3.地球の神無異様!
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地球滅亡と異変
琴「あ〜そっか••••明後日には地球滅亡するんだっけ••••。」
ツイッターを見ていた琴音が呟いた。
白「えぅ?
そうなの?」
琴音のベットでもふもふと布団に包まれた白夜がカーテンを開け、月を見る。
白「え〜、でも明日の深夜に落ちてくるって月が教えてくれるよ?
う〜んと、あと••••3時間で落ちるって。」
琴「あははっ、まっさか〜。(汗)」
白「はれー嘘ついてないよ?
外見てみなよ、もう見えるから。」
白夜の指示通り、琴音は外を見る。
すると、空に明らかに星ではない光、そう巨大な隕石が既に物凄いスピードで落下してきていた。
白「なんの偶然かな〜、あの隕石が落ちるところって地球の表核なんだよね〜。
そこに当たると中心核まで大ダメージを受けるから、どっちにしても地球は粉々に砕けちゃうんだぁ。」
琴「うっそ〜••••。」
白「琴ねぇパソコン借りるね〜。
どんな混乱が起こるかな〜。」
白夜は琴音のパソコンを使いツイッターでつぶやく。
"あと3時間で地球滅亡するよ。
嘘だと思うなら外見てみ、隕石が既に落ちてるから。"
そうつぶやくと、少し間を空けて大量のコメントが返信された。
"地球滅亡は明後日じゃなかったのか⁉︎"
"つうかよく気づいたなw••••はぁ⁉︎"
白「わ〜いカオスカオス〜!」
パチパチと嬉しそうに手を打つ白夜と、未だに呆然としている琴音。
琴「そんな••••••、これでは絡みが見れない‼︎」
やはり腐女子だった。
白「琴ねぇあれ壊してもいい?
答えは聞いてないけどね〜。」
白夜は器用に壁を伝い屋根へと登る。
白「"隔離"、"破壊(ディストラクション)"!」
何処かで何かがずれた音が聞こえ、隕石は突如粉々に爆破し霧のように消し飛ばされた。
白「"解除"、う〜ん今回も良い破壊だったね!」
またどこかで、今度は何かが合わさった音が聞こえた。
琴「ふおおおおおおお‼︎
まさかのまさかのファンタジー!
ここは二次元か⁉︎」
白「さ〜、分かんないね〜。」
白夜は羽をパタパタと羽ばたかせて琴音の部屋に戻る。
白「任務かんりょーですっ!」
ピシッと敬礼する。
琴「うむ、ご苦労だった!」
白「あ〜でもね、一つ失敗したんだよねぇ。
あの隕石自体、本物の隕石じゃないんだ〜。」
琴「どゆこと?」
白「う〜んとね、さっきの隕石は邪悪な力によって造られたものなんだ。
破零がそれを破壊しちゃったからその力があちこちに広まっちゃったってこと。
もしかしたら異形なものが襲ってくるかもしれないね。」
琴「異形なもの••••、日本でいう妖怪みたいな?」
白「そうそう、でも異形なものは自分の好きなように人間や生き物、植物の命を奪うからね。
地球滅亡そのものなんだ、植物すら死んでしまったら残るのは枯れた地球という入れ物だけだよ。」
人間が死に絶え、生き物が死に絶え、植物は枯れ果てて水は干上がり荒涼とした大地が浮かぶ。
そして、時が経つにつれ毒ガスが充満し、荒れ果てた地球となってしまうだろう。
琴「そんな••••••。」
白「心配しなくても、琴ねぇは絶対破零が守るよっ!
それに、それに対してはもう既に手は施してある、異形なものがでてきてもあまり人間は死なない。
それに魚や動物、植物には異形なものが絶対手を出させないようにしたから!」
簡単に言ってのけるが、そう容易にできることではない。
神数体ですら難しいだろう、それをものの数分で1人でやってのけた白夜はやはり神を超越していた。
白「ま〜あれだよ、ポ◯モンみたいなもの。」
琴「お、おぉ••••••、いったい何をしたの?」
白「この世界のルールを変えただけだよ。」
琴「ルール?」
白「そう、例えば地球では魔法は使えないでしょ?
それがこの世界の常識(ルール)、それを変えることができる。
はれーたち神無異はね、理なんだって。
次元のルールだって言われてる、だからこの世界の常識非常識を定めることができる。
OK?」
琴「次元が違いすぎて話についていけません。(^p^)」
白「ま〜理解しなくて良いけどね、でも人間じゃないってことは覚えておいてほしいな。」
白夜が悪だと思ったものは悪になり、白夜が善だと思ったものは善になる。
概念創造、それを応用したものでもある。
神無異は総ての頂点であるため必然的にそうなるのだろう。
ただ、白夜を襲った神々のように例外も存在する、しかしそういった例外的存在はかなり少ない。
白「異形なものは1匹1匹の強さがバラバラ。
でも弱い奴がいる場所には弱い奴が、強い奴は基本的単独行動だよ、例外もいるけどね。
単独だったら強い奴って覚えておけば良いよ。」
琴「なるほど、異形なものはどんな姿をしてるの?」
白「あ〜••••、ピク◯ンの真っ黒な奴、目は黄色。」
琴「おぉ分かりやすい。」
白「そういうことで明日っからその話題で持ちっきりかな、はれーの名前は内緒でね。」
琴「why?」
白「これまでの地球はこういうファンタジー要素があんまりなかったじゃん、宇宙人とかはいたらしいけどね。
破零は人間じゃないってことをアメリカの方で知られちゃったから、捕まると実験台にされちゃうんだ。
それが嫌だから日本に逃げてきたんだけど、運悪く大嵐に当たって日本に着いた途端安心からか気を失っちゃったんだ〜。」
琴「だからあそこに倒れてたんだ!」
琴音は納得、と手を打った。
白「あそこっていうのはどこだかわからないけど、そうだよ。」
2人は今後どうするか話し合った後、寄り添って眠った。
後書き
お、終わったぜ••••。
琴音の新所持品
神無異召喚札(いつでもどこでも白夜を呼び出せる札、また呼ばれなくても白夜が勝手に出てこられる。)
神無異召喚札
琴音のための召喚札。
白夜が行き来できる、白夜を呼び出せる機能付き。
色は金色、中心に紅文字で神無異と書かれている。
また、これを持っていると他人の守護神に命令できる。(普通はできない、この札だけが持つ特権。)
悪事などを働かせるような命令は受け付けない。
他にも様々な機能が付いている、超便利。
守護神召喚札
式神と化した人型の神様、子供から大人まで様々。
白夜が異形なものの対策をするために造って琴音以外の全人類に配ったもの。
様々な機能が付いており便利、白夜が造った神なため、白夜よりも劣るが異形なもの相手には負けない。
また、悪事などを働かせるような命令は白夜でないと一切受け付けない。
異形なものからは主人を守るが、それ以外は守らない。
異形なもの
邪悪な隕石が破壊されて飛び散り、形を成した滅亡そのもの。
形を成すまでに半日はかかる。
地球を目の敵にする神によって造られたが、白夜の絶対不干渉により人間以外に手を出せなくなってしまった。
使われるだけ使われて最後には捨てられる悲しい力。
無駄なことをしていると思った白夜は、札を使って浄化→己の守護神にできるようにした。
白夜の造った守護神よりは劣るが、最終的にはその守護神と同等の力を持つ。
例によって悪事などを働かせるような命令は白夜以外一切受け付けない。
異形なものからは主人を守るが、それ以外は守らない。
姿は真っ黒で黄色い目をしたピク◯ン。
大きさは様々。
概念創造
白夜のオリジナル能力、有無を操る能力と常識を覆す(常識非常識を定める)能力を簡単に示した言葉。
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