銃皇無尽のファフニール 悪神と転生した転生者
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ドラゴンズ•エデン えっ?ハーレムの間違いじゃないの?
架空武装っていらなくね?
前書き
3話目です。
今回は長いです。
どうぞ。
ただいま、オレたちは地下の訓練施設?にいる。
対バジリスク用にダイヤモンドを壊すという訓練だ。
「あ、そうそう叶多」
突然、鼎が小声で話しかけてきた。
「特典の刀なんだけど、普段は悪神の結婚指輪としているから、ある意味1つ特典が残っていたのよ」
マジかと思った。てことはもう一個お願いしとけばよかった!
「だから貴方が転生した時に追加して置いたわ」
「え、ウソ、マジ?何をつけたんだ?」
オレがそう言うと鼎はフフッっと笑い、言った。
「《101番目の百物語》のDフォンとキャラの追加よ」
・・・
「ごめん、もっかい言って?オレもしかすると難聴みたいだ」
「だから《101番目の百物語》のDフォンとキャラの追加よ。今貴方が持ってる黒いスマホが貴方のDフォンよ。キャラたちにはもうあってるでしょう?」
そういえば幼馴染で一之江とかキリカとかいたわ。六実姉妹も。
「マジか、てことは『さあ、百物語を始めよう』とかできんの?」
「できるわよ」
即答でした
「てか皆のところ行こうぜ。みんなが待ってる」
「そうね、行きましょうか」
…その後、イリスっちが爆破でぶっ飛んだのは言うまでもない。
時間は吹っ飛び、対バジリスク戦竜伐隊選考試験当日。
イリスっちと悠は深月ちゃんと特訓をしてたっぽい。え、オレ?鼎と特訓してたよ。
てかオレ思うんだ。別に架空武装っていらなくね?って。
「では、これより対バジリスク戦竜伐隊選考試験を執り行う」
「最初はわたくしからやらせていただきますわ」
始めはリーザっちか。髪をかきあげる姿はやっぱり美しいな。
「…ねぇ、叶多、新しく愛人作るなら私に一言言いなさいよ」
「い、イエス、サー」
こ、怖ぇぇぇ!嫉妬してくれるのは嬉しいけど、やっぱ怖い!
「見てなさい、モノノベ・ユウ!それにカンナヅキ・カナタ!格の違いというものを思い知らせてあげますわ!」
「おい悠、なんでオレもリーザっちの目の敵にされてるんだ」
「すまん。ちょっといざこざみたいなのがあって、お前の名前出しちまった」
「死ね」
「ひでぇ!」
当然の報いだ。オレはリーザっちに何もしてねぇのになんで睨まれにゃならんのだ。
「射抜く神槍!行きますわよ_____貫け、閃光っ!」
リーザっちは金色の槍の架空武装____射抜く神槍を腰だめに構えるすると穂先が眩く輝き、一筋の閃光が迸る。その光はダイヤ塊を貫通し、後ろの壁に穴を開けた。
「れ、レーザービーム…」
いまのはオレも素直に驚いた。
「ふふん」
オイ、こっちに挑発的な流し目してきてるぞ。
そう思いつつも試験は進み、フィリルっちの番になった。
「来て____架空の魔書」
フィリルっちの手に本が現れる。
「エアロ・ブラスト・カルテット」
空気の流れが変わったから空気を圧縮して打ち出したんだな。
次はレンちゃんだ。
「…粉砕する灼鎚」
…なんかすっっっっっごいでかいハンマーが出てきたぞ。
「ん」
それを無造作にダイヤにぶつけるレンちゃん…うん、なんかシュールだ。
「先生、ボクはこっちで」
お、今度はアリエラっちか。防壁の方にいくんだ。
「牙の盾」
盾じゃなくてあれって手甲だよな?
「防壁、展開」
アリエラっちが右手を振るって告げると50メートル先のマーカー上に球体状の上位元素が出現した。
「次は俺か」
次は悠らしい。…興味ないけど。
「おい、叶多。いま失礼なこと考えただろ」
「はやくしろ、後がつかえてるんだ」
「…ジークフリート。空圧弾」
やっぱ悠は銃か。お、超微妙だけどダイヤの一部が炭化してる。
あ、アイツいまオレに『ざまぁみろ』って顔しやがった。
イリスっちか。やっぱりアレって才能なんだろうな。
「双翼の杖!」
手元に銀の杖があらわれる。
「来たれ、来たれ、彼方の欠片____。____聖銀よ、弾けろっ!」
生成されたミスリルが前方のダイヤ目掛けてはじけとんだ。…アレって人に使うとスプラッターだな。
「ほら、次あなたよ。頑張って」
鼎に応援されたからには頑張らないとな!
「せんせー。オレは最初に防壁のほうやって、そして攻撃にいきます」
「「「「なっ!?」」」
まあ驚くわな、普通。
「…いいだろう」
よし、先生の許可ももらったし、早速あの力を使って、やってみますか!
ポケットから黒いスマホ____Dフォンを取り出す。
それを思いっきり握り締めると、握っている右手の甲が熱くなる。その甲をダイヤの塊に向けて一気に真横に振り抜いた。
そこに、赤い一筋の軌跡が生まれる。
そしてオレは出来る限り、厳やかな雰囲気になるように____真剣に口にした。
「さあ、『百物語』を始めよう___!」
直後、Dフォンが勝手に動作し、オレ自身を写真に写す。
不思議な和音のメロディーが動作音として鳴り響き____。
「「「「「なっ!」」」」」」
皆の驚いた声が聞こえた。
辺りが一層暗さを増し、白と黒のモノトーンカラーに包まれた。
オレの周囲に、蝋燭の炎に似た無数の赤い光が回転を始める。その光の中で、オレはオレが思い描く『物語の主人公』の姿をとっていった。
百の物を語るなら。
それは影役者みたいな、語り部みたいな格好がいいんじゃないかと。
ふわりと黒いロングコートがかかり、制服は赤いYシャツとなる。ズボンはそのままで、右手に持っていたDフォンが変化し、モノクルとなる。
それを右目に装着し、目の前のダイヤの塊をみる。
頭の中に出来た、『書庫』の中から一つの本を手に取る。
「さあ、共に行こうぜ、『妖精の神隠し』。『妖精の羽』」
風の流れ、空気の流れが手に取るように感じやすくなる。その風に乗るようにしてオレは『飛行』した。
「じゃあ行きます」
皆が唖然とする中防壁を展開する。50メートル先のマーカーの上に一つの上位元素を生成する。今から作る防壁は花。七つの花びらを持ち、その一つ一つが要塞級の防御力を持つ盾。
その名は_____
「_____『熾天覆う七つの円環』」
一つの花が咲きほこる。
「じゃあ次は攻撃だな。まず相手を拘束しないと。『茨姫の檻』」
無数の茨がダイヤを縛り上げる。
「____今からお前たちが目にするのは星々の輝き。」
手元に剣の架空武装を造りだす。
「____彼の王の宝具」
その剣を上段に構える。
「_____見よ。そして焼き付けろ。この剣は星そのもの。騎士王の形見。その名は____」
剣に光がまとわりつく。オレはそれを思いっきり振り抜いた。
「_____『約束された勝利の剣』」
光の奔流がダイヤを呑み込む。それはリーザの光の比じゃないほどの量。風が荒れ狂い、地面が砕ける。
「_____神無月 叶多、合格だ」
ぼそっと、先生は告げた。
続く
後書き
続くまでの間ってもうちょっと短くしたほうがいいですかね?
次は四話目です。
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