リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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四十二話、努力
前書き
ウィル[そう言えばロード?]
龍也「ん? なんだ?」
ウィル[私の名前の由来とは?]
龍也「あ~、後で教えるよ、其ではどうぞ!」
「う"……ミキと同じことを……」
龍也の言葉に怯むあむ……
「ほ~、ミキも言ったのか……」
そう言いながら龍也はミキを見る
其に対してミキが頷く
「ミキの言うことは正しいな……皆が自分の力だけで頑張っているのにキャラチェンジするのはずるいよ? やるなら自分の力でやるんだ」
「……でも……」
そう言いながらあむは悩む……
[……あむさん、ロード……いえ、龍也さんは今年になってからデバイス、つまり私を使う様になったのです]
「「「……え?」」」
ウィルの言葉に驚くあむ達
[龍也はデバイスである私を使わずに今まで魔法を学んでいきました、失敗した事もあります。挫折したこともあります……しかし]
ウィルは言葉を紡ぐ
[龍也は諦めませんでした、"出来ないなら出来るまでやる"……そう言って特訓を止めませんでした。家族にデバイスを使うよう言われても……何故だと思いますか?]
「……どうして?」
[その時、龍也はこう言っていたんです……]
ー確かにデバイスを使えば使えるかもしれない、でもさ、楽な道ばかり進むのなんてつまらないし、本当の成長も出来ない……そう思うんだ……だから、もう少し待って欲しいんだ。ガーディアン・ウィル……いや、ウィルを使うのを、出来れば、俺がウィルに付けた名前にこめた願いが叶う様になるまで……
●○●○
「……お前、そんなこと覚えていたのかよ……」
ウィルの話を聞いた龍也は恥ずかしながらも嬉しそうだった
[当たり前ですよ? ロードがデバイスである私にそう思っていたのです、覚えていて当然です]
ウィルはそう言いながらあむに話し掛ける
[あむさん、キャラチェンジしたいなら構いません……しかし、周りの人達は"今の自分だけの力"でやっています。それなのに自分だけ"隠れた才能"を引き出すのはどうかと思いますよ?]
「使うかどうかは君次第……てね♪ じゃあ、俺は戻るな」
「え、あ……」
そして、龍也は寝るために寺に戻ることにした……
●○●○
「うー、昨日は散々だった……」
サンドアート大会最終日……
ややは不機嫌になっていた
どうやら、あむ以外のガーディアンで寺の墓を利用して肝試ししていたのを空海の祖父にばれてしまい、遅くまで怒られていたらしい……
まぁ、そう言いながらも頑張っているのはさすがだろう……
「(あむは……うん、頑張ってるな)」
龍也はあむを見てみるがどうやらキャラチェンジしないで頑張ることにしたらしい……
「(良し、じゃあ俺も……)」
そう思って龍也はこっそりと一人で作っていた作品を仕上げて行くのだった
●○●○
結果としては、ガーディアン達は、優勝を逃した
けれども、皆楽しかったらしいので良かっただろう
その日の夜、空海の祖父が買ってきた花火で楽しんだ
序に、優勝してしまった龍也が持ってきた商品の特大花火と共に……
因みに龍也が作った作品は……
"俺の誇り"と言う題で……
ビィト戦士団が一致団結したものだった……
後書き
龍也「ウィル、お前の名前の意味は"守護者の意思"……つまり"自分の意思でパートナーを守り、周りの人達を救うことが出来るようになって欲しい"と言う意味で付けたんだ」
ウィル[そうなのですか、其れでは感想待ってます!]
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