戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十四話 浦少佐!俺の胃袋は異次元だ!!その十二
「食ってやるから有り難く思え」
「俺達に感謝しろ、感謝」
「美味しいものを頂くこと、有り難いことです」
「ほんま月とスッポンのうんこやな」
「全然ちゃうわ」
その双方を見て誰もが思った。
「食べられることに感謝せんかい」
「作ってくれた人達にな」
「ほんまカスやなこいつ等」
「粕汁にも使えんわ」
「はあ?俺達の何が悪いんだよ」
「ちゃんと残さず食ってるぞ」
二人はまたしても観衆達に言い返した。
「粗末にもしてねえしな」
「そんなことはしねえよ」
「食ってやるから有り難く思え」
「この考えの何処が悪いんだよ」
「客としてのマナーも守ってるぜ」
「どっかの新聞記者みたいに化学調味料ガーーって喚かないぜ」
もっと言えば作り直せ!と叫んで料理が入っている皿を投げることもない。実に腐った似た者親子である。
「金は払う」
「スープで煙草の火とか消さねえよ」
「そもそも俺達煙草吸わないしな」
「膝を立てて飯食ったり騒いだりしねえよ」
「食器の中に痰とか吐いたりな」
「一切しねえぞ」
「というかどれも最低の最低の最低やろが」
中年の太った髪の毛がめっきり薄くなっている男の人が言った。
「そんなの」
「だからだよ、俺達だってな」
「そういうことはしねえよ」
「ちゃんとマナー守ってるぞ」
「そこまでしねえぞ」
「それでもや」
二人は、というのだ。
「おどれ等ほんま屑や」
「食べられることに感謝せえ」
「世の中食べものが目の前に山程あっても食べられへん人もおるねんぞ」
「食べるものがない人かてな」
「作ってくれる人達にも感謝せえ」
「浦少佐見習え」
感謝の気持ちを忘れない彼にというのだ。
「この屑連中が」
「バチ当たるぞ、そのうち」
「というか当たれ」
「へっ、そんなこと言ってる間にもな」
「俺達はどんどん食ってやるぜ」
やはり悪態で返す二人だった、この二人の精神力の強さは最早ダイアモンドどころか某グドンの角程のものがある。
「さあ、金龍ラーメンも食ってな」
「とことんまで食ってやるぜ」
「ここに来るまでマラソンしてサウナ入って来たんだよ」
「朝四時に起きてな」
実際にそうして勝負に挑んだのだ。
「腹が減って仕方ねえぜ」
「幾らでも食えるぜ」
「牛の丸焼きでも何でも持って来い」
「うる星やつらみたいにな」
これを食ったのがあの保健の先生だ。
「俺達の食欲は究極だ!」
「胃袋は銀河だ!」
ここでタイトル回収である。
「宇宙って言ったらパクリだからな!」
「銀河にしておいてやったぜ!」
「ラーメンでも何でも食ってやる!」
「さあ、持って来い!」
実際にこう言ってだった、二人は。
その金龍ラーメンも食いそこから蓬莱の豚まん、そしてその他にもだ。
お好み焼き、たこ焼き、きつねうどん、串カツと食べていった。ここまでくると流石の二人でもだった。
かなり膨れてきた、それでだ。
ジャスティスブルーこと尚武がだ、ジャスティスレッドこど尚智に問うた。
「兄貴、流石にな」
「ああ、まずいな」
「これ以上はな」
「ちょっとな」
食べられないというのだ、十杯目のきつねうどんを見つつの言葉だ。
「入りそうにもないな」
「俺達はこうでもだ」
相手である浦を見るとだった、彼は。
まだ食べられていた、きつねうどんを食べつつ言う。
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