詩集「棘」
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遥かな君 恋しくて
どう言えばいいのか…
止められないこの想い
例えれば流れ続ける
小川のように絶え間なく…
問い掛ける陰は
まるで狭霧のように
掴み所なく夜闇に消えた…
遥かな君 恋しくて
君の姿 描き出すように
幻を紡いでは溜め息洩らす
会えない時間(トキ)散ってゆく
この想いから目を逸らせずに
嘘をつかず生きたい…もう無理なのかな…
目の眩むような光
夜を染め上げ朝にする
黙って俯く野の花は
挙って朝陽に咲いかけ
朝露の輝き
君の笑顔みたいで
淋しさが見せた儚い残像…
遥かな君 恋しくて
蹲って痛みに耐えている
哀しみを吐き出せず 涙零した
流れる雲 遠くへと
風に乗って君の処へと
行けるような気がして…羨ましく思った
遥かな君 恋しくて
いついつまでも想い続けてるよ
たとえ君が僕を忘れても
それでも待つ 一人切り
どう言えばいい…この強い想い
愛することの辛さ…抱いて生きるよ…
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