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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その二

「少なくとも正義の側の言葉じゃないが」
「いやいや、目的の為には手段を選ばず」
「王道なんて糞くらえですよ」
「毒でも闇討ちでも使って」
「俺達は主役のままでいますから」
「そうか、どうやら君達には天罰が必要だな」
 そしてその天罰はというと。
「まずは座ってもらおう、そして昼休みは食事終了から五限目までランニングだ」
「グラウンドをですか」
「そこを」
「そうだ、走ってもらう」
 その腐りきった性根を鍛えなおそうという意図からだ、だが。
 二人は走っても二人だった、それで走り終わっても監督をしていた先生に言うのだった。
「主役は俺達ですから」
「そこんとこ宜しくです」
 あくまで主役にこだわるばかりだった、だがその二人の前に。
 背は一四四程で黒髪をおかっぱの髪に鋭角を加えた様な切り揃えで整えた少女が現れた。八条学園高等部の制服の一つである黒のセーラーを着ている。スカートの丈は膝を完全に覆ったものである。顔立ちは童顔で目が奇麗だ。
 その少女を見てだ、二人は直感して言った。
「まさか」
「この女の子が」
「俺達にとって代わろうとしている」
「不埒者かよ」
「最後の言葉何よ」
 尚武のその言葉への突っ込みだ、外見からは少し想像出来ない低めの声だ。
「不埒者って」
「そんなの決まってるだろ」
「それこそな」
 二人は平然としてだ、少女に言い返した。
「俺達にとって代わろうとしている奴」
「それこそが不埒の極みだろ」
「俺達から主役の座を奪おうなんてな」
「僭越だと思わねえのか」
「そんなの当然でしょ」
 主役交代、それがというのだ。
「作品の人気が出る為にはね」
「女の子が主役かよ」
「そんな陳腐な案糞くらえだぜ」
「俺達が主役でいいんだよ」
「主役のままで何が悪いんだよ」
「だってこの作品人気が出ていないのよ」
 少女はかなり的確に突っ込みを入れた。
「このままじゃ打ち切りよ」
「そんなの女の子脱がせばいいんだよ」
「誰だってな」
 二人は永井豪先生の漫画の展開を提案した。
「女子高生だの人妻だのな」
「誰だって脱がせよ」
「そうすればいいだろ」
「それで人気が出るんだよ」
「そうだ、女の子が出て来たんならな」
「あんたどうだよ」
 ここで二人は少女に言った、それも強く。
「この機にヌードデビューどうだよ」
「あんた可愛いし結構いけるぜ」
「小柄でありながら胸も結構ある」
「ロリ巨乳ってのもいいぜ」
「だからな」
「あんた早速脱いだらどうだ?」
 これが二人の言うことだった、作品が打ち切りにならず自分達が主役のままでいられるのなら何も躊躇はしない。
「下着だけでもいいだろ」
「水着でもな」
「どうだい?グラビアの仕事」
「アイドルの登竜門でもあるしな」
「そんなことする筈ないでしょ」
 これが少女の二人への返答だった。 
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