眩いばかりの夏模様

もっと…君との思い出欲しかった
君の隣に居たかったよ…

今すぐ会いたい…
君を強く抱きたい…
手を伸ばせば届く
距離に居てほしかった
僕にとっては…
切ないばかりの夏模様



 
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