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大統領の日常

作者:騎士猫
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本編
  第二十九話 会談

西暦2115年 10月 24日
ペルシャール・ミースト


「大統領閣下、えっと・・深海棲艦・・の指揮官殿をお連れしました」
あれから20分後、会議室に深海棲艦の指揮官がやってきた。
「入ってくれ」
俺がそう言うと扉が開いて5人ほどの人?が入ってきた。
「改めてまして、民主共和制ロンディバルト帝国大統領のペルシャール・ミーストだ」
「私ハ戦艦水鬼、コノ艦隊ノ指揮官ヲシテイル。後ロニイルノハ右カラ北方棲姫、サッキ画面ニ出テキタ子ダ、北方方面軍ノ指揮官デモアル。次ニ南方棲戦姫、南方方面軍ノ指揮官ダ。戦艦棲姫、戦艦級ノ指揮官ダ。空母棲姫、空母級ノ指揮官ダ。装甲空母姫、揚陸艦ヲ統括シテイル。重巡棲鬼、重巡級ヲ統括シテイル。軽巡棲鬼、駆逐棲姫モ同ジクソレゾレ軽巡級、駆逐級ヲ統括シテイル」
深海清鑑ってこんな組織化されてるんだね。すごいね。でも一番驚いたのはさっき画面に映ってた子供が北方方面軍の指揮官だったってことだ。まぁ体だけ子供ってことだろう。きっと指揮官としての器はあるに違いない。(某探偵アニメみたいに)
話を進めるか。

「君たちが味方になってくれることはとてもありがたいことだ。しかしなぜ我々に味方するのか教えてもらえないか?失礼なことを言うかもしれんが深海清鑑は人間の敵であったはずだが」
「確カニ私タチハ人間ト敵対シテイタ。ダガ、ソレハ人間カラ仕掛ケテキタモノ。私タチニ敵対ノ意志ハナカッタ」
敵対する意思はなかった?人間から仕掛けてきた?艦娘たちを合わせなくて正解だったな。こんな言葉を聞けば何をするかわからん。
「私タチガソチラニ味方スルノハ貴族ヲ滅ボス手伝イヲシタイカラダ」
貴族どんだけ恨み買いまくってんだよ。同じ人間に艦娘に挙句の果てには深海棲艦にまで・・・
ここまで来るとかわいそうに思えてくるレベルだな。まぁそれだけのことしたしね。しょうがないね。
「なぜそこまで貴族を滅ぼしたいと思っているんだ?」
「私タチハ最初貴族ニ味方シテイタ。シカシ奴ラは私タチヲタダノ捨テ駒ノヨウニ扱ッタ。ソレニ我慢デキナクナッテ貴族カラ逃ゲテキタ。デモアナタナラ、艦娘ヲ大切ニ扱ッテイルアナタナラ私タチヲ大切ニシテクレルト考エタ。ソレガ理由ダ」
艦娘以外にも深海棲艦まで扱ってたとはなぁ。なるほどねぇ。まぁ俺は深海棲艦に対する恨みもないし、この世界では深海棲艦は人間を攻撃してないから問題はないだろう。あるとすれば艦娘たちだな。前の世界で深海清鑑と戦っている。仲間を殺されたことだってあるだろう。どう説得するか・・・
「わかった。君たちを歓迎する。ただし、勝手なことはするな。たとえ目の前に貴族がいたとしても俺が攻撃していいと言うまでは攻撃するな。わかったな?」
「ワカッタ、命令ニハ従オウ。改メテヨロシクオネガイスル」

深海清鑑が仲間になった!!

さてと・・・じゃあ艦娘たちを説得しに行きますかね。

おれは戦艦水鬼たちと別れると艦娘たちを再び会議室に呼んだ。


・・・・・・・・・


あかん・・・あかんよ・・・あ艦これ・・・・・・

目の前にいる数十人の艦娘たち。
それに囲まれる俺・・・・・・
なんで?みんななんでそんな笑顔なの?狂信者なの?サイコパスなの?その体に付けてる艤装外してくれませんか??(切実

「・・・さて提督、どういうことか説明していただけますか?(笑顔」
榛名怖い。その手に持ってる41cm砲(艤装)を下してくれ。マジかんべんです。
「そ、それはだな。まぁこの世界では人間と戦ってるわけじゃないし・・・。向こうが味方になってくれるって言うなら受け入れたほうがいいかな・・・と・・・」
沈黙・・・・この沈黙が一番怖い。

「・・・まったく・・・しょうがない提督だな。わかった。提督がそういうなら私たちもそれに従おう」
お?長門、許してくれるの?(涙目
「しょうがないテートクデース」
「深海棲艦との共同戦争。なんかカッコいいじゃねーか!」
金剛、天龍・・・
「ありがとう。感謝する・・・」

「それで・・だ。さっき長門が言ってたことだが、われわれだけでは無理だといっただろう?」
「ああそうだったな」
「深海棲艦が仲間となった今。改めて実行するか否か決めようと思うんだが」
「どうだ?やるか?」

「「「「もちろん!!(ネー!(なのです!(です!(よ!」

「・・・じゃあオッソラに到着し、プリンツと会った後、われわれは深海棲艦と共同でガルメチアス帝国首都ロサンゼルスに向かい、これをたたく!!」
「「「「ypaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」」」」
なぜにソ連式・・・?

あとで深海棲艦にも伝えておかなきゃな。


西暦2115年 10月 25日
???


「・・・それで、計画は順調か?」
俺がそう聞くと上級大将の階級章を付けた男が席を立って発言した。
「はい。現在このポートランドに向けて各方面から続々と集結中です。他にも各基地で準備を進めています」
「貴族の馬鹿どもめ。演習と言ったらすぐ承認しおった。自分たちを殺すために集めているとは知らずにな」
「まったくだ。ここまで簡単にいくとは思わなかったぞ」
「あとどのぐらいで集結できる?」
「あと1週間ほどかと。その後首都に進攻するのに五日ほどかかります。それに合わせて各基地などで蜂起します」
「後約2週間か」
「結局どれぐらい参加してくれたのだ?」
「ざっと3000万です。他にも蜂起後に合流予定の部隊や中立を守っている部隊もありますので後600万は参加するかと思われます」
「ふむ。で、他の国との交渉はどうなっている」
情報部の男が話し始める。
「チュバニペニセア帝国はこちらに味方することが決定しています。ショロンベルキア小国家帝国は内部での派閥争いが激しく、こちらに味方してくれるのはルーデック公の良識派だけです」
「国内での争いが集結していないのに外に軍を送ることなどできるのか?そこを突かれて全滅、なんてこともあるだろう」
「我々が貴族を滅ぼせば帝国派の奴らも内側から崩れると考えたのだろう」
「なるほど、そういうことか」
質問した男がふむふむと傾く。ひと段落すると再び男が話し始めた。
「ゲリングファンフス帝国連邦とガルファスベルニア帝国は完全にこちらの交渉を打ち切ってしまっており、これから味方にするのは不可能と言っていいでしょう」
「思ったより味方が少ないな・・・。マジノ要塞で防衛するにも数が足りん。国内の貴族派との戦いもあるんだぞ」
「合計すると4050万ぐらいか」
「数が足りませんな。貴族側はゲリングファンフス帝国連邦とガルファスベルニア帝国、それとショロンベルキア小国家帝国の帝国派を合わせれば6550万ですぞ」
「だがやるしかない。貴族側だって兵士は平民だ。内部から崩壊することだってあり得る」
「あまり希望的観測はしないほうがいいと思うが」
「これぐらいしないとやってられんよ」
「まぁそれもそうだな」
「では今回の会議はそろそろ終了する。皇帝陛下のために!」
「「「皇帝陛下のために!!」」」

 
 

 
後書き
久しぶりに???の登場です。
最近出そうと思って出せていなかったので出せてよかった・・・ 
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