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3.地球の神無異様!

作者:クシャル
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迷惑な客

翌日、白夜は琴音と一緒に買い物を済ませ寿司屋に昼食を食べに来ていた。

琴「わあっ、極上マグロだっ!」

琴音は『期間限定 極上マグロ』と書かれた看板を見て目を輝かせた。

白「琴ねぇパフェ食べたい!」

白夜もまた、目を輝かせていた。

琴音はここまで来てパフェ?とも思ったが、鼻血を流して親指を立てる。

琴「可愛いから許す。」

琴音が白夜と店員に変な目で見られるのは今更であった。




琴「うぅ••••、何で来ないんだろう••••••••。」

白「だって極上マグロの刺身だけ食べられてるもん、証拠にシャリだけ流れてるよ〜。」

琴「何ですと⁉︎」

白「気がつかなかったんだね〜、食べてるのはほら、はれーの後ろの席に座って騒いでた人間だよ。」

琴音がちらりと見ると会計しようとしてもめている男と女を見た。

やはりその人間たちが極上マグロの刺身だけを食べていたようであり、大量のシャリがお盆に乗せられていた。

「お客様、こちらを処理していただかないと困るのですが••••。」

「ああ?

何、それ俺らだけがやったって言うの?」

「うっわこの店酷いわ〜、最低だわ〜。」

「し、しかし••••••ー」

「アタシらに罪なすりつけようっての?」

「証拠もないのによく言うよね〜。」

それな!と下品な笑い声を上げる。

白「はーい、はれー見たよ〜!」

琴「わ、私も見ました!」

少しして言っちまった!と内心後悔する琴音。

「は?

何お前ら、お前らもそうやって俺らに罪を被せてヒーロー気取りですか?」

「お子ちゃまは引っ込んでろよ〜。」

白「はれーたちがお子ちゃまならお兄さんたちは馬鹿だね!」

一切悪気のない純粋な笑顔で応える。

「何このガキ〜、躾がなってないんじゃないの?」

白「むしろお前は躾どころかルールすら守れてない社会のゴミだけどな。」

琴(はっ、白ちゃんが毒舌••••⁉︎)

「んだとゴラァ‼︎」

白「あ、やる?

骨が砕けても知らないよ?」

「上等だ‼︎」

「て、店内で暴れられては困ります!」

白「そっか〜、じゃあお外行こうか!

破零が勝ったらちゃんとお金払うんだよ〜。」

背を向けて外に出ようと歩き出す白夜、突如背後からテーブルナイフが飛来してくる。

それに気がついた白夜は、テーブルナイフを腕で弾いた。

そのため肉が切れて血が出てくる。

白「お兄さん、破零じゃなかったら危なかったよ?

それとも、怒りに身を任せて殺人でもする気だった?」

恐ろしく無機質な紅色の眼が男を射抜く、異様さを感じ取った男は冷や汗を流す。

白「別にいいけどね、破零は人間に殺されるほど弱くないから。

核兵器でも持って来れば?」

つかつかと固まってしまった男に歩み寄る。

そしてニッコリと笑い、アッパーをかました。

「ワン・ツー・スリー・KO‼︎」

店長らしき人物はいつの間にか持ってきていたゴングを鳴らす。

白「わ〜い、はれーの勝ち〜。」

ぴょんぴょんと男の腹の上で跳ねる。

琴(やめたげてよう!

男の人既に満身創痍だから‼︎)

カタカタと震える琴音をよそに、白夜と店長らしき人物はハイタッチを交わした。

琴「ああああああ!

白ちゃん、怪我大丈夫⁉︎」

白「うゅ?

怪我なんてしてないよ?」

琴「でもでも出血が!」

白「これ怪我のうちに入るの?」

琴「うん、入るよ?

100人中100人が怪我だって言うよ?」

白「そうなんだ〜。」

「お騒がせしてすみませんでした、どうぞごゆっくり!

お客様、本当に申し訳ありませんでした。」

またしてもいつの間にか持ってこられた救急箱、白夜は包帯を巻かれる処置をされる。

白「なんかちゅーにびょうみたいだね〜。」

包帯が巻かれた腕を見て白夜は言う。

「たしか極上マグロを頼んでいただいたお客様でしたよね?

少々お待ちください。」

この後、白夜と琴音はそれぞれ食を満たし帰っていった。 
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