もしも、コナンの正体が新一だとばれてしまったら・・・
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園子と蘭の反応②
「で、どうするの?」
ソファーに腰かけた園子は向かいの蘭に、目を輝かせながら尋ねた。
「どうって?」
まったくもって、意味が分からないと言ったように答える蘭。そんな蘭を面白がるように園子は口元を手で押さえ笑いながら言った。
「またまた~。告白の返事に決まってんじゃない。ロンドンの!」
「はぁ~!? 何言ってんのよ、園子!!」
勢い良く立ち上がった蘭。顔を真っ赤にして怒る蘭を見上げる園子は、うししと笑いながら続けた。
「そういう意味じゃ、新一くんも蘭に待ちぼうけを食らわされてるかわいそうな男って感じよね。」
園子の言葉に反応すればするほど、園子を面白がらせるだけ。蘭は不機嫌そうに、どすんとソファーに腰を下ろすと、無理に平然を装い、そっぽを向いて言った。
「べ、別に。待ちぼうけなんて……。」
だんだんと尻すぼみになっていく蘭の言葉に、園子はため息をついた。
「ちゃんと、答えてあげなよ。私、蘭には幸せになってもらいたいからさっ。」
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