もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
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第四槍
前書き
口調とか違和感あったらごめんなさい
とりあえず、聖杯戦争までにはまだ時間がある。それまではごく普通の生活を続けても何ら問題はないだろうといつものように登校する。
ランサーには留守を任せている。俺がマスターだということはアサシンのサーバントを持つ言峰にはバレているだろう。もしかすれば俺の本拠地であるあの屋敷にアサシンを送り込んで情報収集されるかもしれない。
あれだけ要塞化した屋敷ではあるが、はたしてアサシンがやって来た場合どこまで効果があるのか。
……まぁ、超能力という未知の力を使っているため、そう簡単には入れないだろうけど。
ランサーは万が一の為に残ってもらったのだ。気配遮断スキルを持つアサシンに気付けるのかは甚だ疑問だが、もし戦闘になった場合、アサシンなら楽に勝てる。まして、あのアサシンは分裂すればそれだけ個体の能力は落ちる。情報収集のために最大まで分裂させているだろうし、圧倒的な数に囲まれてもランサーなら大丈夫だ。
護衛として俺についていくと申し出ていたが、断ると少し残念そうだった。
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いつものように授業を受けて下校。今は冬ということもあり、陽が沈むのがものすごく早い。
すっかり暗くなってしまった通学路を一人寂しく歩く。俺も部活に入ってもいいのだが、残念なことにその時間が今は惜しい。できるだけの対策はしておきたい。
特に警戒しないといけないのは衛宮切嗣と言峰綺礼。やはりこの二人だ。
いや、はじめのうちは言峰の警戒は大丈夫だろうから、実質は衛宮切嗣一人か。
あれはマスター全員を狙ってくるから、注意は厳重にしておかないと。対衛宮戦では徹底した超能力の使用で切り抜けるしか方法がない。今回のマスターの中でならもっとも面倒な相手だ。
「ランサー、いる?」
「いかがされましたか?」
自室に戻ってランサーを呼ぶと、部屋の入り口付近で実体化する。
うむ、せっかく召喚したし、どうせならライダーのように現代を謳歌して欲しいものだがさて……
カレンダーを見れば明日は土曜日。出掛けるにはちょうどいい……か。
「よし、明日外いくぞ」
「……仰せのままに」
堅いよ
もっとフランクに接してくれてもいいんだけどなぁ……仕方ないか。騎士だし
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昨日屋敷がどうとかアサシンがどうとか色々いってた俺だが、今からあまり詰めすぎても精神疲労でまいるだけだ。疲れることはあまり好きではない。
ま、今日の目的の理由のひとつとしてはランサーとの距離を縮めようというのが第一目標。騎士のランサーにこういっては何だが、俺はできるだけ対等、できれば友人みたいな関係を築きたい。戦闘ならともかく、だけど
「準備はできたか? ランサー」
「あの、白水殿? これはいったい……」
「はいはい、いいからいいから」
躊躇うランサーの背中を押して俺達は屋敷を出る。
出る寸前に屋敷全体を覆う結界を張って冬木の街へと繰り出した。
ちなみに、ランサーには愛の黒子を無効化する伊達眼鏡をかけてもらっている。俺の自作だ。
これなら、街行く女性達をむやみやたらと魅了することもない。ほら、これで完璧
……そう思ってた時期が俺にもありましたよ。
「白水殿、何故私は見られているのでしょうか」
「……さぁ、イケメンだからじゃね?」
「あ、あの、何故白水殿は不機嫌なのでしょうか?」
不機嫌? ちげぇーし! 見比べられて悔しい訳じゃねぇーし!
そうだよ!こいつ、愛の黒子なくても元々イケメンだから視線集めんだよ!
おまけに作った眼鏡がなんか似合いすぎてんし!
「今度は丸眼鏡……いや、パーティー用のネタ系統に走るか……」
それさえも似合いそうな気がするから、ほんとイケメンってすごいよな
「……ま、今いってもしかたない、か。ランサー今日は色々と見て回るぞ」
「白水殿がそう仰るのであれば」
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というわけで、図書館やら喫茶店やら商店街やら色々と、本当に色々と回った。
特に商店街。イケメンいると特だわ。
おばちゃん相手だとおまけやらなんやらですぐ一杯になった。
……喫茶店での女性の視線総取りはうらやまけしからん!
「ランサー、今日一日、どうだった?」
ま、何はともあれ、一番大事なのはこっちだ。
「……無礼を承知で申し上げます。……騎士としての自分を忘れる程の一時でした」
「お! なら良かった。こうやって連れ出したかいがあったってもんだよ」
俺はうんうんとひとりでに頷く。
「それじゃ、これからもよろしく頼むぞ。ランサー」
「はっ! 仰せのままに」
だから堅いっての
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