ソードアート・オンライン死を喰らう者と絶対なる剣士
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3第一層ボス攻略戦
「 今日はボス戦だ。 気を引き締めていこうな!!」
「「「おー!」」」
とユウキとアスナとキリトは返事をしてくれた。
アスナは、俺達意外の人には顔を見られたくないらしいのでフードで顔を隠している。
それから俺達は、ボスの部屋の前まで約1時間ほど歩き続けた。途中でリポップしたモンスターと戦ったが、俺達のレベルでは特に大したことはなかった。
この門を開けたらいよいよ第1層のボス、イルファング・ザ・コボルトロード戦だ。
「俺から言うことは1つ!……勝とうぜ!」
ディアベルのその言葉を聞き、皆はおおーっ!と声を張った。
ボス部屋に入ると情報通り、イルファング・ザ・コボルトロードとその取り巻きにルインコボルト・センチネルがいた。
そしてディアベルは大きく息を吸い、そして…
「全員突撃!」
「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」
と叫び、それと同時にプレイヤー達はディアベルの一声でボス部屋に響くくらいの大声を出して突っ込んでいった。
「≪センチネル≫の数は3体だ。 打ち合わせどうり頼むぞ! 俺達の相手は≪センチネル≫だ。 キリト、ユウキ、アスナこっちだ!」
キリトとユウキとアスナは頷き、俺の後を追って来た。
「俺が他の二体を引きつける!その間にもう一体を頼む!」
「「「了解!」」」
俺は三人と別れ二体のセンチネルに両手斧スキル《ワール・ウィンド》のモーションに入る。《ワール・ウィンド》は全方位に攻撃できるスキル。これでセンチネル二体にも多少なりにダメージを与えられる。
「軍師ソウ参る!」
まあ、軍師と言っても両手剣や片手剣じゃあ無いけどさぁ!
俺は心の中でそんなこといいながらセンチネル二体を相手に通常攻撃と《ワール・ウィンド》の組み合わせで圧倒する。
そして、センチネル一体を相手にしていたキリト、アスナ、ユウキが合流してセンチネル三体を撃破、俺達はすぐにコボルト王戦に加わろうとした……そこで、問題が起きた。
俺たちが戦闘に加わろうとしたときには≪イルファング・ザ・コボルドロード≫のHPバーが後1本になった。
俺は何か嫌な予感がした。
≪イルファング・ザ・コボルドロード≫をもう一度よく見る。
俺の嫌な予感は的中してしまった。腰に携えていた剣がタルアールでは無く、《野太刀》だったのだ。
「君達は下がってろ!あとは俺がやる!」
そう言うとディアベルはボスに剣を構えて突っ込んでいった。情報通りタルワールだったら横に大振りするが、野太刀はちがう。ジャンプしたと思えば素早くディアベルに向かって攻撃しようとしていた。
「「駄目だ!全力で後ろに飛ぶんだ!」」
俺とキリトはディアベルに向かって大声で叫んだが、もう既に遅かった…。イルファング・ザ・コボルトロードの一撃がディアベルに当たり、ディアベルのHPは0になった。
「うわあああああああっ!」
「「「「「ディアベル(さん)(はん)!!」」」」
俺とキリトはすぐさま吹き飛ばされたディアベルの元に駆けつけた。
「何であんな無茶なことをしたんだ!」
俺はディアベルに問いかけた。するとディアベルは俺とキリトに目を合わせた。
「君らなら……分かるだろう……?」
「…もしや……LA狙いで?」
LA、《ラストアタックボーナス》というのは最後の攻撃でボスを倒した場合、レアアイテムがドロップするということである。キリトのその言葉で俺はもしやと思い、ディアベルに聞いた。
「アンタは……βテスターなのか……?」
俺の言葉にディアベルはコクリと頷いた。
「頼む……皆を……助けてやってくれ……後は……たの……んだ……。」
そう俺たちに告げるとディアベルはポリゴン化し、消滅した。
「ディアベル……バカやろ…」
何が軍師だよ…何がパーティーは死なせないだよ……誰も死なせないのが…俺の目指す道だろ…
「…キリト……行けるか?」
「………ああ」
俺達はゆっくり立ち上がりイルファング・ザ・コボルトロードに向かっていった。ユウキとアスナもこちらに合流した。
「オペレーションC……みんな行けるか?」
「「「おう(うん)!!」」」
俺達はそう言い、イルファング・ザ・コボルトロードに突っ込んでいった。
「アスナ、攻撃が来るぞ。 避けろ!!」
その直後に居合切りの音がした、アスナはしっかり避けていた。
だがローブには掠ったらしくローブは破れ、ポリゴンになってしまった。
ローブの中からは、流星のような顔立ちの少女が現れた。
俺たち以外のプレイヤーはアスナを見て静かになってしまった。
キリトは肩に力を入れ、片手剣ソードスキル《バーチカル・アーク》の2連撃を叩き込む。
ユウキも同じく、片手剣ソードスキル《バーチカル・アーク》の2連撃を叩き込む。
《バーチカル・アーク》は片手剣の2連撃技で、対象をV状に斬りつけて攻撃をするスキルだ。
アスナは一瞬の隙を突き、細剣ソードスキル《リニアー》を叩き込む。
≪イルファング・ザ・コボルドロード≫が怯んだところで俺が《ワール・ウィンド》を叩き込む。
「次来るぞ、オペレーションB!からすぐにC!」
「「「了解!」」」
≪イルファング・ザ・コボルドロード≫からは《刀専用ソードスキル》《幻月》が襲いかかる。が、《オペレーションB》に変更してたお陰で誰もかすりもしなかった。
「(使うならここだ!)キリト合わせろ!」
「ああ!」
キリトと俺が≪イルファング・ザ・コボルドロード≫の懐に入り込み、キリトは《バーチカル・アーク》を俺は俺の師が使っていた〝システム外スキル〟を大声で叫ぶ
「《魔女狩り》!」
鎌の形は三日月になっているが気にせず《魔女狩り》を叩き込む
≪イルファング・ザ・コボルドロード≫はバランスを崩し。そして、体に亀裂が入りポリゴンとなって消えた。
こうして、デスゲーム開始から一ヶ月でやっと第1層がクリアされた。
続く
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