リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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四十一話、お泊まり、新たな特訓
前書き
あむ「そう言えばさ」
龍也「ん? なんだ?」
あむ「あたし達も魔法とか天撃? だっけ、あれ使えるの?」
やや「あ、私も気になった!」
龍也「ん~、可能かも知れないが……今の状態じゃ何ともな……」
なでしこ「じゃあ、もう少ししたら使えるかもしれないの?」
龍也「可能性としてはな……其ではどうぞ!」
「海だ―!!」
夏休み、龍也はあむ達に誘われて空海の祖父の家……と言うより寺に来ていた
「青い海にキラキラの砂浜、爽やかな潮風……」
ややがうっとりとした顔で言う
「振り返ればもうそこは……」
そう言いながらあむが振り替える
その視線の先は……
「墓だ―――!!!!!!」
「ギャーーー!!!!!」
……墓がある
「海にバカンスのはずが何故お墓!?」
「いーやーっ うそーーっ」
騒ぐあむとやや
「……あむ、やや、大抵お寺には墓あるぞ?」
それを見て呆れる龍也……
「空海!? 話が違う!!」
空海に叫ぶあむ
「どこがだよ? だってお前らビーチリゾート行きたい言ってたじゃん?」
「コレビーチリゾート違う!!」
「こら、やや、そんなこと言わない」
ややの言葉に龍也が注意する
「ややおねぇちゃん、めっ!!」o(`^´*)
結衣が怒るとややも……
「は、はい……」
流石にたじたじになった……
●○●○
その後、荷物を置き海に来た龍也達……
あむのしゅごキャラ達は海におおはしゃぎ、結衣はパラソルの近くに掘った穴にブルーシートを被せた簡易式のプールで遊んでいる
「ねぇねぇ、たっちー」
「ん? どうした?」
龍也が準備運動をしているとややが話し掛ける
「どう? 似合う?」
そう言いながら着てきた水着を見せるやや
因みにフリルがたくさんついたツーピース(でいんだっけ?)の水着である
「……似合うな」
子供っぽいデザインだがややにとても似合う
「ほんと!? わーい」\(^o^)/
龍也の言葉に喜ぶやや……
「よっし、泳ぐぞー……っとその前にコレ……」
あむが首にかけていた錠前を外す
置いておくつもりなのだろう……
「錠なら預かっておくわ」
あむを見たなでしこがそう言う
「え? 泳がないの?」
「ええ、此処で結衣ちゃんを見ているわ」
「そう言えば学校のすいえいも見学だよね?」
「ふふ、肌焼きたくないの」
「(……なでしこ、お前……)」
なでしこの正体を知っている龍也は見てられなかった……
●○●○
「あ、見てみて、あれ」
『?』
遊んでいるとややが何かを見つけた
サンドアートのようである
「大会のようだな」
「えっと……優勝商品は……特大花火だって!」
「はなびやりたーい!!」
ややの言葉に目を輝かせる結衣
「よし、参加しようぜ」
「なに作る? 定番はお城だが……」
龍也はそう言う
「じゃあそれにしましょう」
「お姫様と王子さまが出てくるような……」
てまりの言葉に固まる龍也とあむ
「今王子と言ったか?庶民達よ……」
「あ……」
「しまった……」
てまりとなでしこが後悔する
「ふふ、フハハハ!!!!、遂にこの時が来たようだな!この王の居城を建てるときが!!!」
「……いや、砂の城だし」
キャラチェンした唯世に突っ込む空海…
その後、皆で砂の城を作ることになった……
尚、龍也は結衣と一緒に一足先に寺に戻ることにした
一方で暗くなる頃に帰ってきたあむ達は空海の祖父に怒られた
○●○●
二日目……
午前中は皆で遊び……
午後はサンドアート……
「向いてないよ……キャラじゃないし……そうだ!」
門を作っていたあむが突然ひらめいた
「ミキ、あんたこう言うの得意でしょ? だったら……」
あむの発言に
「やだ」
ミキが即答する
「ズルな気がする」
「どうして? ミキ言ってたじゃん、キャラチェンジは自分のなかに眠ってるあたし自信の力って、自分の力どう使おうと自分の勝手じゃん」
ミキの言葉に反論するあむ……
その後、あむとミキはギスギスした空気になっていた
○●○●
夜……
「良し、誰もいない」
あむが夜こっそりと外に出ようとしていた
サンドアートを直しに行くようである
「(このままじゃあ足を引っ張っちゃうし、どうせうまく出来ないもん……)だったらキャラチェンジしてきれいに直した方がみんな喜ぶもん」
「……わかった」
とうとうミキが折れたらしい
「そんなに言うならキャラチェンジするよ……でも」
ミキが言葉を続ける
「でうせ出来ない、向いてない……この言葉だけで諦めるの、あむちゃんは好き?」
ミキの言葉にあむは迷う
ーほんとにいいのか?と……
「……いこ……?」
迷いながらも歩こうとしたあむはふと疑問を持つ
ー今なにか音が聞こえたような……?
あむは音がする方に歩く……
そこにいたのは……
「……龍也?」
変なものに囲まれた状態で棍を振るう龍也がいた
●○●○
~龍也視点~
夜、俺はある特訓を思い付き、実行することにした
魔力や天力等を制御しながら近接戦闘をこなしていくのが俺の戦い方……
この戦い方は前世の頃からやっているのだが特訓となると其々の力の操作を別々にやらなくてはならないので早い話めんどくさいのだ……
この旅行中、別のメニューは無いものかと考え、思いついた 事
上手く行けば魔力や天力等を同時に鍛えることが出来る筈だ……
「簡易・水人形」
まずは式神で俺と同じぐらいの背丈の水の人形を作り出す
とりあえず、4体ほど
簡単な式神と言ってもそれぞれ別々に意思は持たせることで、此方が行動を予測できない様にした
此れで近接戦闘の特訓が可能……
まずは囲まれた状態から訓練開始
タイミングを合わせたり、ずらしたりしながら攻撃してくる水人形達を捌いていく
背後から迫ってくる水人形の腕を上体を屈めて避けながら、後方に魔力を纏わせた蹴り……"樹竜の鈎爪"を足に放つ。十分な手ごたえ。 そのままの流れで握った棍を掬い上げる様にして振るい、追撃をかけ、そのまま棍を上に投げる。左右から迫って来た水人形を、片方は"樹竜の覇拳"でうち飛ばし、もう片方は"天撃の氷壁"で防ぎ、落ちてきた棍を握り、突きで氷壁ごと砕く
因みに水人形達は形が崩れ、吹き飛ばされてもまた元通りになって、戦列に加わる
つまり存分に攻撃しても良いのである
更に、ウィルが時々"アクセルシューター"等の誘導弾で攻撃をしてくるのでそれらを防御や迎撃する
「凄い……」
段々面白くなってきて暫く時間を忘れて没頭していると、あむが来た
いや、ラン、ミキ、スゥもいるからあむ達か
「? どうかした?」
「ううん。別に……音がしたから気になって」
「今のは訓練ですかぁー?」
スゥが首を傾げる
「あぁ、今考えたんだ」
この訓練は使えるな……コレからの特訓は此れでいこう
……ん? そう言えば……
「何でここに?」
外になにか用事がない限り出ることもない筈だ……俺は空海の祖父に言っているが、見たところそう言うのはあむにはない筈……いや、あるか、一つだけ……
「い、いや~、一寸ね……」
そう言って誤魔化すあむ
「そう言えば……サンドアートの時、ミキにキャラチェンジ頼んでいたよな?」
サンドアート……あむは意外に責任感強そうだから恐らく……
「今から直しに行くの?」
「ギクッ!!」
……其を言う人始めてみたよ……
「……あむ」
「は、はい!」
身構えるあむ……
「直しに行くのは構わないよ、気をつけていればね」
「へ?」
目を点にするあむ
「でも……キャラチェンジするのはずるいんじゃないかな?」
後書き
作者「アンケートを採ります!!
お題はずばり、"しゅごキャラのメンバーが魔法、天撃どちらか一つを使えるようにするか否か?"です!!
其々のキャラに使って欲しい魔法、天撃があればメッセージや感想に書いて送って欲しいくれたら幸いです!期限は七月十一日の午後六時とします!どうかよろしくお願いいたします!」
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