2.友人救出物語 〜ただし嫌いな人間はボコる〜
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クシャル・ラー・オルシオン
朝7時半ころ、起床した白夜は一階に降りてきた。
白「ふああああっ••••おはよ〜さん。」
寝ぼけ眼をこすり挨拶をする。
コ「あっ、おはようございます!
そうそう、ギルドマスターが呼んでいましたよ。」
白「••••••嫌な予感しかしないぜ••••。」
しかし、時は既に遅し。
テ「ご〜ま〜だ〜れ〜。」
白「しかし回避!」
白夜は前に跳んで避ける。
テ「あぁんいけずぅ〜。」
白「何を言うか、こちとら学習機能が備わってるんだぜ!」
テ「うぅ〜、まぁいいわぁ。
白夜ちゃん、今何歳かしらぁ?」
白「う〜んと、何年経ったっけ••••?
じゅう••••17歳?」
テ「あ〜ん、残念、学校に通わなくちゃいけないわぁ。」
それを聞いた白夜はピシッと固まる。
テ「16からは学校に通うことになってるのよぉ。」
白「ふざけるなあああああッ‼︎」
テ「そういうルールなのぉ、残念ねぇ〜。」
コ「言ってる割にキラキラしてますね〜。」
テ「というわけで行きましょうねぇ〜。」
白「今から⁉︎
ちょっ、待っー嫌だあああああああ‼︎」
テ「ちょっと空けるわね〜。」
白夜の首根っこを掴み引きずっていくテルマ、そんな様子をコロロは黙って見ているしかなかった。
ーーーキルトニゥマ魔法学校ーーー
白「ふえええん行きたくないぃぃぃ〜。」
テ「着いちゃったから仕方ないわねぇ〜。」
引きずられてきた白夜は理事長室前にいた。
テ「失礼するわぁ。」
?「げっテルマ••••。」
そこにいたのは赤髪ロングのアシルだった。
白「にゃ、アシルだぜ。」
ア「あっ、オカルト君。」
白「ま・が・びゃ・く・や!
オカルト君じゃないぜ‼︎」
ア「あ〜はいはい、白夜君ね、どうしたの?」
白「17歳だから学校に行かなくちゃいけないって言われて来た次第だぜ••••••。
でも、俺にはそんなことをしてる暇なんてないんだ。
俺は俺のせいで犠牲になった友達を助けなきゃいけない。」
テ「そうなの〜?
なんて言う名前かしらぁ?」
白「クシャル・ラー・オルシオン、それが俺の友達の名前。」
アシルは驚いた顔をした。
そしてその直後、理事長室の扉がバンッと開かれた。
?「その名をどこで知った⁉︎」
入ってきたのはおじいさんだった。
ア「あっと、考古学担当のファージル先生よ。」
白「禍 白夜だぜ。」
ファ「うむ、いきなり入ってきてすまなんだな。
お主、クシャル・ラー・オルシオンという名をどこで知った?」
白「知ったって言うより••••、その名前は俺が付けたんだ。」
「「はぁっ⁉︎」」
テ「あらあら。」
白「信じてないな••••••。
クシャル・ラー・オルシオンは原初の神と呼ばれている、名前はそれ以外ない。
だから俺がその名前にちなんだ別の名前をつけた、オルシオンはオリジンの別称みたいなものだ。
クシャル・ラー・オルシオンは原初、つまり虚無から生まれたと言われている、俺はそう聞いた。
他にも虚無の神とか呼ばれてるって言ってた、後は父さん••••全知全能神ゼウスとも友達。
黒髪で紅と金のオッドアイ、キレると両方金色になる。」
ファ「なんじゃと?」
白「俺はシャルを助けるためにこの世界に来た。
シャルを助けたら、俺はこの世界から去らなくちゃいけない。
そうしないと、迷惑かけるから、俺のせいで、みんな不幸になるから。
だから、アイツらが来る前に、アイツらが気付く前に、俺は消えなきゃ。」
ア「アイツらって何?
世界を去るって、そもそもできるの?」
白「俺は••••俺は人間じゃない、お前たち人間の言う化物だ。
種族だって、本当は無いんだ。
俺を追っているのは神と呼ばれるものだ、そいつらがいちいち俺を消しに来る、出来っこないのにさ。
そいつらは、俺を消すためなら世界一つを滅ぼすのなんてなんとも思わない。
俺のせいで世界が滅ぶなら、俺のせいにされるなら、俺は、別の世界に行くッ‼︎」
ア「別の世界ってどこにー」
白「そんなの言ったらバレる、だから言えないし俺ですらどこに行くかは分からない。」
テ「••••••よく分からないけれどぉ〜、オリジン遺跡に行ってみればいいんじゃないかしらぁ。」
ア「そういえばあの遺跡には最近謎の集団が出入りしてるって言われてるわね。」
白「急がなきゃ••••、シャルを助けなきゃ!
人間が無理に解いていい封印じゃない!
その遺跡はどこにあるッ⁉︎」
テ「はい、地図。」
ア「準備いいわね••••。」
白「••••ッ‼︎」
白夜はいきなりきょろきょろと周りを見る、何かを探しているようだ。
白「シャル••••、シャル⁉︎
どこだよシャル‼︎」
白夜は宙に向かって叫び続ける。
白「シャル、助けに行くから、今••••助けに行くからな••••••。」
ギリリッと噛みしめる。
理事長室の窓を開け、そこから飛び降りて飛んで行った。
ア「うっそぉ••••空飛んでる••••••。」
そんな様子をぼやっと見ているしかない2人と悠長に笑っているテルマだった。
後書き
次回辺りでこのシリーズは終わりかな〜。
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