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歌集「春雪花」

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 想うままに

  生きることなく

   世の旅を

 歩む足止め

     君 想うなり



 自分の想う通りに生きている人生ではない…。自分を偽り…他人を偽り…寂しく一人…歩くだけの旅路…。

 そんな侘しい人生…ふと歩みを止めて想うのは、愛しい彼のことばかり…。



 求めしも

  暑さに伏せし

   鏡草

 君を想いし

    われも顔伏せ



 朝顔は朝陽に花を咲かせ、まるで光を求めているかのようだ。
 だが…昼の暑き光には耐えきれず、その顔を伏せてしまう…。きっと…求めすぎたに違いない…。

 彼を想うと…私もまた、顔を伏せてしまうのだ…。

 隠さなくてはならない想い…悲しく寂しく、彼を求めすぎる余りに…。



 
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